ANARCHY(アナーキー)とは京都府出身のラッパーである。過去には暴走族の総長を務め、少年院に入ったこともあるという。苦労の多い人生を歩んできた彼だが、2006年リリースの1stアルバム『ROB THE WORLD』は『ミュージック・マガジン』、『Riddim』誌などで“年間ベスト・アルバム”に選出された。また、2011年には日本人ヒップホップアーティストとしては初の「Billboard LIVE TOKYO」での単独公演を果たしている。
ANARCHY(アナーキー)の概要
ANARCHY(アナーキー)とは京都府出身のラッパーである。R-RATED RECORDS出身。
過去には暴走族の総長を務め、少年院に入ったこともあるという。苦労の多い人生を歩んできた彼だが、2000年、JC、NAUGHTY、BISHOP(現:YOUNG BERY)、DJ AKIOと共にRUFF NECKを結成。2006年リリースの1stアルバム『ROB THE WORLD』は『ミュージック・マガジン』、『Riddim』誌などで“年間ベスト・アルバム”に選出された。
また、2011年、日本人のヒップホップアーティストとしては初めて「Billboard LIVE TOKYO」での単独公演を果たした。
ANARCHY(アナーキー)の活動経歴
幼少期からデビューまで
1981年、大阪府に生まれる。1984年には京都の向島に転居。京都随一の治安の悪さでも知られる街である。
ANARCHYより上の世代の向島出身者の中には、「小さい頃、ポン菓子買う為に並んでたら、団地からおっさんが「うるさい!」と叫んで銃を空に向けて発砲して、威嚇してきた」という話もある。
ANARCHYが小学校低学年のときに両親が離婚。16歳で暴走族の総長となり、その後、日本で三例目とされる「決闘罪」で逮捕される。
1年間少年院で過ごす中で、音楽番組に出演していたZEEBRAを見て、本格的にラッパーを志すようになる。
初めてのパーティーは中3。何も分からなかったからフライヤーもチケットも手書きで、300人くらい集客。京都のクラブ「WHOOPEE'S」で14、15歳の頃からLIVEをしていた。
ANARCHYがその後所属することになるR-ratedのボス・RYUZOとの出会いは、当時全国区で有名だった京都出身のグループ「MAGUMA MC's」のRYUZO主宰のパーティーに「未成年で入られへんからLIVE見せてくれ」と直接話に行ったことがきっかけだったという。当時ANARCHYやその仲間は、中学生だったにも関わらずバイクで来ており、体にも入れ墨が入っていたという。
名古屋HIPHOP界のレジェンド、TOKONA-XがRYUZOに「絶対RYUZO君がANARCHY(のプロデュース)やらな」と言う程だった。
2000年、ANARCHYはJC、NAUGHTY、BISHOP(現:YOUNG BERY)、DJ AKIOと共にRUFF NECKを結成した。
2003年、自主でE.P.『Ghetto Day'z』を発表し、手売りや地元ショップなどで販売。その後、R-RATED RECORDSの立ち上げに合流し、交流のあった名古屋シーンや全国区プロデューサーへの客演もこなすようになる。
ラッパーとして本格的な活動
2005年12月21日、1stシングル『Ghetto King』(Future Shock / R-Rated Records)を発売。2006年4月19日には、自身の生い立ちを語った2ndシングル『Growth』を発売。同年12月13日、1stアルバム『ROB THE WORLD』を発売する。その年を代表するラップ・アルバムとなった同作はインディー発のファースト・アルバムとしては異例の好セールスを記録し、『ミュージック・マガジン』、『Riddim』などで“年間ベスト・アルバム”に選出された。さらに、ANARCHYはヒップホップ誌 『blast』最終号企画“The Future 10 Of Japanese HipHop”において「将来を期待できる5人」に選出され、表紙を飾る。
カルチャー誌『Quick Japan』70号記念総力特集では “ゼロ年代日本次の100人"に選出され、 『実話ナックルズ』および、カルチャー誌『High&Out』や『HARDEST MAGAZINE』などの表紙を飾り、情報誌『SPA!』08年5月号では、サイバーエージェントの藤田社長と対談も行った。
2008年9月、2ndアルバム『Dream and Drama』を発売する。
ANARCHYは『Custom Lowriding』、『Tattoo Burst』、『bounce』、『Riddim』などの表紙を飾り、渋谷アップルストアで開催された無料ライブには同店舗過去最高の動員数を記録するなどさらなる快進撃を続けた。同作品は『ミュージック・マガジン』『Riddim』『bounce』等で2008年のベスト邦楽ヒップホップアルバムに選出され、リード曲「Fate」のミュージックビデオはスペースシャワーTV MVA2008のベストヒップホップビデオを受賞。
また、「Fate」のMVが「スペースシャワーTV VIDEO MUSIC AWARDS 09」において、「BEST HIP HOP VIDEO」を受賞した。
2008年10月、名古屋、東京、大阪にて初のワンマンライブショーケースを実施。
日本人ヒップホップアーティストとしては初の「Billboard LIVE TOKYO」で単独公演
2011年10月7日、ニュースサイト「asahi.com」に掲載されたコラム『「下流」の現実リアルに 新世代ラッパーの歌詞に存在感』で紹介される。
同年12月18日、日本人のヒップホップアーティストとしては初の「Billboard LIVE TOKYO」で単独公演を果たした。
2012年5月2日、RUFF NECKとして初のフルアルバム『RUFF TREATMENT』を発売。
ANARCHYのヴァースのみで構成されたミックスCD『60 minutes of Anarchy』をリリース。ミックスは2012年に世界最大のDJバトルイベント「DMC World Final」で優勝し、第28代世界チャンピオンに輝いたDJ 威蔵。
2013年11月には4thアルバムとなる『DGKA (DIRTY GHETTO KING ANARCHY)』をフリー・ダウンロードでリリース。無料での公開が信じられないほどの豪華な内容に加え、フリー・ダウンロードという異例の試みが大きな話題を呼ぶ。世界最大のヒップホップ音源配信サイト「Datpiff」での配信開始直後にアクセスサーバがダウン。その後音源を公開した「audiomack」でもデイリー、ウィークリーチャートにて1位を総ナメにした。
2014年1月1日、avexに新設した「CLOUD 9 CLIQUE」への移籍とメジャーデビューを発表。同年4月16日、メジャーデビューシングル「Right Here」を発表。史上初めてユネスコ世界遺産・清水寺でミュージックビデオ撮影を行った事で話題を呼ぶ。同年7月2日、メジャー1stアルバム『NEW YANKEE』をリリース。7月5日には、ハードな生い立ちにも注目が集まる彼にニューヨークの撮影クルーが密着し収録されたドキュメンタリー映画『DANCHI NO YUME』が渋谷UPLINKにて公開された。
2016年7月6日、メジャー2ndアルバム『BLKFLG』(rhythm zone)を発売。
2019年3月13日には、メジャー3rdアルバム『The KING』(cutting edge)を発売し、avexとの契約を終了した。
ANARCHY(アナーキー)のプロフィール・人物像
京都府出身のヒップホップMC、ラッパー。本名は北岡 健太(きたおか けんた)。1981年9月2日生まれ。
過去には暴走族の総長を務め、少年院に入ったこともある。
ANARCHYは「親が離婚してオカンがいない環境だったけども、オトンやバアちゃんや、トモダチとの関係がアツい。」と語る。
ANARCHY(アナーキー)のディスコグラフィー
自主制作E.P.
『Ghetto Day'z』
出典: diskunion.net
自主盤 Ghetto Day'z
2003年発売。
1. Dear Rough Neck
2. Prayer'z
3. Too First 2 Live Too Young 2 Die
4. Bonus Cuts
手売りや地元ショップ等で販売した自主制作E.P.。オークションなどで高値で取引されている。
アルバム
『ROB THE WORLD』
1stアルバム 「ROB THE WORLD」
2006年12月13日発売。
1. Intro
2. K.H.B.K.
3. I'm A Rapper
4. Growth
5. Mic Check
6. Change The Game featuring RYUZO
7. Skit featuring TAIKA
8. No Big Deal
9. Ghetto Fabulous featuring M.O.S.A.D.
10. 9 Block
11. Rainy Dayz Scratches by DJ HAZIME
12. One For The...
13. You Know I'm A Man
14. Home Sweet Home
15. Represent
16. Luck Last featuring LA BONO and AK - 69
17. Ghetto Superstar
18. Happy End
ANARCHYが2006年にリリースしたファーストアルバム。BACH LOGIC、Equal、YAKKO for AQUARIUSがプロデューサーを務めている。
『Dream and Drama』
2ndアルバム「Dream and Drama」
2008年9月10日発売。
1. Awakening
2. Composition of Pain
3. Fate
4. Blood In Me
5. 60 Bars Dream
6. Interlude
7. Drama King featuring Tina
8. Forbidden Fruit featuring Hirom Jr.
9. Devil
10. Rock Star featuring Tina
11. Better Tomorrow featuring Hirom Jr.
12. My Words
13. Sky Limit
『ミュージック・マガジン』、『Riddim』、『bounce』などで2008年のベスト邦楽ヒップホップアルバムに選出され、リード曲「Fate」のミュージックビデオはスペースシャワーTV MVA2008のベストホップビデオを受賞した。
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目次 - Contents
- ANARCHY(アナーキー)の概要
- ANARCHY(アナーキー)の活動経歴
- 幼少期からデビューまで
- ラッパーとして本格的な活動
- 日本人ヒップホップアーティストとしては初の「Billboard LIVE TOKYO」で単独公演
- ANARCHY(アナーキー)のプロフィール・人物像
- ANARCHY(アナーキー)のディスコグラフィー
- 自主制作E.P.
- 『Ghetto Day'z』
- アルバム
- 『ROB THE WORLD』
- 『Dream and Drama』
- 『Diggin’ Anarchy』
- 『DGKA (DIRTY GHETTO KING ANARCHY)』
- 『NEW YANKEE』
- 『BLKFLG』
- 『The KING』
- 『NOISE CANCEL』
- 『MY MIND』
- 参加楽曲
- 「I Rep / DABO, ANARCHY, KREVA」
- 「24 Bars To Kill / Anarchy, RINO LATINA II, 漢 , Maccho」
- ANARCHY(アナーキー)の代表曲とミュージックビデオ(MV/PV)
- 「GROWTH」
- 「Fate」
- 「24 Bars To Kill 」
- 「I REP」
- 「Magic Hour (feat. PUSHIM)」
- 「ANARCHY / Shake Dat Ass feat. AISHA」
- 「LOYALTY」
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