クールドジ男子(漫画・アニメ・ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『クールドジ男子』とは2019年より那多ここねが『ガンガンpixiv』で連載している漫画、およびそれを原作としたアニメ、実写ドラマ作品である。クールでイケメンだが少し抜けているドジ男子の日常を描く。元々はTwitterにてドジな場面を切り取ったイラストを投稿していたのが始まりである。投稿されているイラストには数多くの共感の声が上がっている。「次にくるマンガ大賞 2019」Web漫画部門にて16位、「WEBマンガ総選挙2019」にて7位を獲得した。

『クールドジ男子』の概要

『クールドジ男子』とは2019年かより那多ここねが『ガンガンpixiv』で連載している漫画、およびそれを原作としたアニメ、実写ドラマ作品である。2018年からTwitterにて那多ここねが過去の経験や日常生活を元にイラストを投稿したのが始まりで、高校生、大学生、社会人4人(原作3巻以降は5人)のイケメンたちのクールだが少しドジな部分が描かれている。Twitter上での反響がすさまじく書籍化され、「次にくるマンガ大賞 2019」Web漫画部門にて16位受賞、「WEBマンガ総選挙2019」にて7位を獲得。2022年にはテレビアニメが計24話放送され、DVD化された。また2023年には実写ドラマが放送された。

『クールドジ男子』のあらすじ・ストーリー

4人のクールドジ男子たち

キャップをしめたままお茶を飲もうとする一倉颯

大学生の一倉颯(いちくらはやて)は、無個性な自分の将来が見えず、ドジばかりやってしまう自分のかっこ悪さを悲観していた。コンビニエンスストアや日常の買い物でも何かしらのドジをやらかしており、表面上はクールに決めつつも内心は恥ずかしさで悶絶していた。
そんな颯はある日イケメン高校生の二見瞬(ふたみしゅん)を偶然見かけ、彼が実はかなりのドジ男子だったということに気付く。しかし何事にもストイックな瞬は、自分のドジを絶対に認めず強がるタイプだった。イヤホンジャックが抜けたまま、大音量で音楽を流しながら電車に乗ってしまう。
いかにも仕事ができそうな三間貴之(みまたかゆき)は、自分のドジにすら気づかない無自覚なドジ男子だった。彼は仮眠を取るためおでこにアイマスクを付けたことを忘れて会議に参加してしまい、そのドジぶりで周囲の疲れた心を癒していた。
貴之の先輩である四季爽太(しきそうた)の弟である四季蒼真(しきそうま)も、まぎれもないドジ男子である。自分のドジがすぐ笑いのツボに入ってしまう蒼真は、左右違う靴下をはいてきてしまったことに気づかず、友人に指摘されて思わず笑ってしまうのだった。

運命的な出会い

通常であれば何の接点もない4人のドジ男子たちだが、ひょんなきっかけから瞬の姉・あさみが営む喫茶店「mawarimichi cafe」で運命的な出会いを果たすのである。ハンドボール部の先輩から「赤点を取ったら部活に出られない」とくぎを刺されてしまった瞬は、「mawarimichi cafe」で勉強を始めるも、まったくはかどらなかった。そんな様子を見かねたあさみは、アルバイトに雇ったばかりの颯に家庭教師役を依頼するのだった。そのカフェでは蒼真も働いていた。
颯のおかげで瞬はぐんぐんと成績を伸ばし、颯もカフェの仕事を覚える傍ら先輩スタッフである蒼真との交流を深めていった。また貴之は会社の同僚に勧められて「mawarimichi cafe」を訪れ、仕事の先輩である爽太の弟・蒼真に再会し、瞬や颯とも親しく付き合うようになったのだった。

幼なじみとの再会

読書が趣味の貴之には、小学生の頃仲よくしていた友人がいた。彼の名前は五十嵐元晴(いがらしもとはる)。元晴は転校する直前、貴之に自作の小説を書いたノートを渡し「感想を教えてね」と約束していた。しかし元晴が転校する日、貴之は熱を出して学校を休んでしまい、そのまま会えずじまいだった。大人になり貴之はかつての友人と同じ名前である小説家・五十嵐元晴に親近感を持ち、小説を読みふけていた。ある日、貴之はファンである元晴と一緒に仕事をすることになる。再会するやいなや元晴の方はすぐに貴之に気づいたが、貴之はまったく気づかない。元晴が担任の先生や小学校の頃の貴之のことなど、2人しか知らない情報を話しても、貴之は「すごい観察眼をお持ちですね」と感服するばかりだった。

告白された瞬

ドジをしてもクールにやりこなそうとする瞬は、後輩から一目置かれる存在である。付き合いたいという女の子も多く、ある日1年生の女の子からラブレターを受け取った。いつもなら簡潔に断る瞬だが、友人たちに「相手の気持ちを考えろ」と叱られ、手紙で返事を書くことにする。瞬は颯や貴之、蒼真らに助言を求めるが、まともなアドバイスは得られない。最終的に姉のあさみのアドバイス通り、告白してくれたことに感謝しつつ断る手紙を書いた。

1歩踏み出した蒼真

貴之が担当した元晴原作の映画広告を見て、蒼真は「こんな風に仕事ができる人になりたい」とうずうずした気持ちを抱く。デザイン系の専門学生である蒼真は、自分らしさの表現にずっと悩んでいた。蒼真が颯と瞬と一緒にその映画を見に行くと、そこには原作者である元晴と偶然出会った。すっかり元晴と仲良くなった3人は、一緒に「mawarimichi cafe」に向かう。その道すがら、元晴は何かもやもやしている蒼真に気づき、「考えるより先に行動してみるといい」とアドバイスする。大事なことに気づかされた蒼真は、さっそく「mawarimichi cafe」のチラシ作りなどできることがあれば言ってほしいとあさみにお願いするのだった。

海に出かけるクールドジ男子たち

夏休み、颯と瞬、蒼真と蒼真の兄の爽太、貴之と元晴の5人で海へ出かけることになった。予定の日を1週間ずらして書き込んだ貴之は遅刻し、瞬は張り切って着替えも持たず海パンを履いてやってきた。海ではしゃぐみんなをよそに、蒼真は友人に依頼して手がけたCDジャケットの評判が気になっていた。依頼人からなかなか返事が来ず、「気に入らなかったのか」と心配していたが、実は蒼真は間違えて海で遊ぶ瞬たちの写真を送ってしまっていた。改めて正しい画像を送るとすぐさま依頼人から電話が来て、「すごくいい。蒼真に頼んでよかった」と感謝される。
夜になり貴之の運転で帰路につくが、カーナビの目的地を間違えてしまう。しかしそのおかげで花火大会を見ることができ、颯は「またみんなで来たいですね」とつぶやいた。

『クールドジ男子』の登場人物・キャラクター

メインキャラクター

一倉 颯(いちくら はやて/演:中本悠太(NCT127))

CV:小林千晃

本作の主人公。ドジであることに羞恥心を持ち、自分のドジを反省することがある。小動物が大好き。三重県出身だが、都内の名門枸橘大学の経済学部に通っており、ひょんなことから瞬に勉強を教えるようになる。社会人の貴之に憧れている。元晴の小説の大ファンで、プライベートで元晴と付き合うようになってもなかなか緊張が解けなかった。

二見 瞬(ふたみ しゅん/演:藤岡真威人)

CV:内山昂輝

部活でハンドボールに打ち込むストイックな高校生。勉強がとても苦手だが、颯に勉強を教えてもらって成績を伸ばした。ドジだと周りに言われても認めない頑固さがある。後輩の女の子からモテモテだが、いつも雑に振ってしまうので友人から怒られた。メインキャラクターの中では最年少。「ONIZERO(鬼野菜生活0日目)」というロックバンドが大好き。

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