【都市伝説】山にまつわる不思議な話まとめ!猟師・マタギから聞いた逸話を紹介

日本の猟師・マタギに伝わる話や、山にまつわる都市伝説をまとめました。山で行方不明になった後、そのまま自然の中に溶け込み暮らす「山人」の伝説や、山中を歩いていると、人が住めないような場所に突然家が現れる「迷い家」など、不思議な話を紹介していきます。

爺様の所には、今でも後輩から猪・鹿・熊肉などが届けられていてたまには山の話が集まってくる。

60才位までは、どこの山に食猿が出たとかいう話がちらほらあったというが、ここ30年位全く話を聞かなくなったという。

これは爺様と俺の推測だが、
爺様は「町の馬鹿奴等が連れてったんじゃねえか」との事だった。

爺様の住む村も、年々過疎化が進んでおり、村の猟人口も減少する一方である。

それに反して村から出ていった者の伝で、猟に参加させて欲しいという申し込みがどんどん増えている。

詳しくは判らないが、猟をするには地元の住民でも、各々テリトリーが決まっており、
地元住民と同行しなければ許可されないらしい。

最近は地元住民でさえ、爺様連中の話は迷信と考えて小馬鹿にしたような態度をとるものがいるというから、そいつらは町の連中にこんな話をしないだろう。

話を知らない者が、山に猟に入り散々獲物を探し回った挙句、やっと獲物を見つけたとしたら喜んで仕留めるだろう。

猿だったとしたらおそらくあきらめるだろう。

爺様も「猿は人間に似ているから撃ちたくないない」と言っている。
だが、猪や熊だとしたら喜んで持って帰るんじゃないか?
「人間に移ったらどうなんの」と聞いたら、
「俺も見たわけじゃねえから判んねえよ。おんなじようになるって事だろ」と言われた。

爺様としては山の中が静かになって喜ばしいみたいだ。

・神隠し

長文になるけれど、猟師をしていた曾祖父から聞いた話。

曾祖父の生まれた場所は、山奥の寒村で、高祖父は猟師だった。
曾祖父は幼い頃から、父である高祖父と共に山々を歩き回って暮らした。

曾祖父の村に、源三と言う猟師の男がいた。
源三は猟師の癖に、滅多に獲物を持ち帰らない男だった。

変わった男で、とにかく明るい。意地の悪さや暗いところがないと言うので、 村の人間、特に女衆からの受けが良かった。

ただし、若い男や猟師仲間からは小馬鹿にされていた。
曾祖父も、源三のことは余り好きではなかった。
だが、不思議と高祖父は源三を可愛がっていた。

ある時、村の5歳の男の子が行方不明になった。
当時は神隠しは珍しいものではなく、その時も、男の子を最後に見かけたのが
山の入り口だったと言うので、人々は神隠しだ、と囁き合った。

曾祖父の村では、神隠しが起こると、村人総出で山へ入り「返せ、返せ」と喚いて回る。
山の神への抗議行動だ。

その時も、村人達は山へ入り、「返せ、返せ」と騒いで回った。
猟師たちは、村人の入れない奥深くへと捜索へ出る。
当時、14・5歳だった曾祖父も勿論、捜索へ加わったのだそうだ。

しかしながら、男の子は見つからなかった。
捜索3日目、村人は今日を最後に山へ入るのをやめると言う。
皆、生活があるので仕方がない。猟師達も同じだ。

季節は晩秋、夜は冷える。冬眠前の獣も活発に動き回っている。
これ以上捜索したところで、もう見つかるまいとの総意だった。

次の日、両親だけが山へ入る姿を、曾祖父はなんともいえない気持ちで見送ったと言う。

曾祖父の姉も、10年ほど前に神隠しに遭っていた。
村一番と言われる高祖父が、半年に渡って探しても、 姉の着ていた服一切れすら見つけることが出来なかったのだそうだ。

その日、曾祖父と高祖父はカモシカを一頭仕留めて戻った。

途中、岩場で霧に巻かれ、視界を失う程だったと言う。
そこで曾祖父は、子供の泣き声を聞いた。

神隠しに遭った男の子ではないのか、そう言う曾祖父に、高祖父は首を振った。
「あれはもう10年も前から聞こえて来る。決まって霧が出た時だけ聞こえるのだ」
そう語った高祖父の目は、涙が溜まっている様に見えた。

泣き声は神隠しに遭った姉のもの、高祖父はそう信じているようだった。
曾祖父はただただ、姉の魂に黙祷を捧げたのだと言う。

カモシカを持ち帰り、高祖父と曾祖父は眠った。
早朝、目を覚ました曾祖父は、何気なく庭へ出た。

曾祖父の家は、裏庭が山へと繋がっており、その日も何気なく山を見ていた。
すると、男がひとり、ゆっくりと山を降りてくる。

どうやら、数日前(神隠しが起こるより前)から山へ出ていた源三のようだった。
源三は、下手糞な子守唄を歌いながら降りてくる。

よく見ると、背中に誰かを背負っている。曾祖父は慌てて源三に駆け寄った。

源三が背負っていたのは、行方不明になっていた男の子だった。
男の子はぐっすりと眠っており、大きな怪我もない様子だ。

どこで見つけたのか、問い詰める曾祖父に、源三は困った顔で語った。

源三はカモシカを追っていた。岩場(曾祖父が泣き声を聞いた場所)で数日を過ごした。
なんとか一頭仕留め、喜んで走り寄る途中、足を滑らせ崖を落ちた。

「俺もここまでか」そう思ったが、目を覚ますと特に怪我はしていなかった。

「運がいい」そう思いながら、元へ戻る道を探していると、急に霧が立ち込めて来た。
そして、泣き声が聞こえてきたのだと言う。

源三は何故こんな山深くに子供の泣き声が、と驚き、何度か声を掛けた。

しかし、返事はない。歩き回ろうにも、視界がまったくと言っていいほどにない。
仕方なく子守唄を歌ってみた。源三の村で歌われている子守唄だ。

すると、泣き声が止んだ。しばらくして、霧の中、少女が源三の傍へやって来た。
「弟が怪我をしてる」少女はそう言うと、源三の袖を引っ張る。
少女についていくと、落ち葉をかき集めた岩の陰に、男の子が眠っていたと言う。

男の子を背負って、さあ戻ろうと振り返ったら、少女はいなくなっていた。
さっきまで、あれほど立ち込めていた霧も晴れていた。

探しても探しても見つからなかったので、仕方なく岐路に着いた。
途中、女の子が木陰から覗いていた。追いかけると、やっぱりいなかった。
きっとあの子は神様かなんかだろうと思う。この子を村に返したかったんだろう。

源三はそう言うと、人好きのする笑顔を浮かべた。

曾祖父は泣いた。きっとそれは姉で、泣き声は自分も聞いたのだと言って泣いた。
すると源三は「そう言えば、目元がお前によく似てた」と言い、
「泣くな、最後は笑ってたでな」と曾祖父の頭をくしゃくしゃに撫ぜてくれたのだと言う。

曾祖父はその日から、源三を嫌わなくなった。
源三は不思議と、獲物を持ち帰る日が増えた。
理由を問うと、獲物の気持ちが分かるのだ、と源三は照れ臭そうに言った。

数年もしない内に、源三は村周辺に名の通った猟師になった。
高祖父はそんな源三を、目を細めて嬉しそうに見ていたと言う。
更には、源三はその後、神隠しに遭ったとされる人間を3人も見つけ出した。
毎回、あの少女が教えてくれるのだと、源三は語ったそうだ。

そんな源三、ある雪の降る晩、ふらりと山へ入り、二度と戻ってはこなかった。
捜索に出た曾祖父は、あの岩場で下手糞な子守唄を聞いた。

だが、どれだけ声を張り上げて名を呼べども、源三は答えなかったと言う。

・恨まれ猟師

出典: blogimg.goo.ne.jp

以前田舎に帰ったときに聞いた話です。
慣れていないので長文・乱文はお許しください。

その地方の猟師の家系は子どもの頃から捕った獲物の数を数えて、 それが千匹になるごとに簡単な塚を建てて供養しているそうです。

昨今は猟師自体が減っているのでそうそう塚が増えることもないのですが、

今でも猟師を職業としている方はもちろんいますので、

大々的な地域の供養(お祭り)の他に、

猟師会や個人の供養式が行われることもあるそうです。

しかしこんなご時世ということもあり、昔じゃ考えられないことだったそうですが、

オカルトはまったく信じない!というタイプの猟師が塚を一切建てなかったそうで、

それでも普通なら家族の誰かが代わりに供養するものなのですが、

一家揃ってそういうタイプの人間ばかりだったようで一切供養を行わなかったそうです。
(その家の祖父母はきちんと塚を建てていたそうですが早くに亡くなってしまいました)

その猟師さんは主に狐の毛皮を捕っていたということで、 地域の人たちは動物霊の中でも特に強い狸や狐を甘く見てはいけない、 絶対祟りがある、と口をそろえて言っていたそうです。

その猟師さんが3年前に肺炎をこじらせて亡くなったそうなのですが、

晩年関節リウマチがひどく、手足は酷く変形し、

猟にも出れずほぼ寝たきりだったので手足はやせ細り、

最後までリウマチの痛みに苦しんでいたそうです。

そして、
棺桶に入ったその猟師を見た猟師仲間がぽつりと発した一言で
葬式の場にいた人たちはみな凍り付いたと言います。

「死に様がまるで撃たれた狐みたいじゃないか…。」

関節リウマチで変形した手は狐の手のように先細り、
膝や手首も狐が手を下げているように不自然に曲がり、
猟師仲間の言ったように、
その遺体は狐の死体そのもののように見えたそうです。

遺族はその一言に恐怖を覚えたのか、
その後立派な供養塚を建てて供養式もきちんと行ったそうです。

・源三

猟師をしていた曾祖父から聞いた話。

曾祖父の生まれた場所は、山奥の寒村で、高祖父は猟師だった。
曾祖父は幼い頃から、父である高祖父と共に山々を歩き回って暮らした。

曾祖父の村に、源三と言う猟師の男がいた。
源三は猟師の癖に、滅多に獲物を持ち帰らない男だった。

変わった男で、とにかく明るい。意地の悪さや暗いところがないと言うので、
村の人間、特に女衆からの受けが良かった。

ただし、若い男や猟師仲間からは小馬鹿にされていた。
曾祖父も、源三のことは余り好きではなかった。
だが、不思議と高祖父は源三を可愛がっていた。

ある時、村の5歳の男の子が行方不明になった。
当時は神隠しは珍しいものではなく、その時も、男の子を最後に見かけたのが
山の入り口だったと言うので、人々は神隠しだ、と囁き合った。

曾祖父の村では、神隠しが起こると、村人総出で山へ入り
「返せ、返せ」と喚いて回る。山の神への抗議行動だ。
その時も、村人達は山へ入り、「返せ、返せ」と騒いで回った。
猟師たちは、村人の入れない奥深くへと捜索へ出る。
当時、14・5歳だった曾祖父も勿論、捜索へ加わったのだそうだ。

しかしながら、男の子は見つからなかった。
捜索3日目、村人は今日を最後に山へ入るのをやめると言う。

皆、生活があるので仕方がない。猟師達も同じだ。
季節は晩秋、夜は冷える。冬眠前の獣も活発に動き回っている。
これ以上捜索したところで、もう見つかるまいとの総意だった。

次の日、両親だけが山へ入る姿を、曾祖父はなんともいえない気持ちで見送ったと言う。

曾祖父の姉も、10年ほど前に神隠しに遭っていた。
村一番と言われる高祖父が、半年に渡って探しても、
姉の着ていた服一切れすら見つけることが出来なかったのだそうだ。

その日、曾祖父と高祖父はカモシカを一頭仕留めて戻った。
途中、岩場で霧に巻かれ、視界を失う程だったと言う。
そこで曾祖父は、子供の泣き声を聞いた。

神隠しに遭った男の子ではないのか、そう言う曾祖父に、高祖父は首を振った。
「あれはもう10年も前から聞こえて来る。決まって霧が出た時だけ聞こえるのだ」
そう語った高祖父の目は、涙が溜まっている様に見えた。

泣き声は神隠しに遭った姉のもの、高祖父はそう信じているようだった。
曾祖父はただただ、姉の魂に黙祷を捧げたのだと言う。

カモシカを持ち帰り、高祖父と曾祖父は眠った。
早朝、目を覚ました曾祖父は、何気なく庭へ出た。

曾祖父の家は、裏庭が山へと繋がっており、その日も何気なく山を見ていた。
すると、男がひとり、ゆっくりと山を降りてくる。

どうやら、数日前(神隠しが起こるより前)から山へ出ていた源三のようだった。
源三は、下手糞な子守唄を歌いながら降りてくる。
よく見ると、背中に誰かを背負っている。曾祖父は慌てて源三に駆け寄った。

源三が背負っていたのは、行方不明になっていた男の子だった。
男の子はぐっすりと眠っており、大きな怪我もない様子だ。
どこで見つけたのか、問い詰める曾祖父に、源三は困った顔で語った。

源三はカモシカを追っていた。岩場(曾祖父が泣き声を聞いた場所)で数日を過ごした。

なんとか一頭仕留め、喜んで走り寄る途中、足を滑らせ崖を落ちた。
「俺もここまでか」そう思ったが、目を覚ますと特に怪我はしていなかった。
「運がいい」そう思いながら、元へ戻る道を探していると、急に霧が立ち込めて来た。
そして、泣き声が聞こえてきたのだと言う。

源三は何故こんな山深くに子供の泣き声が、と驚き、何度か声を掛けた。
しかし、返事はない。歩き回ろうにも、視界がまったくと言っていいほどにない。
仕方なく子守唄を歌ってみた。源三の村で歌われている子守唄だ。

すると、泣き声が止んだ。しばらくして、霧の中、少女が源三の傍へやって来た。
「弟が怪我をしてる」少女はそう言うと、源三の袖を引っ張る。
少女についていくと、落ち葉をかき集めた岩の陰に、男の子が眠っていたと言う。

男の子を背負って、さあ戻ろうと振り返ったら、少女はいなくなっていた。
さっきまで、あれほど立ち込めていた霧も晴れていた。

探しても探しても見つからなかったので、仕方なく岐路に着いた。
途中、女の子が木陰から覗いていた。追いかけると、やっぱりいなかった。
きっとあの子は神様かなんかだろうと思う。この子を村に返したかったんだろう。

源三はそう言うと、人好きのする笑顔を浮かべた。

曾祖父は泣いた。きっとそれは姉で、泣き声は自分も聞いたのだと言って泣いた。
すると源三は「そう言えば、目元がお前によく似てた」と言い、
「泣くな、最後は笑ってたでな」と曾祖父の頭をくしゃくしゃに撫ぜてくれたのだと言う。

曾祖父はその日から、源三を嫌わなくなった。
源三は不思議と、獲物を持ち帰る日が増えた。
理由を問うと、獲物の気持ちが分かるのだ、と源三は照れ臭そうに言った。

数年もしない内に、源三は村周辺に名の通った猟師になった。
高祖父はそんな源三を、目を細めて嬉しそうに見ていたと言う。
更には、源三はその後、神隠しに遭ったとされる人間を3人も見つけ出した。
毎回、あの少女が教えてくれるのだと、源三は語ったそうだ。

そんな源三、ある雪の降る晩、ふらりと山へ入り、二度と戻ってはこなかった。
捜索に出た曾祖父は、あの岩場で下手糞な子守唄を聞いた。
だが、どれだけ声を張り上げて名を呼べども、源三は答えなかったと言う。

・白いウリ坊

オレの爺さんはもう死んじまったんだけど昔、猟師やってたんだ。
よく山のおっかねー話も聞かされた。

あるとき、爺さんが山で真っ白いウリ坊見たんだと。
こりゃ珍しいと思って鉄砲でドカンとやったってんだけど
死なねんだと。はずしたかなぁと思って2発、3発と撃ってんだけど当たった様子がない。
あれ、おかしいなぁなんて思ってたら四方八方から猪がわんさか出てきて爺さんぶッ飛ばされた。

牙で足けずられたけど鉄砲でなんとか追っ払ったんだと。

おでは足の傷何回も見せられたけどスゲーな猪は。

爺さんいわくありゃ山の主の子供だなってことらしんだな。

白い動物は怖ぇーな。

・爺さまが猟師をやめた理由

出典: www9.plala.or.jp

知り合いの爺様から聞いた話なんだが、
その爺様は若い頃は山で猟師をやっていたそうな。

あるとき畑に悪さをする猿の群れを追い払うようにとの依頼をされて、
猿の群れに向かって撃ちまくったそうな。

爺様はとにかく一匹でも多く退治しようと山の中に入っていき、
そこで一匹の猿をみつけたので、ためらいもなく引き金に指をかけたそのとき、
その猿が爺様のほうを見て「どうかお助けください」とばかりに
手と手を合わせて拝んだそうな。

よく見るとその猿はメスでお腹が大きかった。

まわりを見ると前年に生んだ子供なのだろうか、若い猿が心配そうに見ている。

母猿はなおも必死で手を合わせて拝み、涙まで浮かべていたそうな。

爺様はそのことがあってから猟師をやめた。

都会に出て工場で勤めながら、趣味で仏像を彫っていたそうな。

そんな日々が続いたある日、仕事に行こうと玄関から出たら 、アケビが山のように置いてあったそうな。

不思議に思って調べてみると、猿の毛があちこちについていたらしい。
そんな不思議な話をしてるときの爺様は始終にこにこしていた。

・山がわらう

親父に聞いた話ですが…

当時の親父の趣味は渓流釣りで、たまたま山中で知り合ったマタギを生業にしていたAさんに教えて頂いたそうです。

Aさんは当時、群馬県の利根川を7日~20日位かけて野宿をしながら鮎やマスなどを、下流から上流へと釣りのぼり、民宿などへ卸していたそうです。

そんなAさんが何度か経験した怖いお話です。
いつものようにポイントを変える為に山中を歩いていると、その人の表現”山がわらう”で、静かだった山中が急にザワザワと騒がしくなり、四方八方から視線を感じる時があるそうです。

そして、そういう時は必ず決まった行動をしたようです。

釣った川魚を腐敗防止の為にさばきながらザックに入れていたそうですが、
さばきに使用するナイフをザックの口部分に刃が真上に向くように固定して、歩き続けたそうです。そうすると不思議と”わらい”が収まったのだそうです。

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