原因不明の湿疹・かぶれの原因まとめ【ためしてガッテン】

ここではNHKの健康情報番組、『ためしてガッテン』で取り上げられた、原因不明の湿疹やかぶれの原因と対策をまとめた。体質だと思っていたものに予想外の原因が隠れていることもあるため、肌質に悩んでいる人はチェックしてみてほしい。

■まさかの犯人!謎の肌荒れ

「気づかないかぶれ」が原因だった。
そのかぶれとは一体何なのか?

ケース1 急に顔にかゆみを感じだした方

●症状
・かゆみ
・赤い湿疹
・黄色い汁

●疑ったもの
・花粉
・ほこり
・カビ
・ダニ
・化粧品
・羽毛枕
・ペットの毛

この方の原因は「化粧品」だった。

ケース2の方の原因は「目薬」
ケース3の方の原因は「塗り薬」だった。

問題だったのは原因が発覚するまでの期間です。
・ケース1の方 2年半
・ケース2の方 2ヶ月(ただし、病院を4ヶ所も回っています)
・ケース3の方 15年以上(重度のアトピー性皮膚炎だと思い込んでいた)

そもそも薬などの説明書には

「肌に合わない時はご使用をおやめください。」

という注意書きが書いてあります。

それなのに、なぜ長期間にわたって原因を突き止めることができないのでしょうか??

■そももそもかぶれとは何なのか?

かぶれるといえば「漆」とか「山芋」など。
よく知られているかぶれるものから、かぶれのメカニズムを紹介していました。

1:漆塗り
2:自然薯(やまいも)

どちらもすぐにはかぶれないとのこと。
かゆくなってくる時間を比較したところ、

漆塗り:一晩、20時間くらい経ってから
山芋:1~2分してから

■「かぶれ」には2種類ある!

かぶれといっても「早いかぶれ」と「遅いかぶれ」の2種類があります。
番組内で紹介していたその他のかぶれるものを分類してみました。

●早いかぶれ
おむつ
薬品
漂白剤

ついてから2時間程度でおさまる

●遅いかぶれ
ぎんなん
目薬
塗り薬
化粧品

ついてから1日後にかゆくなり、2週間程度続く

「遅いかぶれ」は症状が現れるのが遅く、かゆみが継続するために原因がわかりにくくなっていた。

実際に「これが原因かな?」と思って最近使い出したものや使っているものなどを中止することがあります。
とはいっても、なかなか2週間も中止する人はいないと思います。
だいたい長くても1週間から10日といったところではないでしょうか?

これが原因で疑わしきものを特定しきれなかったのです。
さらに問題となっていたのは、その物が「新しく使いだしたものではない」場合があるということなのです。

■ずっと使っていたものが突然悪さをする!!

番組内で紹介していたケース1の方。
原因は化粧品だったわけですが、その化粧品を使い出したのは気になりだす3ヶ月も前から使っていたもの。
「最初は大丈夫だった」というのが気づきにくいポイントです。
なかには1年以上使い続けていたものがなることもあるとのこと。

■体質が突然変わる?かぶれの秘密とは

皮膚の表面にある樹状細胞(じゅじょうさいぼう)というものが、かぶれに関係しているとのこと。
樹状細胞は皮膚のすぐ下あたりに存在しています。

化学物質など体に悪影響があるものに対して、樹状細胞がリンパ節にいる白血球に知らせるようになっています。
すると、次から白血球の攻撃対象になります。

樹状細胞が自分で判断してスルーするか、知らせるかを決めています。

化粧品や目薬などはスルーしているのですが、たまたま敵と認識してしまう場合があります。
樹状細胞がリンパ節の白血球に知らせることで、その日からかぶれる体質に変化してしまいます。

●湿疹について
湿疹は白血球が有害な成分などを攻撃した証拠です。
今回の化粧品の場合だと、含まれる成分に対して白血球が攻撃します。
その攻撃手段は「水」
白血球は水で異物を薄めようとします。

その水によって押し出された皮膚の表面が腫れたようになるということです。

水と一緒に異物を吐き出すまでの期間が約2週間かかります。
これが遅いかぶれが治るのに2週間かかる理由ですね。

つまり、長い間使っているものでも原因になることがあるということです。
どのくらい長い間か?については特に言われていないので、原因の追求するためにはちょっと不安があります。

番組内で言われていた「1年以上使っていた物でもなることがある」というのを参考に、
1年以内で使い始めたものをまずは疑ってみたほうがいいと思います。

■医者でも気づきにくいかぶれ

・塗り薬(症状を抑えるために塗っているものにかぶれる)
・リップクリーム
・碁盤の目(塗料にかぶれている)
・音楽プレーヤーのケース(ゴムにかぶれている)

その他、かぶれるもの
・植物
・金属
・ゴム
・洗濯洗剤
・ボディーソープ
・シャンプー
・毛染め

ただし、使った回数が多いからといってかぶれるわけではありません。
かぶれが起こる可能性は低いので、起こる前から心配しなくてもいい。
逆に、これだけの人が使っていてもかぶれる人が少ないとも言えます。

症状が出た時に、早く気づいて止めることが大切です。

■かぶれかな?と思ったら

1:やめてみる(1~2週間)

2:オープンテスト(パッチテスト)
・ひじの内側などにつける
・1日2回(朝と晩)

医療機関ではパッチテストを行なってくれるところがある。
化粧品や日用品など、日頃使っているものをまとめてテストすることができるので原因を突き止めやすいです。

しかし、すべての皮膚科でパッチテストを行うことができるわけではありません。
また、保険の適用は22個までと決まっています。

■パッチテストを受けられる病院について

www.jsdacd.org

■アトピー性皮膚炎との関連性

アトピー性皮膚炎の方で、かぶれが悪化の要因になっている人は約1割いると言われています。
その原因物質を避ける事で改善する可能性があるとのこと。

7ibohemianrhapso1
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