クライシス 3(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ

『クライシス 3』とは、Crytekが開発したサイエンスフィクションをフィーチャーしたFPSゲームである。2047年のニューヨークを舞台とし、主人公プロフェットが未知なるエイリアン種族セフと戦う壮大なストーリーが繰り広げられる。特異な能力を持つナノスーツ、リアルで美麗なグラフィックス、そして深遠なキャラクター描写が特徴で、プレイヤーを独自の世界観に引き込んでいく。

『クライシス 3』の概要

『クライシス 3』は、ドイツのゲーム開発会社Crytekが制作し、Electronic Artsが販売する一人称視点のシューティングゲームで、主にMicrosoft Windows、PlayStation 3、およびXbox 360で利用可能だ。このゲームは、『クライシス』シリーズの3作目となる作品で、2013年に初リリースされたものである。

『クライシス 3』の舞台は、荒廃したニューヨークが"ナノドーム"と呼ばれる巨大なドームで覆われた22世紀の未来都市となり、人々からは "リバティドーム"とも呼ばれている。その街並みは世界観を強く描き出され、プレイヤーを引き込む魅力の一部となっている。

プレイヤーは、主人公"プロフェット"を操作する。彼は強化スーツ"ナノスーツ"を着用していて、そのスーツはユーザーに超人的なスキルとパワーを提供する。スーパージャンプ、透明化、強力なパンチなど、ナノスーツを駆使して戦場を駆け抜ける。その一方で、謎のエイリアン種族、セフと戦い、人類を脅かす彼らの計画を止めるために奮闘するのである。

また、『クライシス 3』は、Crytekが開発した最先端のゲームエンジン「CryEngine」を使用している。これにより、草木一本一本まで非常に詳細に描かれたリアルなグラフィックスと物理演算が可能となり、プレイヤーは、まるでリアルな世界にいるかのような没入感を味わえるのだ。

『クライシス 3』は、そのゲームプレイ、美しいグラフィックス、魅力的なストーリーで高い評価を受けている作品である。また、その先進的な技術により、PCゲームのハードウェア性能の指標ともされており、まさにゲーム業界の金字塔と言える作品だ。このゲームをプレイすることで、未来の戦闘フィールドを体験すると同時に、美しいビジュアルと緻密なストーリーテリングの魅力を堪能できるのである。

『クライシス 3』のあらすじ・ストーリー

プロフェットの衝撃的な帰還:ニューヨークのリバティドーム

出典: blog.goo.ne.jp

キャンペーン「人類滅亡後」の冒頭部分

主人公であるプロフェットは、『Crysis 2』の出来事から24年後の2047年にニューヨークへと戻ることになった。そこで彼が目にしたのは、悪徳企業CELLによって作り出された巨大なナノドームに覆われた街だった。リバティドームと呼ばれるこの都市は、生い茂った木々、鬱蒼とした沼地、荒れ狂う川などが混在しており、まるで都市熱帯雨林と化していた。リバティドーム内には、「セブンワンダーズ(七不思議)」として知られる7つの異なる危険な環境が広がっているのだ。

レジスタンスとCELLの対立:システムXの脅威

『Crysis 2』の出来事の後、サイコとプロフェットは世界中を駆け回り、セフ種族のリーダー、アルファ・セフを追いかけてロシアで成功裏に確保した。しかし、直後に悪徳企業CELL社が世界的な支配を企む陰謀を明らかにし、彼らはシベリアでプロフェットを無力化し、ナノスーツ兵を全員拘束してスーツからセフの遺伝子を回収した。プロフェットはCELLによってニューヨークの施設に移され、そこで彼を覆う巨大な「ナノドーム」に驚かされた。

プロフェットはCELLが止めることのできる唯一のナノスーツ着用者だったため、クレア・フォンタネッリとカール・エルンスト・ラッシュ率いるレジスタンスによって救出された。スーツを剥ぎ取られた後、クレアに助けられたサイコは、プロフェットが不在の間にCELLがセフの技術を利用して無限のエネルギーを生成し、世界の電力供給を独占したとプロフェットに説明した。電気代を払えない人々はCELLに借金をしてしまい、その借金で奴隷のように扱われていくこととなった。CELLの全世界の電力源「システムX」は、現在は廃墟となったニューヨークにあるため、レジスタンスグループは世界を解放するためにシステムXを破壊することを決意した。

システムXの脅威:世界の運命をかけた戦い

アルファ・セフとの対決

サイコとプロフェットがシステムXのコアを無効にした後、システムXがアルファ・セフを封じ込めつつエイリアンからエネルギーを奪うシステムプロトコルであることが明らかになる。しかし、その後、二次防衛プロトコルが作動し、電力設備は崩壊してしまった。アルファ・セフは封じ込めから解放され、セフの本拠地に通じるワームホールを開いて、大規模な部隊を地球に侵攻させ、地球の生物を代償にテラフォーミングを試みている。アルファ・セフの休止状態が解けたことでセフのコーディネーターが再起動し、組織的な攻撃が始まった。

プロフェットの覚醒と決断:最後の戦い

プロフェットはスーツの神経ブロックを解除し、潜在的な能力を引き出すためにいくつかの調整を行った。そして、CELLが世界の電力網から電力を引き出すための衛星型エネルギー分配デバイス「アークエンジェル」を、アルファ・セフを破壊する指向性エネルギー兵器として使用する計画を知る。しかし、アークエンジェルが発射されれば連鎖反応で地球が破壊されてしまうため、CELLはエネルギー供給を得る前に兵器を停止した。その過程で、サイコはクレアが彼のスーツを不本意ながらも剥いだ科学者の一人であることを知り、それが二人の恋愛関係に亀裂を生じさせた。一方、延命のためにセフのテクノロジーを密かに使用していたラッシュは不運にもセフに取り憑かれ、プロフェットを精神的に麻痺させ、クレアに重傷を負わせた。

プロフェット、サイコ、クレアはVTOLに搭乗してセフのガンシップと戦ったが、被弾して墜落し、その過程でクレアは命を落としてしまう。クレアの死を悲しむサイコは、もはやナノスーツを持っていない自分は無力だとプロフェットに嘆くものの、プロフェットによって、ナノスーツを手放していたことでラッシュの支配を受けなかったことを教えられる。

プロフェットの新たな旅立ち:過去を捨てて未来へ

その後、サイコは本名のマイケルと呼ばれるようになり、プロフェットをセフに連れて行くために別のVTOLを見つけた。マイケルとプロフェットはアルファ・セフの元へ向かうが、セフ・マスターマインドによって行く手を阻まれた。プロフェットはセフ軍の大群を突破し、アルファ・セフを抹殺し、その地域の全てのセフ兵を殲滅した。しかし、セフのワームホールを破壊するには時間が足りず、ワームホールに動力を供給するビームによってプロフェットは宇宙へと引きずり込まれてしまった。

そして地球の軌道上に打ち上げられたプロフェットは、ワームホールを通って来る巨大なセフの軍艦を目撃する。アークエンジェルの力を取り戻したプロフェットは目を覚まし、衛星をハッキングしてアークエンジェルを発射し、軍艦を徹底的に破壊した。軍艦の爆発によってワームホールが崩壊し、プロフェットは地球へと押し戻された。彼は27年前の『Crysis』の事件が起きたリンシャン諸島近海に激突した。

結末:新たなる始まり

プロフェットは、リンシャンの廃墟となった小屋で目覚めた。背後でテレビが流れていて、CELLが調査下にあるため同社の資産がストリックランド上院議員によって凍結されたと報道されていた。神経ブロックがナノスーツから取り除かれると、スーツの外層がプロフェットの以前の肉体に変化し、彼は復活した。復活したプロフェットは浜辺に出て、タグを水に投げ込み、過去を捨てた。そして今後は、本名の「ローレンス・バーンズ」として生きていくことを決意した。ゲームは、プロフェットが小屋に戻ってステルス能力を起動するシーンで終了した。

ポストクレジットシーンでは、2人のCELL兵士が3人の取締役をバンカーに押し込んだ後、マイケルに撃たれた。マイケルは、取締役会に、彼らの「病院」での彼の処置に関して苦情を言いたいと告げた。

『クライシス 3』のゲームシステム

ナノスーツ

アーマーモード

アーマーモードはナノスーツの最も重要な機能の一つである。これはプレイヤーが戦闘中に受けるダメージを軽減し、直接的な攻撃に耐える能力を提供する。このモードは、敵の強大な攻撃に直面したときや、前線での防御戦に適している。

ステルスモード

ステルスモードは、プレイヤーが敵の視界から姿を消し、一時的に透明になる能力を提供する。これは敵を回避したり、奇襲攻撃を行ったりするのに役立つ。ステルスモードは、敵に気付かれずに戦闘を制御するための重要な戦術である。

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