【21エモン】SF作品の最高峰!【藤子・F・不二雄】

藤子・F・不二雄のSF作品として知られる『21エモン』。実はこの漫画、発表当初は評価が良くありませんでした。それが時代を経るにつれて再評価が進み、連載開始から22年の時を経てアニメ化された経緯があります。この記事では、そんな『21エモン』について紹介しています。

【21エモン】

『21エモン』(にじゅういちエモン)は、藤子・F・不二雄による日本の少年SF漫画。

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藤子・F・不二雄による少年SF漫画。

この作品は、いつもの「生活ギャグ」からの脱却を目指して描かれたという。

■あらすじ

2018年地球は異星との交流が進み、国際連合ならぬ星間連合にも加盟して、多くの惑星からの観光客がひっきりなしに訪れる一大観光惑星となっていた。

そんな中、トウキョウシティーに居を構えるホテル「つづれ屋」は、江戸幕府の成立とほぼ同時に旅館として開業して以来、初代当主の市右衛門、二代目仁右衛門、三代目参右衛門…と二十代、四百数十年にわたって細々と続く老舗ホテルだが、利用客はサッパリで隣接する豪華なホテル・ギャラクシーやオリオンホテルなどに圧倒されて潰れる寸前であった。

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21世紀の旅館を中心に巻き起こる騒動をSFを織り交ぜながら展開する。

作者の描いていた未来が結構実現しているみたいで面白い(笑)

現当主の20エモンは閑古鳥の経営状態を立て直そうと必死になるが、その跡取り息子21エモンはホテル経営に関心を持とうとせず、宇宙へと憧れパイロットになって大宇宙を冒険したいという夢を持っていた。家業に専念して欲しい父親に叱咤されて21エモンはしぶしぶボーイとして働くが、コツコツとチップを貯め、いつかは自分のロケットを手に入れたいという夢をあたため続ける。「つづれ屋」に居候する宇宙生物モンガーやボーイとして働かされているイモ掘りロボットのゴンスケといった強烈な個性を持った家人たち、さらには宇宙からの風変わりな客が次々とホテルに押しかけて、21エモンと「つづれ屋」は毎日のように珍騒動に巻き込まれる。

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この主人公の21エモンって藤子・F・不二雄さんみたいな感じがしますね。

作者自身が楽しんで描いてたそうなので、自分を投影させてたのかも?

藤子・F・不二雄は「これまで日常の舞台にオバケやスーパーマンなどの「非日常」が入り込むことで生まれるギャップの面白さを描いてきたが、ひとつその逆をやってみようと思い、この21エモンを描きました。つまり未来という「非日常」を舞台に、今に通じる日常を描くことで新たな面白さが生まれると思ったからです」と、本作のコンセプトを後日述懐している。

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「非日常」を舞台にした「日常」を描くというコンセプトだったみたい。

藤子・F・不二雄が珍しく「楽しんで描いた」と語る作品だったが、ギャグで人気を博した当時の藤子作品とは異なり連載当時は評価は芳しくなく、本作連載中のアニメ化は実現しなかった。

しかし後年になるに従ってしだいに再評価されるようになり、1981年に映画化、さらに1991年に連載から22年もの歳月を経てテレビアニメ化された。

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連載当時はそれほど人気はなかったそうだが、多分、ドラえもんのヒットなどで、藤子不二雄ブームが起こった時に過去の作品として魅力が見直されたのだと思う。

面白い作品は必ず日の目を見るということでしょうか?

■主な登場人物

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21エモン

本作の主人公。通称“エモン”。江戸初期から続くホテル「つづれ屋」の跡取り息子(21代目)。ホテルのボーイのような服装を日常的にしている。将来「宇宙パイロットになりたい」という夢を持ち、それに反対する父親への反発も根強い。家業の手伝いもするが、宿泊客からのチップを貯め、宇宙旅行の資金にすることが目的である。その一方ギャラクシーによるつづれ屋の買収に反対したり、リゲルにつづれ屋を馬鹿にされると取っ組み合いの喧嘩をしかけるなど、つづれ屋への愛着も強い。

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モンガー

原作では、つづれ屋に宿泊したササヤマ星人が連れていたペットで、宿泊費代わりに置いていった。テレビアニメでは、ササヤマ星人のバッグに隠れて密航し地球へ訪れる。それ以来、つづれ屋を気に入り住んでいる。エモンを慕っており彼の夢を献身的に支援する。行き当たりばったりな面があるエモンと比較して、かなりのしっかり者であるヘッコロダニ星雲タンバ星系ササヤマ星出身の「絶対生物」。学術名ケイイチハラ。

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ゴンスケ

元イモ掘り用ロボットで、無断で掘ったイモを焼いて食べたせいでクビとなり廃棄されそうになったところを、正規のボーイロボットやメイドロボットを買えなかった20エモンに安く買われてつづれ屋でボーイとして働くことになった。言葉に訛りがあり、口が悪い上に傍若無人な態度をとる典型的トラブルメーカーで、周囲もよく悩まされる。運転技術は荒く、アニメでは女性ロボットを口説いては毎回すげなく振られている。

パパとママ

パパ(20エモン):21エモンの父で、つづれ屋の当主。歴史あるつづれ屋に誇りを持っている。息子の21エモンにつづれ屋を継がせたいと強く願っている。
ママ:21エモンの母。つづれ屋の料理担当のほか、生存環境の異なる宇宙人宿泊客の部屋の環境設定も行う。21エモンの将来を巡って夫と意見が衝突したこともあったが、概して夫婦仲はよい。

ルナ

つづれ屋の隣に建つ高級ホテル・ギャラクシーの社長の娘。2040年に、月のコペルニクスシティーで生まれる。21エモンの同級生でガールフレンドでもあるがビジネス面のライバルでもある。

リゲル

原作でのカメキチに相当し、テレビアニメにのみ登場する人物。エモンのライバル役。カメキチと異なり容姿には恵まれており、才能もある模様。エモンやルナに比べてやや長身である。ゴージャスをモットーとするホテル・オリオンの社長の息子。

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出典: c2.atwiki.asia

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