「親なるもの断崖」曽根富美子の世界
電子書籍のバナー広告で注目され、一躍話題を呼んだマンガ「親なるもの断崖」。1991年に出版され長らく絶版になっていましたが、電子版が好評だったため、先ごろ新装版として出版されました。著者は曽根富美子。日本漫画家協会賞優秀賞を受賞するほどの実力を持ちながらも、生活に困りスーパーでレジのパートをしていました。
高校生の時「りぼん」でデビュー
高校3年生のときに『りぼん』の第8回「新人漫画賞」で
佳作二席に入選して、その年末のお正月増刊号でデビューしました。
経理の仕事をしながら「りぼん」に持ち込みをしていたんですけど
「あなたの作品は絵も話も暗い」と言われて、なかなか上手くは
いきませんでした。
漫画家の夢がどうしても諦められず、経理の仕事を1年で辞めて、
漫画家さんのアシスタントを始めました。20歳のときにサンリオが
発行していた『リリカ』という漫画誌で再デビューして、
集英社の『ぶ~け』や秋田書店の『ひとみ』でも掲載されました。
少女マンガからレディースコミック作家へ
「親なるもの断崖」
遊郭に入った女性が生きて抜くには2つしかありません。
芸妓か、遊女か。武子・梅・道子…残された3人の三者三様の道と
その先にある結末。この第1部は、4人が遊郭入りしてから
約7年後までのことが書かれています。
レジより愛をこめて
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