ブランクスペース(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ブランクスペース』とは、熊倉献が2020年から『ふらっとヒーローズ』で連載をスタートした漫画。不思議な力を題材に、2人の少女の友情と成長の物語が描かれている。ある雨の日、女子高生の狛江ショーコは同級生の片桐スイが不思議な力を持っていることを知る。2人の出逢いをきっかけに、やがてひとつの街を巻き込んだ空白をめぐる物語が動き出す。宝島社の「このマンガがすごい!2022」オンナ編で第6位にランクインしている。続きが気になると話題になったSFガール・ミーツ・ガール作品。

漫画家志望の15歳の女性。名古屋在住で、とある漫画雑誌に「遺失物粉砕所」という作品を応募し、新人賞を獲得した。中道ゴロウの私小説『わが空白』に強い影響を受けた1人でもある。なぜか鈴白アキラの夢の中にたびたび登場し、アキラと取り留めない会話をしていた。のちに高速道路でバス炎上事故に遭い、命を落とす。死亡後もアキラの夢に現れていた。

『ブランクスペース』の用語

超能力

スイが使える、見ないものを作れる能力。頭の中に部品を思い浮かべ想像の中でうまく組み立てれば傘やハサミ、風船、人間などを現実に引っ張り出すことができる。作った時の記憶が曖昧になるといつの間にか消える仕組みとなっている。この超能力のおかげで、スイとショーコは親密な友人関係になる。

『わが空白』

空代市の古書店に売っていた、空代市が舞台の小説である。図書館に置いておらず、古書系のサイトにも表記がなく、作者の名前も出版社すらもネット上に載っていない。内容は小説家を目指す男性が想像上の彼女を生み出し生活していく物語となっている。

アキラがよく見る夢の場所で、一面砂漠となっている。そこにはベンチやキリンの形をした滑り台などがある。滑走路を生み出して現実の世界と繋げることもできる。

『ブランクスペース』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

片桐スイ「触り心地のある暴力」

「触り心地のある暴力」とは、武器作りに夢中になってるスイが発した言葉。常に触り心地を求める彼女のこだわりが感じられるだけでなく、スイがどんな感触を求めているのかを想像させられる一言になっている。

『ブランクスペース』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

作者の熊倉献が影響を受けた数々の作品

影響を受けた作品として、福島聡の漫画や、円城塔、町田康、カフカといった小説t化の名前を挙げている。映画では1973年公開の『エクソシスト』や、クエンティン・タランティーノ監督作の『キル・ビル』、スティーヴン・スピルバーグ監督作の『未知との遭遇』といったSFや超常現象、バイオレンス系から影響を受けたそう。また、ジブリ作品も好きだと述べている。

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