『親なるもの 断崖』を徹底紹介!教科書に載らない暗い歴史【超大作】
曽根富美子の『親なるもの 断崖』は、昭和初期の北海道に実在した幕西遊郭を舞台にした物語。思わず目をそらしたくなるような生々しい描写が特徴的なヘビーで残酷な作品ですが、史実を元にした物語は一見の価値があります。
ネット広告などで紹介され、じわりじわりと知名度を増している『親なるもの 断崖』について紹介します。
『親なるもの 断崖』がネットで話題に
出典: sps.k-manga.jp
2015年、「ネット広告でよく目にする」など、曽根富美子作の漫画『親なるもの 断崖』が話題になった。1992年に日本漫画家協会賞優秀賞を受賞した作品である。
史実に基づいた内容になっており、「知らなかった事実を知れた点において、この作品に出合えたことに感謝する」という読者が多かったそう。
どのサイト開いても広告に 親なるもの断崖 の広告が出てなんかキツい
— まきの (@makn0) May 4, 2015
最近バナー広告でよく見る「親なるもの 断崖」っていう漫画が気になる(まんまと)
— ぁゃかもしれない (@ayafuyatter) May 3, 2015
ネットの広告で出てる親なるもの 断崖 っていう作品をお試しでだけ読んだけど本当に重い作品だった。先が読みたいような、もう知りたくないような、心の中がえぐれていくような辛い話だった
— mio (@LUnA_G32) May 3, 2015
「親なるもの 断崖 」っていう漫画、試し読みしたら続き気になっちゃってどうしよう
— うい (@gachapin_14) 2015.05.05 13:11
あらすじ
出典: ameblo.jp
出典: blog.goo.ne.jp
昭和2年4月。北の海を渡り、16歳の松恵とその妹で11歳の梅、13歳の武のと11歳の道子、4人の少女が北海道室蘭の幕西遊郭に売られてきた。松恵は遊郭に着いたその日に客をとらされ、首を吊った。奈落の底で少女たちの血を吐くような人生が始まった。
本来は半玉(見習い)を経てからだが、女将の独断で男を知らない純粋な16歳の少女は客をとらされた。みずから命を断つほど、受け入れられない酷い現実だったのだ。
松恵の亡骸を前に、3にんはただ泣き崩れる事しかできなかった。
松恵の借金はお梅が背負うことに。一緒に来た武子13歳は半玉として厳しい修行の毎日、そして道子11歳は下働きだ。同情など一切無く強制労働の毎日が始まった。
遊郭に入った女性が生き抜く方法は、芸妓か遊女かの2つしかない。武子・梅・道子、残された3人の三者三様の道とその先にある結末。この第1部は、4人が遊郭入りしてから約7年後までのことが描かれている。
室蘭 幕西遊廓 前篇 : 花街ぞめき
gionchoubu.exblog.jp
北海道室蘭蛇之目楼美人揃、表面及ビ裏座敷、真ん中に番頭への御祝儀お断りの張り紙、明冶四十年頃明冶以後、日本が国策として北海道開拓に着手したのは、当時ロシア...
親なるもの、という漫画読んでるんだけど…ベビーです。遊郭が合法の時代、そして北海道開拓の時代。。。なんとなく読んでみようかなと思ったけど、すごいドラマで…これ、ドラマで見たいと思ったけど漫画だからガツンと来るのかも。ベビーです…平和ボケしてる私にはショックが大きな歴史だわ。
— ☆me&jj☆@MINA (@jj_me_jj) 2015.05.05 00:02
ネットで調べものをしていると
— 【ROUROU】水留 (@AYAKOrourou) May 4, 2015
親なるもの 断崖の広告が出てくるので
気になって試し読みをした。
吉原炎上はじめ、遊郭の話はだいぶ読んできたが、これは辛い。
誰の立場になっても辛い。
幕西遊郭とは
昔、北海道・室蘭の幕西というところにあった政府公認の遊郭。
この時代、北海道で大規模な鉄道工事が行われていた。これにより、室蘭にはタコ部屋と呼ばれる重労働など、男性移住者がたくさん押し寄せ、遊郭が発達したようだ。
遊廓に身を投じた女性達は、沢山単身で北海道に乗り込んだ男共の一夜妻として、開拓の最前線にいた。
幕西遊郭の文書は殆ど残っていないものの、数年前に見つかった「精算帳」には1000円で家一軒立つ時代に娼妓1人平均の借金が963円、1カ月の稼ぎである「玉代(たまだい)」は11円から49円との記述があったそう。
そういう生活を強いられていた女性が江戸時代ではなく、昭和32年まで存在していたとはかなり衝撃だ。
裏口から遊女が逃げようとしても、そこは断崖絶壁。昭和32年に法律によって遊郭は廃止になったが、密かに続いていたのではないか。
幕西遊廓跡@室蘭・北海道赤線遊郭跡巡り鉄旅08 - 世界潜水旅行倶楽部の世界潜水旅行ガイド
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身売りされた女郎の運命
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