ハリウッドの破壊王、ローランド・エメリッヒの作品の数々
SF・災害パニック映画といえば、建物や街の破壊描写もその見どころの一つ。そのような大破壊シーンのある映画を数多く世に生み出し、いつしかハリウッドにおいて「破壊王」の異名を与えられたのが、ドイツ出身の映画監督、ローランド・エメリッヒ。彼の代表作について紹介していきます。
ローランド・エメリッヒとは
ローランド・エメリッヒ(Roland Emmerich, 1955年11月10日 - )は、アメリカで活動するドイツ人映画監督、映画プロデューサー、脚本家。SFやアクション等の娯楽色の強い作品を発表し続けている事で広く知られる監督である。妹のウテ・エメリッヒも映画プロデューサーとして活動しており、ローランドの作品の多くでプロデューサーとして関与している。
またゲイであることを公表しており、LGBT関連事業への寄付等も行っている。
2004年に地球の温暖化によって引き起こされる氷河期の到来と自然災害の恐怖をリアルに描いた『デイ・アフター・トゥモロー』を製作。この作品の大ヒットをきっかけにディザスタームービーの巨匠として世界的に認知されることとなる。
2009年、マヤ文明の予言による「世界の終焉」が世界的な一大センセーションを巻き起こし始め、これに乗る形でマヤ文明の予言を基に製作した『2012』を手掛け、世界興収約7億7千万ドルという大ヒットを記録する
出典: ja.wikipedia.org
このように、災害による危機を描いたディザスター・ムービーの巨匠として知られるローランド・エメリッヒ監督。
以下では、彼の代表的な作品をみていきましょう。
インデペンデンス・デイ
GODZILLA
デイ・アフター・トゥモロー
2012
映画界での評価は?
日本でも大々的に宣伝されるような大作を多く手がけ、興行的にも大成功を収めることがおおいエメリッヒ監督ですが、その作品はどれも娯楽性を重視しており、評論家等からの評判はあまり良くはありません。
アカデミー賞のワースト版ともいえる、その年の最低の映画を決める「ゴールデンラズベリー賞」に作品がノミネートされることも多いです。実際に、今回紹介したうち「インデペンデンス・デイ」と「GODZILLA」もラズベリー賞作品です。
エメリッヒ監督の作品は映画に迫力や爽快さを求める人にとっては傑作揃いですが、重厚なストーリーや物語としての高貴さのようなものを求めるタイプの人には向いていないでしょう。このラズベリー賞も、娯楽性をひたすら追求した作品に贈られるジョークのような位置づけのものだそうです。
まとめ
ここまで見てきた彼の代表作は、どれも日本でも有名なものばかりですが、これらが全て同じ監督の作品とは知らなかった方もいるのではないでしょうか?
これら以外にも、数年前話題になった原始人映画「紀元前1万年」や一昨年のヒット作「ホワイトハウス・ダウン」など、日本でヒットするアクション大作の数本に1本は彼の作品といってもいいくらい数々の作品を生み出しているのがエメリッヒ監督です。
「あれもこれも同じ監督の作品なのか」といった視点からこれらの映画をもう一度見直したり、監督の別の作品に手を出してみるのはいかかでしょうか。