恋慕(韓国ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『恋慕』とは、2021年10月から韓国のKBS2チャンネルで放送されたテレビドラマ。李氏朝鮮時代が舞台の王宮歴史ロマンスである。本作のヒロインであるタミは、王族でありながら双子の女児という理由で捨てられる。しかし兄の死により男装の世子イ・フィとして生きる運命を背負う。自分が女人であることも恋心も隠して波乱の人生を歩み、王宮内の権力争いに翻弄され孤独の中で生きる彼女は、初恋の人チョン・ジウンの存在だけが心の拠り所だった。王宮の美しい描写や豪華キャスト陣のきめ細やかな演技が見る人の心を魅了した。

左翊衛(チャイグィ)

王世子の護衛をする官庁。

侍講院(シガンウォン)

王名の伝達と上奏の報告を行う官庁。ジウンは侍講院を辞めたのち、この承政院の注書としてフィの傍に仕える。

東宮殿(トングンジョン)

世子の居所である施設。

内禁衛将(ネグミジャン)

王室を護衛する組織における官職の1つ。タミを王宮外へ逃したヒョンソルが内禁衛将。

左議政(チャイジョン)

朝鮮時代における官職名の1つ。フィの外祖父であるサンホン君がこの官職についている。

領議政(ヨンイジョン)

朝鮮時代における官職名の1つ。

『恋慕』の名言・セリフ/名シーン・名場面

追手から逃げる2人と美しい情景が織りなす名シーン

ジウン(画面右)に本当は女人であることを伝えるフィ(画面左)

第12話から13話にかけて、廃世子となったフィは女性の服装でジウンとともに追手から逃げることになる。その最中森の中の湖のほとりまでやって来ると、ケガの手当をしようとするジウンにフィは本当は女人であることを告げる。死んだ兄の人生を歩んできたことを打ち明け、廃世子となったことに傷付くフィとそんな彼女を守り抜こうと決心するジウン。森の中の湖畔に映る美しい情景と、2人のやり取りがさらに切なさを生み、感動の余韻を残す名シーンとなっている。

父の愛を知るジウン

サンホン君(画面左)の屋敷に侵入したジウンのため時間稼ぎをするソクチョ(画面左)

第17話以降は、ジウンがこれまでずっと確執のあった父ソクチョの愛を感じていく様子が描かれている。ある日ソクチョは、川辺でフィと息子ジウンが賊に襲われているところを目撃して助けに入る。賊はフィが女性であることを暴こうとするウォンサン君が仕組んだ罠だった。賊の中に紛れ込んでいたチャンウン君はソクチョによって人知れず殺害され、ソクチョはジウンとフィを救う形となった。これまでサンホン君の右腕として暗躍してきたソクチョだが、この頃を境に変化が表れる。ジウンに婚礼を急がせたり強硬な手段を取ってきたのは、全て家族を守るためだった。「サンホン君に王様が女だとバレたら、お前も王様もこれ以上守れない」と言う姿に、息子を思う父の愛が垣間見れる。また、ジウンがサンホン君の屋敷で毒草を手に入れるため侵入する際には、息子のために力を貸す。そして最終的にはフィとジウンを助ける形でこの世を去る。

フィ「恋慕せぬ瞬間は1度もありませんでした」

サンホン君に追い詰められたフィ(画面左)が想いをジウン(画面右)に伝えるシーン

最終話で挙兵したサンホン君とウォンサン君により多くの命が奪われていくことに耐えきれなくなったフィは、サンホン君側に白旗を揚げ自身の最期が迫っていることを感じ取る。王宮から逃げるように懇願するジウンに、フィが「恋慕せぬ瞬間は1度もありませんでした」と、これまでの想いを伝える場面であり、感動的な言葉が胸を打つ。

『恋慕』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

パク・ウンビンが語る出演の決め手となった理由

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