ぐでたま 〜母をたずねてどんくらい〜(Netflix)のネタバレ解説・考察まとめ

『ぐでたま ~母をたずねてどんくらい~』とは、しゃべる卵とヒヨコのコンビが、母との再会を目指して大冒険を繰り広げる2022年の実写ドラマ作品。株式会社サンリオが作り出したマスコットキャラクター「ぐでたま」を主役としている。
寿司店の冷蔵庫の中で目覚めた、怠け者の卵のぐでたまと元気いっぱいなヒヨコのしゃきぴよ。「お母さんに会いたい」と考えたしゃきぴよは、ぐでたまと一緒に寿司店を飛び出してしまう。時に政治家になり、特に腐敗を防ぐための道具を探し、2人は母親のいる農場目指して大冒険を繰り広げる。

『ぐでたま ~母をたずねてどんくらい~』の概要

『ぐでたま ~母をたずねてどんくらい~』とは、しゃべる卵とヒヨコのコンビが、母との再会を目指して大冒険を繰り広げる2022年の実写ドラマ作品。
株式会社サンリオが作り出した国際的人気マスコットキャラクター「ぐでたま」を主役としており、制作が発表された際には世界中のファンの間で話題となった。2022年12月にNetflixで公開され、その愛らしい姿と世知辛いセリフのギャップが好評を博す。

寿司店の冷蔵庫の中で目覚めた、怠け者の卵のぐでたまと元気いっぱいなヒヨコのしゃきぴよ。「同じケースの中の卵から生まれたのだから、自分たちはきっと兄弟だ」と考えたしゃきぴよは、ぐでたまに「お母さんに会いに行こう」と提案する。ぐでたまは「面倒臭い」と言って嫌がるものの、しゃきぴよの誘いを断るのも億劫で、彼に連れ出されるまま寿司店を飛び出していく。
時に政治家になり、特に腐敗を防ぐための道具を探し、母親のいる農場目指して大冒険を繰り広げるぐでたまとしゃきぴよ。そんな1個と1匹を、「しゃべる珍しい卵」として、TV番組のディレクターである井上(いのうえ)という男が追いかけていた。

『ぐでたま ~母をたずねてどんくらい~』のあらすじ・ストーリー

1個と1匹の旅立ち

ある時、都会にある寿司店の冷蔵後の中に入れられていた卵が割れて中身が流れ出す。直後にもう1つ卵が割れるも、こちらは有精卵だったのか出てきたのはヒヨコだった。
先に割れた卵の中身は、「だるい」、「面倒臭い」と言って怠けることしか考えない性格で、ぐでたまと呼ばれるようになる。ヒヨコの方は元気いっぱいで、その様からしゃきぴよという名前になる。

しゃきぴよは「同じ卵ケースの中から生まれたのだから、自分たちはきっと兄弟だ」と考えて、ぐでたまに「一緒にお母さんに会いに行こう」と誘いをかける。面倒だとは思いつつも、しゃきぴよに逆らうような気力もなく、ぐでたまは彼に連れられる形で寿司店から飛び出していく。
この時、寿司店には井上(いのうえ)というTV業界で働く男が来店しており、「しゃべる卵がいた」という話を聞いて視聴率が稼げる題材になるのではないかと考える。

腐敗防止の秘薬

街に飛び出したぐでたまとしゃきぴよは、ひょんなことから総理大臣の笹川(ささがわ)と知り合いになり、支持率低下に悩む彼に「ありのままの自分を見てもらえばいい」との気付きを授けて感謝される。「怠け者の自分をありのまま見てもらおう」との開き直りに近い境地に達した笹川だったが、別れ際に生卵でしかないぐでたまを案じ、「自分のように腐らないように」との助言を送る。
果たしてぐでたまの体は徐々に腐り始めており、しゃきぴよは「このままじゃお母さんに会うどころじゃない」と大慌て。「腐ってしまったらしまったでそれはそれで」とは言いつつ、“美味しい料理になって食べられたい”との夢を密かに抱くぐでたまも、自分の体が食べられない状態になっていくことを残念に感じていた。

すっかり腐ってしまったぐれたまという卵から、「卵の腐敗を防ぐ品がある」ことを教えられたぐでたまとしゃきぴよは、それを手に入れるべく卵たちのブラックマーケットに接触する。そこで偶然出会った固ゆで卵のハードボイルドと共に卵マフィアのアジトに乗り込むも、マフィアたちに見つかってしまい、ボスである血にまみれた(ように見える)オムレツの前に引き出される。
最近「腐敗を防ぐ品」がたびたび盗まれているらしく、オムレツはこれを取り返してくれば無罪放免にしてやると提案。ぐでたまたたちはこれを引き受け、中華料理店のピータンたちから「腐敗を防ぐ品」を返してもらうことに成功。実際にはこれはただの乾燥剤だったが、“病は気から”の精神でぐでたまの鮮度は回復する。しかしここに井上とその部下の鈴木(すずき)が現れ、ぐでたまを連れ去ってしまう。

ぐでたまの旅の終わり

井上は「世にも珍しいしゃべる卵を題材にした企画を立てて自分の名を売ろう」と考えていたが、ぐでたまの姿は怠けたい気持ちを持つ者以外にはただの卵にしか見えず、企画はあっさりと破棄される。
意気消沈する井上だが、これによりぐでたまの姿をはっきり視認できるようになり、「母に会うために旅をしていた」という彼の話を聞いて罪悪感を覚える。ぐでたまを追ってきたしゃきぴよも一緒に、井上は1個と1匹を彼らの生まれた農場へと送り届ける。

農場でぐでたまたちを待っていたのは、「ぐでたまの卵は本来出荷されないはずのものがうっかり混ざってしまったもので、ケースに入っていた他の卵とは違う鶏から産まれたもの」という意外な事実だった。冷蔵庫の中で見た自分の卵が青かったことを思い出したぐでたまは、青い殻の奇妙な卵を産む鶏と対面し、彼女こそが自分の母だと悟る。かくして親子の体面を果たしたぐでたまは、「美味しい料理になって食べられたい」というもう1つの夢も叶えて、農場で働く女性の昼食として卵ご飯になる。
一方のしゃきぴよは自分の母を見付けられずに困惑するも、「しゃきぴよの母鳥がいるのは別の農場だ」と教えられ、本懐を遂げたぐでたまに別れを告げて新たな旅に出立。しかしこの時にはぐでたまの母は再び青い卵を産み落としており、これが割れて中から溢れた卵は、第一声で「だるい」とぐでたまと同じ言葉を口にするのだった。

『ぐでたま ~母をたずねてどんくらい~』の登場人物・キャラクター

ぐでたま

CV:武内駿輔

寿司店の冷蔵庫の中に入っていた卵。極端な怠け者で、生まれて初めて発した言葉も「だるい」だった。作中ではCGキャラクターとして描かれている。
しゃきぴよに半ばむりやり連れ回される形で、母親探しの旅に出る。怠けたいという気持ちを持たない人間にはただの卵に見えるらしく、「珍しい卵の企画で名を挙げてやる」とやる気に満ちていた時の井上には声がまったく聞こえなかった。

醤油が好きで、たびたびこれを口にしている。密かに「美味しい料理になって食べられたい」との夢を抱いており、旅の最後にこれは叶えられることとなった。

しゃきぴよ

右側がしゃきぴよ。

CV:福島星蘭

ぐでたまと同じケースの中に入っていた卵から生まれたヒヨコ。作中ではCGキャラクターとして描かれている。
名前の通りしゃきしゃきとした性格で、ぐでたまのことを「兄弟」だと認識し、一緒に母親に会いに行こうと誘う。

笹川(ささがわ)

演:皆川猿時

支持率の低下に悩む総理大臣。ぐでたまと出会い、「ありのままの自分を評価してもらえばいい」との気付きを得る。再び母を探す旅に出ようとするぐでたまとしゃきぴよに、「自分のように腐らないよう気をつけろ」とのアドバイスを送った。

井上(いのうえ)

演:中尾明慶

TV番組の企画を担当するディレクター。ぐでたまたちが寿司店を脱出する際に店内に食事に来ており、「しゃべる卵」を捕まえようと1個と1匹を追い続ける。

鈴木(すずき)

YAMAKUZIRA
YAMAKUZIRA
@YAMAKUZIRA

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