天才王子の赤字国家再生術〜そうだ、売国しよう〜(ラノベ・漫画・アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『天才王子の赤字国家再生術〜そうだ、売国しよう〜』とは鳥羽徹によるライトノベル、およびそれを原作とするアニメ、漫画作品である。ライトノベルはGA文庫より刊行されている。ナトラ王国の摂政を務めることなったウェインは国を売ってしまって、悠々自適な隠居生活をしたいと考えていた。そのために知略をめぐらせるが、それが思わぬ波乱を呼びウェインが望んでいるのとは違った展開になってしまう悲喜こもごもを描いた作品である。

ウェインとの縁談を破棄するというロウェルミナの話に対して、ニニムが確認のために言ったのが「でも、ロワってウェインのこと好きでしょ?」である。これまで策謀をめぐらしてきたロウェルミナが、この一言で激しく動揺し、素の一面が見えるシーンである。ロウェルミナは気づかれていないと思っていたがニニムからすると士官学校時代からバレバレであった。

ウェイン「信頼とは裏切る余地があるから価値が生まれるものだ。ウソかもしれない、だまされているのかもしれない。それでも不安を押し殺して信じるからこそ相手の心を打つのだよ!」

ウェインの提案を疑うゼノに対してウェインが言った言葉が「信頼とは裏切る余地があるから価値が生まれるものだ。ウソかもしれない、だまされているのかもしれない。それでも不安を押し殺して信じるからこそ相手の心を打つのだよ!」である。この言葉にゼノは納得し、ウェインの提案を受け入れる。一方で、ゼノが無理な提案をウェインに頼むときに、今度はこの言葉をゼノがウェインに対して言うことになる。後にまで続く二人の信頼関係を最初に形作った言葉である。

『天才王子の赤字国家再生術〜そうだ、売国しよう〜』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

『天才王子の赤字国家再生術〜そうだ、売国しよう〜』のテーマは「悲喜こもごも」

原作者の鳥羽徹によれば本作は主人公の悲喜こもごもにスポットライトを当てた作品とのことである。必死に悩んで決めたのに失敗だったり、成功したと思ったら外部要因で思わぬ方向に転がったり、文句なしの大成功を収めたりすることは、人が取り組むものには付き物であり、それは国家運営も変わらない。鳥羽徹はその様子を描こうとしたとのことである。

建国記念日に一挙放送

アニメ放送期間中の建国記念日(2月11日)に振り返りの一挙放送を行った。これは本作が国家運営をテーマにした作品であることになぞらえて建国記念日に行ったものであった。

ゼノヴィア役の中島由貴は「和歌山県ふるさと広報局長」

アニメ放送に際して声優が登場する企画『天才王子の赤字国家再生術 ~そうだ、動画投稿しよう~』を配信した。このなかで和歌山県のアンテナショップ「わかやま紀州館」とのコラボもあった。その際に、ゼノヴィア役の中島由貴が「和歌山県ふるさと広報局長」として登場した。これは実際に中島由貴が和歌山県から任命されているものである。

『天才王子の赤字国家再生術〜そうだ、売国しよう〜』の主題歌・挿入歌

OP(オープニング):やなぎなぎ×THE SIXTH LIE『LEVEL』

作詞はやなぎなぎ、作曲はReiji、編曲はReijiとTsuyoshi Satoが担当。

ED(エンディング):南條愛乃『ヒトリとキミと』

作詞はrino、作曲・編曲は橋本由香利が担当。

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