賢い医師生活(韓国ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『賢い医師生活』とは、韓国で放送されたテレビドラマ。2020年にシーズン1が、翌年にはシーズン2が放送された。人気ドラマシリーズ『応答せよ』シリーズなどを手掛けたシン・ウォンホ監督の作品として注目を集め、第56回百想芸術大賞の脚本賞にもノミネートされた。同じくシン・ウォンホ監督の作品『刑務所のルールブック』に続く、『賢いシリーズ』の2作目。総合病院を舞台に、同期である5人の医師たちの日常を描いており、毎話披露される出演者によるバンドシーンが見どころのひとつ。

ユルジェ病院

本作の舞台となった架空の総合病院。主人公である同期5人もユルジェ病院に勤めている。ロケには実際にソウルの江西にあるイデソウル病院が使用された。

ミドとパラソル

ドラマの中で主人公の同期5人が結成したバンドの名称。大学時代にバンドを組んでいた5人は、ヤン・ソッキョンの提案により、再度バンドを結成することとなった。同期5人組のひとり、チェ・ソンファを演じたチョン・ミドの名前にちなんでつけられた名前である。

PICU

PICUとは小児集中治療室のことで、病気やケガなどが原因で集中治療が必要となった子どもた治療を行うための施設。「小児集中治療管理室」とも呼ばれる。小児外科医のジョンウォンが担当する子どもたちが入院していることが多い。

水頭症

水頭症とは、脳脊髄液の異常により髄液が頭蓋骨内に貯まり、脳室が通常より大きくなる病気である。水頭症のタイプは2種類あり「非交通性水頭症」と「交通性水頭症」に分類される。前者は、小児に発症することが多く、症状としては、頭囲拡大や頭痛・嘔吐・意識障害などがある。後者の症状は、足が上がらない、不安定な歩行、物忘れや無気力、尿失禁などがあげられる。ジョンウォンの母が患った病気。

『賢い医師生活』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

イ・イクジュンの登場シーン

大学を首席で卒業し、手術の腕も確かなイクジュン。突然手術に呼ばれ病院に駆け付けたイクジュンだが、今から執刀だというにも関わらず、映画『スター・ウォーズ』の登場人物であるダースベイダーの被り物を身に着けたまま病院に現れた。息子のウジュと遊んでいたところ、ダースベイダーの被り物が取れなくなってしまったのだ。仕方なく、この姿のままイクジュンは執刀した。イクジュンという人物が腕は確かで優秀な人物だが、一方で非常にユーモラスな人物であることを一瞬で視聴者に印象付けたインパクトのあるシーン。

キム・ジュンワン「泣いてもいい、医者だって人間だ」

担当していた子どもが亡くなってしまったレジデントのチャンミン。死亡宣告をしないといけない場面で、涙で言葉を詰まらせ、死亡宣告をすることが出来なかった。後日「患者に感情移入しすぎた」と謝るチャンミンに対してジュンワンは「なぜ謝る。泣いてもいい、医者だって人間だ。ただしやることはやれ。感情とやるべきことは分けないと」と声をかけた。後輩の前では冷徹で、患者に感情移入することなどなさそうなイメージのジュンワン。しかし「医師も人間だ」という意外な言葉で後輩を励まし、視聴者を驚かせた。一方、仕事に対してはプロ意識を忘れないジュンワンの姿勢が表れたセリフだった。

アン・ジョンウォン「毎日を人生で一番輝く瞬間にして」

水頭症で倒れた母ロサにジョンウォンがかけた言葉。ジョンウォンは医師であるにも関わらず、母親の異変に気づけなかったことを後悔する。またロサは水頭症の症状を認知症だと勘違いし、不安な日々を過ごしていた。「認知症じゃなくて良かった」とほっとするロサに、ジョンウォンは「認知症になっても心配しないで。俺たちが毎回言ってあげる。毎回毎回、“あなたは俺たちの母さんだよ”と。だから毎日を人生で一番輝く瞬間にして」と声をかけた。母親想いのジョンウォンと、息子を頼りにするロサの良い関係性が表されている。

『賢い医師生活』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

韓国の人気バラエティ番組『三食ごはん』とコラボ

韓国の大人気バラエティ番組『三食ごはん』シリーズのスペシャル版として、賢い医師生活とコラボレーションした『賢い山村生活』が2021年に韓国で放送された。チョ・ジョンソク、ユ・ヨンソク、チョン・ギョンホ、キム・デミョン、チョン・ミドら、同期のメンバーが出演し、自給自足の生活を行う様子が映し出され反響を呼んだ。ユ・ヨンソク演じる小児科医アン・ジョンウォンの母親ロサ役のキム・ヘスクや、外科唯一のレジデント、ギョウルを演じたシン・ヒョンビンなど、物語を盛り上げたキャラクターを演じた俳優たちも登場。自給自足の生活を通し、『賢い医師生活』チームの息のあった様子や仲の良さが分かる番組となっている。日本では2023年にDVDが発売された。

豪華なカメオ出演

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