【ネタバレあり】もうすぐMGSV:TPP発売だからソリッド・スネークのストーリーを超簡単に振り返る
前回はビッグボスのストーリーを振り返ってみましたが、今回はソリッド・スネークの半生を振り返ります。近年はめっきり出番のない元祖主人公ですが、色々なドラマがありました。
ソリッド・スネークとは?
かつて伝説の兵士と呼ばれた「ビッグ・ボス」のクローンとして生み出された存在。
特殊部隊「FOXHOUND」に所属し、数々の世界的危機を救った人物でもある。
METAL GEAR
1980年代後半、南アフリカ奥地に突如として武装要塞国家が名乗りをあげた。
その名も「OUTER HEAVEN(アウターヘブン)」。
強力な武装兵器を持つとともに、「メタルギア」と呼ばれる謎の兵器も備えているという情報を手にしたFOXHOUNDの司令官ビッグ・ボスは、
エージェントであるスネーク(ソリッド・スネーク)にメタルギアの破壊を命じた。
地下100階に眠るメタルギアの破壊になんとか成功したスネークだったが、脱出の最中にとんでもない事実を知る。
スネークの脱出を阻止せんと攻撃する相手は、なんとビッグ・ボスその人だった。
ビッグ・ボスはFOXHOUNDの司令官でありながら、アウターヘブンの創始者。
情報攪乱のために無謀とも言える指示をスネークに出したが、スネークはそれを達成してしまう。
任務の達成は予想外の出来事だったのだ。
激しい戦闘の末、勝利を収めたのはスネークだった。
こうして前代未聞の武装要塞は、一人の男の活躍によって無事に解体されたのである。
METAL GEAR 2 SOLID SNAKE
石油を精製する微生物を生み出した偉大な科学者・マルフ博士が何者かに拉致される。
犯人を追う中で上がった名は、中央アジアの民族自治区に突如出現し、独立を宣言した「ザンジバーランド」。
スネークはマルフ博士の救出の為、単身ザンジバーランドへの潜入を試みる。
決死の思いでマルフ博士のもとにたどり着くも、時すでに遅し。
マルフ博士は拷問に耐え切れず既に亡くなっていた。
激しい戦闘の末にたどり着いたザンジバーランドの最奥には、かつて倒したはずのビッグボスの姿があった。
「戦闘の緊張感を知った者は二度と船上から離れられない」
そう吠えるビッグ・ボスに必至で立ち向かうスネーク。
ビッグ・ボスの呪縛から解き放たれるため、自分の存在意義を証明するため、すべてを賭けて挑んだ戦いにスネークは勝利する。
METAL GEAR SOLID
アラスカ沖にあるシャドーモセス島の核兵器廃棄施設がFOXHOUNDによって占拠された。
要求はビッグ・ボスの遺体の引き渡し。
テロリストによる前代未聞の核ジャック事件解決に向け、政府はスネークに単独潜入任務を依頼した。
事件の首謀者は、スネークと同じくビッグ・ボスの遺伝子を継ぐ「リキッド・スネーク」だった。
リキッドはかつてビッグ・ボスが生み出した凶悪な兵器・メタルギアを再び作り出し、スネークを迎え撃った。
スネークの活躍によってメタルギアは破壊されたが、それでもリキッドの抵抗は続いた。
恐るべき執念で戦い続けるリキッドだったが、突如として心臓発作を起こし、倒れる。
その原因はスネーク自身の体内に埋め込まれたウィルス「FOXDIE」によるもの。
スネーク自身すら知らない、政府によるスネークを使った企みだった。
スネークがリキッドに接触すればFOXDIEでリキッドを抹殺できる。
すべては最初から仕組まれていたのだ。
政府に対する疑問を拭えぬまま、スネークはシャドーモセス島を後にした。
METAL GEAR SOLID 2 SONS OF LIBERTY
シャドー・モセス島事件の後、スネークは反メタルギア団体「フィランソロピー」を結成し、活動を続けていた。
そんな中、新型メタルギアが開発されているとの情報をキャッチし、タンカーに偽装された輸送船へと潜入を果たす。
そこで目にしたのは、かつてシャドー・モセス事件の首謀者の一人、オセロットがメタルギアを奪取し逃走する姿だった。
その数年後、ハドソン湾に浮かぶ施設「ビッグ・シェル」にてテロリスト集団「サンズ・オブ・リバティ」が占拠し、米国大統領を人質に取る事件が発生する。
首謀者は、スネーク・リキッドと同じくビッグボスのクローンとして生み出された男「ソリダス・スネーク」。
また、テロリストの中には、かつてメタルギアを奪取したオセロットの姿もあった。
事件の解決のため、米国政府はFOXHOUNDのエージェント「雷電」が施設へと潜入。
独自に潜入を果たしていたスネークとともに、2人は事件解決に向けて動き出したのである。
ソリダスの狙いは、この世界を裏で牛耳る「愛国者」と呼ばれる組織を壊滅させること。
愛国者は旧大戦終結後に組織されており、巨大な資金力と影響力の基、世界を秘密裏に思い通りに動かしていた。
雷電が属するFOXHOUNDに指令を出していたのも実は愛国者。
それどころか、雷電という存在そのものが愛国者によって”生み出された”ものであるという事実が明らかになってしまう。
愛国者は国をも支配するまでに巨大な力を得ており、ソリダスの狙いはその支配から世界を解き放ち、人類に真の自由を勝ち得ることだったのである。
死闘の末に、新型メタルギアを破壊し、ソリダスを打倒した雷電。
自分自身の存在すら疑う雷電だったが、恋人のローズの存在によって救われる。
大団円を迎え、無事事件は解決を迎える。
事件後、スネークは愛国者を追うため、事件の最中で得たウイルスを解析する。
愛国者のメンバーは12人。
フィランソロピーの出資者にも愛国者のメンバーがおり、かつてマンハッタンにいたこともわかる。
だが同時に、彼ら全員が100年前に既に死んでいたという奇妙な事実も発覚するのであった…。
METAL GEAR SOLID 4 GUNS OF PATRIOTS
ビッグシェル占拠事件から5年、世界は大きく変わった。
民間軍事請負企業(PMC)の台頭により戦争はビジネスへと変わり、愛国者が生み出した戦場管理システム「SOP」によって兵士の力はより大きくなった。
そして変化はもう一つ。
ビッグ・ボスのクローンとして生み出された肉体に異変が起きたスネークは、肉体が急激に老化していた。
そんな中、かつてビッグシェル事件の首謀者として暗躍し、その精神をリキッドスネークに支配されたオセロットが、PMC大手5社を手中にし、愛国者たちへのSOPの乗っ取りを計画しているとの情報が入った。
そんなことが果たされれば、これまで愛国者が持っていたすべての力はオセロットのものとなり、世界の支配者となってしまう。
スネークはこれまでのすべての宿命に終止符を打つため、人生最後の戦いに挑むのであった。
愛国者はすでに実態のない、AIのみの存在となっていた。
オセロットを追う中で、スネークは愛国者のAIを破壊することを決意。
かつてシャドー・モセス事件で行動を共にしたナオミが作り出したウィルスによって、ついにスネークは愛国者のAIを破壊することに成功するのである。
愛国者の支配から解き放たれた世界を見下ろしながら、オセロットはスネークに対し、自らの本当の狙いが「愛国者からの解放」であったことだったと告げる。
結果としてスネークの行動は、オセロットの企み通りのものとなっていたのである。
自由となった世界の中で、スネークとオセロットはこれまでの宿命にケリをつけるため、互いの拳のみで最後の決闘に挑むのであった。
すべてが終わったあと、スネークはかつて自らが殺害したビッグ・ボスの墓前に立っていた。
自分の役割は終え、自害しようとしていた。
そんなスネークの前に現れたのは、ビッグ・ボス自身だった。ビッグ・ボスはスネークとの戦いの後奇跡的に生きながらえ、愛国者によって自由を奪われていたのである。
スネークが愛国者を破壊したことで自由のみとなったビッグ・ボスは、愛国者のシステムを作り出したかつての戦友「ゼロ」を連れて、スネークの前に姿を現したのである。
ゼロはすでに自らの力では生きられないほどに衰弱しており、生命維持装置によってかろうじて生きながらえていた。
愛国者とはビッグ・ボスらの世代によって生み出された理想の残骸でしかない。
そのすべての責任を全うするため、ビッグ・ボスは自らの手でゼロの生命維持装置を切った。
同時に、ビッグ・ボス自身もかつてスネークに投与された殺人ウィルス「FOXDIE」によって息を引き取る。
これによって愛国者による支配は、ようやくすべてに終止符が打たれたのである。
スネークは死を選ぶのではなく、自分自身の人生を全うするために旅に出ることを決めた。
長きにわたって戦いを共にしてきたパートナー「オタコン」もそれに続く。
戦いこそがすべてだったスネークにとって、戦い以外の生きる理由とは何なのか。
その答えを探す旅はこれからも続いていくのである。
難解なストーリーの一方で、気楽に楽しめる名作である
今回はソリッド・スネークの半生を振り返ってみましたが、いかがでしたか?理解できましたか?
クリアした人でも100%理解するのは難しい難解なストーリーですから、雰囲気がわかれば十分ではないかと思います。
MGSの魅力はこうした難解で引き込まれるストーリーの一方で、ついつい引き込まれる操作性の良さや思わず笑ってしまう豊富な小ネタ要素なのかなあと思います。
もうすぐ発売となるMGSVではどんなストーリーが描かれ、どんな面白さが待っているのでしょうか。
アクションゲームが好きな人には、是非ともプレイしてみてほしいと思います。