堤真一とは、兵庫県出身の俳優である。JACを経て舞台で研鑽を積み、1996年のドラマ『ピュア』で脚光を浴びた。2000年の『やまとなでしこ』で大ブレイクし、以降『GOOD LUCK!!』など数々のヒット作に出演。2005年『ALWAYS 三丁目の夕日』で日本アカデミー賞最優秀助演男優賞、2008年には報知映画賞で史上4人目の主演・助演2部門制覇を達成。2013年『とんび』では日本人初の国際エミー賞俳優部門ファイナリストに選出。硬軟自在な演技で幅広く活躍する実力派である。
堤真一(Shinichi Tsutsumi)の概要
堤 真一(つつみ しんいち)とは、兵庫県西宮市出身の俳優である。1964年〈昭和39年〉7月7日生まれ。ジャパンアクションクラブ(JAC)養成所を経て、真田広之の付き人を務めた後、坂東玉三郎からの助言をきっかけに本格的に役者を志した。
当初は舞台を中心に活動し、蜷川幸雄や野田秀樹ら著名な演出家の作品に多数出演する。1996年のドラマ『ピュア』で脚光を浴び、2000年の『やまとなでしこ』で数学者の中原欧介を演じたことによりブレイクを果たした。以降、『恋ノチカラ』や『GOOD LUCK!!』など数々の人気ドラマに出演している。
2005年の映画『ALWAYS 三丁目の夕日』では、日本アカデミー賞最優秀助演男優賞を受賞。さらに2008年の『容疑者Xの献身』や『クライマーズ・ハイ』でも高い評価を受け、報知映画賞において史上4人目となる主演・助演の2部門制覇を成し遂げている。2013年にはドラマ『とんび』で、日本人初となる国際エミー賞最優秀俳優賞のファイナリストに選出された。
演劇、テレビドラマ、映画とジャンルを問わず、シリアスからコメディまで幅広く演じ分ける実力派俳優として活躍を続けている。
堤真一(Shinichi Tsutsumi)の活動経歴
JAC入団と役者人生のスタート
1983年、高校卒業後に千葉真一主宰のジャパンアクションクラブ(JAC)養成所に入所する。14期生として正式入団した後は真田広之の付き人を務め、1984年にミュージカル『ゆかいな海賊大冒険』で初舞台を踏んだ。
1985年、坂東玉三郎主演の舞台に黒衣として参加した際、坂東から「芝居心がある」と幾度も言葉をかけられたことをきっかけに本格的に役者を志す。1987年にJACを退団した後は、TPT(シアタープロジェクト・東京)などの演劇を中心に活動の幅を広げていった。
舞台から映像の世界へ
1987年、NHKドラマ『橋の上においでよ』でテレビドラマ初主演を果たし、同年の『独眼竜政宗』で大河ドラマデビューを飾る。1992年には映画『女殺油地獄』でヒロインの相手役を務め、長編映画デビューを果たした。
1996年、ドラマ『ピュア』でヒロインの相手役を演じたことで大きな脚光を浴び、2000年のドラマ『やまとなでしこ』での中原欧介役により、瞬く間に人気と認知度を上げ、国民的なブレイクを果たした。
2005年、映画『ALWAYS 三丁目の夕日』で熱い社長・鈴木則文を好演し、日本アカデミー賞最優秀助演男優賞を受賞する。2008年には『容疑者Xの献身』で天才数学者・石神哲哉役を演じ、悲壮感漂う名演が高く評価され、報知映画賞最優秀主演男優賞に輝いた。
これにより、報知映画賞において史上4人目となる主演・助演の2部門制覇という快挙を成し遂げ、日本を代表する映画俳優としての地位を不動のものとした。
国際的な評価
2013年、ドラマ『とんび』の演技により、日本人として史上初となる国際エミー賞最優秀俳優賞のファイナリストに選出される。その後もNHK連続テレビ小説『マッサン』や大河ドラマ『青天を衝け』など、話題作において圧倒的な存在感を示し続けている。
舞台では劇団☆新感線の主演を務めるほか、近年ではアニメ映画『鹿の王』やゲーム『龍が如く7』での声優、さらにはナレーションなど、ジャンルを問わず多彩な表現活動を展開している。
堤真一(Shinichi Tsutsumi)のプロフィール・人物像
生年月日:1964年7月7日
出身地:兵庫県西宮市
身長:178 cm
血液型:AB型
本名の「真一」には、父の「真実一路に生きろ」という願いが込められているという。阪神甲子園球場の近辺で育ち、プライベートでは関西弁を話すが、メディアでは共通語を使い分けている。
20代の頃は風呂なしアパートに住み、工事現場などのアルバイトで食い繋ぎながら稽古に励む苦節時代を過ごした。自身の原点を「舞台」と断言しており、テレビや映画でブレイクした後も、毎年欠かさず舞台出演を続けている。
元々は人前に出るのが大の苦手であり、演じることに恥ずかしさを感じることがあるという。また、自他共に認める「なで肩」であり、主演舞台の役名に反映されるほどファンや関係者の間では知られた特徴である。
俳優の中村倫也からは「俳優界のオジキ」と慕われているほか、草彅剛に楽屋暖簾を贈るなど親交が深い。古田新太、椎名桔平、阿部寛、岡田准一、田中泯など、演劇界を中心に多彩な親交を持っている。
古武道(柳生心眼流)の黒帯有段者であり、柔術や剣術も得意とする。熱狂的な阪神タイガースファンであり、2013年の始球式では見事なストライク投球を披露した。
趣味は薪ストーブ、キャンプ、サウナ、DIY、料理など非常に多岐にわたる。神社仏閣巡りや写経(書道)を好むなど、静かな時間を大切にする一面もある。
堤真一(Shinichi Tsutsumi)の出演作品・担当キャラクター
映画
鈴木一(2005年7月9日『フライ,ダディ,フライ』)
映画『フライ,ダディ,フライ』とは、2005年に公開された金城一紀の同名小説を原作とする映画作品である。
本作は、愛する娘を傷つけたボクシング部のエリート高校生に復讐を誓った「平凡なサラリーマン(オッサン)」の鈴木が、喧嘩に強い在日韓国人の高校生スンシンと出会い、特訓を通じて心身ともに成長していく姿を描く青春ドラマである。
主演の堤真一と、後にドラマ『SP』シリーズでも名コンビを組むこととなる岡田准一が共演。圧倒的な実力差を埋めるための過酷な特訓シーンや、世代を超えた二人の軽妙かつ熱いやりとりが物語の大きな見どころとなっている。単純な復讐劇にとどまらず、失いかけた自尊心を取り戻し、人生において大切なものに気づかせてくれる、爽快で前向きなエンターテインメント作品だ。
鈴木則文(2005年 - 2012年『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズ)
第29回日本アカデミー賞において最優秀助演男優賞を受賞した、堤真一の映画キャリアにおける代表作の一つ。昭和30年代の東京を舞台に、自動車修理工場「鈴木オート」の熱血社長・鈴木則文を好演した。仕事に誇りを持ち、家族や近隣住民を深く愛する、怒りっぽくも人情味あふれるキャラクターが、累計興行収入110億円を超える大ヒットシリーズの支柱となった。
悠木和雅(2008年7月5日『クライマーズ・ハイ』)
映画『クライマーズ・ハイ』とは、横山秀夫による同名ベストセラー小説を原作とし、2008年に公開された映画作品である。
本作は、1985年に発生した「日本航空123便墜落事故」を題材としている。著者が上毛新聞社の記者時代に遭遇した実体験をベースに、群馬県の地方新聞社を舞台とした未曽有の大事故に翻弄される記者たちの激動の1週間を描く。タイトルである「クライマーズ・ハイ」とは、登山者の興奮が極限に達し、恐怖感が麻痺してしまう状態を指す。
主演の堤真一は、事故の報道責任者(デスク)を任された全権デスク・悠木和雅を熱演。現場を取材する記者の情熱、社内の権力争い、さらに広告・印刷・配送部門を含めた新聞社全体の仕事の流れがリアルに描写されている。それぞれのプライドをかけて極限状態の仕事に挑む大人たちの姿は圧巻であり、真剣な眼差しで困難に立ち向かう堤真一の渋い演技が光る、重厚かつ熱い社会派ドラマだ。
石神哲哉(2008年10月4日『容疑者Xの献身』)
目次 - Contents
- 堤真一(Shinichi Tsutsumi)の概要
- 堤真一(Shinichi Tsutsumi)の活動経歴
- JAC入団と役者人生のスタート
- 舞台から映像の世界へ
- 国際的な評価
- 堤真一(Shinichi Tsutsumi)のプロフィール・人物像
- 堤真一(Shinichi Tsutsumi)の出演作品・担当キャラクター
- 映画
- 鈴木一(2005年7月9日『フライ,ダディ,フライ』)
- 鈴木則文(2005年 - 2012年『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズ)
- 悠木和雅(2008年7月5日『クライマーズ・ハイ』)
- 石神哲哉(2008年10月4日『容疑者Xの献身』)
- 当麻鉄彦(2010年6月5日『孤高のメス』)
- 宇津帆(2021年6月18日『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』)
- テレビドラマ
- 沢渡徹(1996年1月8日 - 3月18日『ピュア』)
- 中原欧介(2000年10月9日 - 12月18日『やまとなでしこ』)
- 貫井功太郎(2002年1月10日 - 3月21日『恋ノチカラ』)
- 香田一樹(2003年1月19日 - 3月23日『GOOD LUCK!!』)
- 市川安男(2012年1月7日・14日『土曜ドラマスペシャル とんび』)
- 鴨居欣次郎(2014年9月29日 - 2015年3月28日『マッサン』)
- 平岡円四郎(2021年2月14日 - 12月26日『青天を衝け』)
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