怖い言い伝えがある童謡のまとめ
「かごめかごめ」「赤い靴」「はないちもんめ」「一年生になったら」「しゃぼんだま」など、怖い言い伝えがある童謡をまとめました。
「指きりげんまん」
「指きりげんまん」の「指きり げんまん 嘘ついたら針千本飲ます 指きった」の由来が怖い
「指きりげんまん」の歌詞が怖い理由は、江戸時代の遊郭に関係してる。
江戸時代、遊郭の遊女は様々な男性と関係を持っていたので、その中で本気で好きになった男性に愛を誓うときは、左の小指を切り落として相手の男性に贈ることで自分の誠意を伝えていた。
この遊女の愛の誓いを「指切り」と言っていた。
その後、約束をするときは、指切りのことをうたったわらべ歌を歌うようになり、わらべ歌が歌い継がれるうちに、「指切り かねきり 嘘言うと指が腐るよ」、「指切り かねきり 高野の表で血吐いて来年腐って又腐れ」、「指きり げんまん 嘘ついたら針千本飲ます 指きった」という歌詞になった。
「ロンドン橋」
「ロンドン橋」は「人柱」の歌
ロンドン橋は、オリジナルの歌の中で何回も流されては掛け直されています。
大都市ロンドンでテムズ川にかかる橋は重要だったんです。
でも粘土で作っても、木で作ってもいつも流されてしまいます。
そこで「人柱を…」という流れになったのでは、となります。
川の神に捧げるには、やはり穢れのない女性が選ばれたのでは…。
▼歌詞
1.ロンドン橋が落ちる 落ちる 落ちる
ロンドン橋が落ちる さあどうしましょう
2.鉄の棒でかけろ かけろ かけろ
鉄の棒でかけろ さあどうしましょう
3.鉄の棒は曲がる 曲がる 曲がる
鉄の棒は曲がる さあどうしましょう
「あめふり」
柳の根方で死んでしまった子が泣いている歌
▼歌詞
1
あめあめ ふれふれ かあさんが
じゃのめで おむかい うれしいな
ピッチピッチ チャップチャップ
ランランラン
2
かけましょ かばんを かあさんの
あとから ゆこゆこ かねがなる
ピッチピッチ チャップチャップ
ランランラン
3
あらあら あのこは ずぶぬれだ
やなぎの ねかたで ないている
ピッチピッチ チャップチャップ
ランランラン
「かもめかもめ」
女郎さんが、流産してしまった時に、その供養の為に唄った歌
「かごめ」とは「籠女」、妊娠をしている女性である
「かごのなかのとりは、いついつでやう」というのは
お腹にいる赤ちゃんがいつ出てくるのだろうということ
「夜明けの晩に」、夜明けなのに晩とは…?つまり「この世ではない世界」
「鶴と亀が滑った」というのは、おめでたいこと(その象徴として鶴と亀)が滑った
つまり流産したということだそうです…
「後ろの正面だあれ」
後ろに水子の霊がいるよ…
▼歌詞
かごめかごめ
かごのなかのとりは
いついつでやーる
よあけのばんに
つるとかめがすべった
うしろのしょうめんだーれー
「さっちゃん」
4番の歌詞は『さっちゃんはね、ふみきりで足をなくしたよ。だからおまえの足をもらいにいくよ。今夜だよ、さっちゃん。』
▼歌詞
1
さっちゃんはね サチコっていうんだ ほんとはね
だけど ちっちゃいから 自分のこと さっちゃんって呼ぶんだよ
可笑しいな サッちゃん
2
さっちゃんはね バナナが大好き ほんとだよ
だけど ちっちゃいから バナナを 半分しか 食べられないの
可哀相ね さっちゃん
3
さっちゃんがね 遠くへ行っちゃうって ほんとかな
だけど ちっちゃいから ぼくのこと 忘れてしまうだろ
寂しいな さっちゃん
4
さっちゃんはね 電車で足をなくしたよ
だから おまえの 足を もらいに行くよ
今夜だよ さっちゃん
「とおりゃんせ」
「とおりゃんせ」は疫病で、年端もいかない子供が死んでいくという象徴。遊びの中でも歌が終わると同時に無作為に子供を捕まえるのも、疫病が人を選ばずに死をもたらすことの暗示
▼歌詞
とぉりゃんせ、とぉりゃんせ。
ここは何処の細道じゃ。
天神様の細道じゃ。
チョット通して下しゃんせ。
御用の無いもの通しゃせぬ。
この子の七つのお祝いに、お札を納めに参ります。
行きはよいよい、帰りは怖い、
怖いながらも、とおりゃんせ、とおりゃんせぇ。
「赤い靴」
異人さん(外国人)に、引き取られたか、売られたか、拉致されたかは定かではないが、その状況を考えると怖い。
▼歌詞
赤い靴(くつ) はいてた 女の子
異人(いじん)さんに つれられて 行っちゃった
横浜の 埠頭(はとば)から 船に乗って
異人さんに つれられて 行っちゃった
今では 青い目に なっちゃって
異人さんの お国に いるんだろう
赤い靴 見るたび 考える
異人さんに 逢(あ)うたび 考える
「はないちもんめ」
「はないちもんめ」は人身売買の唄
かって(勝って/買って)、まけて(負けて/値段をまけて)
あのこじゃわからん=渡したくない家族がとぼけてる。(ねだんを)まからん、と。
▼歌詞
勝って嬉しい 花いちもんめ
負けて悔しい 花いちもんめ
あの子が欲しい あの子じゃ分からん
相談しましょう そうしましょう
「一年生になったら」
101人で山に登ったはずなのに、着いたら100人に減っている
1人はどこいった?
▼歌詞
一年生になったら
一年生になったら
ともだち100人 できるかな
100人で 食べたいな
富士山の上で おにぎりを
パックン パックン パックンと
「しゃぼんだま」
しゃぼんだまは作曲者の息子が亡くなった時に作られた曲
子供のまま大人になることなく逝った我が子をしゃぼんだまに例えている
▼歌詞
シャボン玉飛んだ 屋根まで飛んだ
屋根まで飛んで こわれて消えた
風 風 吹くな シャボン玉飛ばそ
シャボン玉消えた 飛ばずに消えた
生まれてすぐに こわれて消えた
風 風 吹くな シャボン玉飛ばそ
「グリーングリーン」
戦争に行く父との会話を息子が回想してる歌
▼歌詞
~
5 その朝
パパは出かけた 遠い旅路へ
二度と 帰って来ないと
ラララ ぼくにもわかった
グリーン グリーン
青空には 虹がかかり
グリーン グリーン
丘の上には ララ 緑がはえる
~
7 いつか
ぼくも 子供と 語り合うだろう
この世に生きる喜び
そして 悲しみのことを
グリーン グリーン
青空には かすみたなびき
グリーン グリーン
丘の上には ララ 緑がひろがる