日本野球界のスター・ダルビッシュ有の伝説・画像・動画まとめ

ここでは日本野球界が誇るスター選手、ダルビッシュ有の伝説・画像・動画などをまとめた。1試合で120球を投げ切ってチームに貢献したり、同じく日本出身のスターであるイチローと対決したりと、華々しい活躍をしている。

ヤンキース監督 ダルに脱帽(2012.4.25)

ヤンキースは自慢の打線がダルビッシュを攻略できず、今季2度目の零敗を喫した。

完封目前まで投げたダルビッシュは、119球で10奪三振無失点の投球に納得の表情だった。

「前回からだいぶ制球がまとまってきている。三振を取りたいところで取れたし、ゴロも多かった。思い通りに投げられた」と胸を張った。

9回1死での降板時に地元ファンから大声援を受けたことには「前回は複雑でしたがきょうは気分が良く、たたえてくれてうれしかった」と話した。

ジラルディ監督は「3回無死満塁を生かせなかったのが痛かった。黒田は十分、勝利に値する投球だったが、援護できなかった」と悔やんだ。

指揮官はダルビッシュの投球を「試合を重ねるごとに制球が良くなっている。カーブの緩急が大きく、難しかった」と脱帽。その上で「彼が制球に苦しんだのは、ドラフト1巡目の投手が最初に苦しむのと同じだ」との言い回しで才能を高く評価した。

ダルVS黒田に興奮(2012.4.23)

レンジャーズのダルビッシュ有投手(25)とヤンキースの黒田博樹投手(37)が24日(日本時間25日)にアーリントンで行われる試合で投げ合うことが決まった。

1回に4失点したデビュー戦以来の本拠地での登板となる黒田。中止発表前にチームより一足先にアーリントンへ向かった。

ヤンキースのジラルディ監督は「思いもしなかった。とてもエキサイティングだ。日本でどのくらい大きな試合になるか想像できない」と興奮気味。試合が日本時間午前9時5分開始と聞き「多くの人が仕事に遅れるだろう。休むかもね」と話した。

早速Twitterで「応援ありがとうございました」(2012.4.20)

テキサス・レンジャースのダルビッシュ有投手が20日(日本時間)に対デトロイト・タイガース戦に登板、2勝目を挙げた。早速Twitterで「応援ありがとうございました」とツイートしている。

今季3度目の登板となったダルビッシュ、自身メジャー最長となる6回1/3を2安打、5四球、5三振、1失点という内容で、カブレラ、フィルダーという強力打線を誇るタイガースを抑え今季2勝目を挙げた。

試合直後にはすぐに自身のTwitterでツイート。「6回1/3 2安打1失点で2勝目。 メジャーでも屈指の打線でしたが落ち着いて投げる事が出来ました。 打線の援護にも感謝です。自分でもちょっとずつ良くなってる実感はあるのでこのまま行きたいですね。 応援ありがとうございました!」と感謝の意を綴っている。登板を重ね、徐々にメジャーの雰囲気にも慣れてきた様子がうかがえる。

ダル進化2勝!強打タ軍をわずか2安打(2012.4.20)

米大リーグ、レンジャーズのダルビッシュ有投手(25)がタイガース戦に先発し、メジャー最長となる6回1/3を投げ2安打1失点と好投。タ軍が誇るミゲル・カブレラ(29)、プリンス・フィルダー(27)両内野手ら強打線に直球主体で臨み、今季2勝目(無敗)を挙げた。大きな手応えをつかみ、試合後はダル節全開だった。

大きな手応えを感じた。だから、自然と口も軽くなった。試合後の会見、121球を投げたダルビッシュが、サラリと言ってのけた。

「日本では120球は当たり前。今からでも、もう1試合投げますよ」

直球、直球、また直球。過去2度の登板で制球に苦しんだツーシームではなく、投手の基本、フォーシームで勝負を挑んだ。2点リードの四回に無死二、三塁のピンチを招いたが、ここも直球勝負で、二ゴロの間の1失点で切り抜けた。リーグ屈指の強打線をわずか2安打に封じこめた。

「最初はフォーシームでどんどんいって、変化球を交えようと思っていた。トレアルバもそういうリードをしてくれた」

この日は守備に定評のあるヨルビト・トレアルバ捕手(33)が先発マスク。一回に直球が通用することを確かめると、二回からカーブを使った。最速153キロの直球と110キロ台のカーブ。約40キロの球速差で翻弄した。試合開始時のデトロイトは気温14度、湿度80%。日本に近い天候も味方した。

大物との対戦も楽しめた。タ軍の3番は昨季首位打者のカブレラ、4番は昨季38本塁打のフィルダーを無安打に封じた。カブレラは六回、右翼フェンス手前の大飛球に打ち取られると、三塁ベンチへ戻るすれ違いざま、声をかけてきた。

「日本食のレストランの名前を話していましたね」。おそらく唯一知っている日本語でコミュニケーションを図ったのだろう。ダルが並みの新人投手なら、敗色濃厚の試合中に声をかけたりしない。注目ルーキーの実力を認めた証拠だ。

ダル自身も予習して臨んだ。「相手打者の知識不足」を解消するため、前日はクラブハウスでパソコンの画面に向かった。投手コーチからタ軍打者の特徴を教わり、苦手なコースや球種をインプットした。

「全体的な制球が自分のものになってきた。左打者にカットボールでストライク、ファウルを取れるようになれば…」

ひとしきりダル節を披露した後で課題も口にした。次回は24日(日本時間25日)のヤンキース戦で、本拠地2度目の登板。敵地で進化を見せつけたダルが、今度はスタンディングオベーションに応えてみせる。

韓国「本当に日本最高の投手?」途中降板で勝敗なし(2012.4.16)

14日、ツインズ戦にメジャー挑戦2度目の先発で9安打2失点の内容で六回の途中にマウンドを降りた。ダルビッシュの試合結果は韓国でも話題を集め、メディアの関連報道では「本当に日本最高の投手?」「名前負けした」などと厳しい評価が目立った。

6回途中に2死満塁の場面で降板となったダルビッシュは、それまで5四死球と、初登板のマリナーズ戦に続いて制球に安定感がなかった。ただ、ワシントン監督もバッテリーを組むキャッチャーのナポリも「前回よりよくなっている」として成長していると評価した。

日本を代表するダルビッシュ投手のメジャーでの動向について、韓国も大きな関心を寄せている。2回目の試合結果を受け、同国のメディアは「2回目の登板でも脂汗」「本当に日本最高の投手?ダルビッシュ2回目も失望」「2回目登板でも期待以下」「年俸に値する活躍はなかった」などと辛らつな評価が相次いだ。

韓国メディアは初勝利となったマリナーズ戦での投球内容にも言及しつつ、「初戦の勝利はチームの打線のおかげだった」「メジャーリーグのデビュー戦で決まりの悪い初勝利を収めた『怪物投手』のダルビッシュが、シーズン2回目の登板でも名前負けした」「三者凡退で終わった3回を除いてはずっと不安な投球が続いた」などと、厳しく評した。

一方、ダルビッシュがメジャーリーグで苦戦している理由について、分析したメディアもある。同メディアはシーズン序盤のダルビッシュの成績は期待外れだと指摘。苦戦している理由について「ストレートのスピードは悪くないが制球が問題」「メジャーリーグの公認球、パワーのある打者など、(日本と)変わった環境にまだ適応していない」「典型的なスロースタートで、シーズン序盤はいつも苦戦する」などと、複数の理由を上げた。

ツ軍のMVPコンビもダルを認めた(2012.4.14)

レンジャーズのダルビッシュ有投手(25)がツインズ戦に先発。5回2/3を投げ9安打2失点(自責点1)で勝敗はつかなかった。

ツ軍のMVPコンビがダルビッシュと初対戦。3番のジョー・マウアー捕手(28)は3打数1安打1四球で、4番のジャスティン・モーノー内野手(30)は2打数無安打1四球だった。

「スピードがあって球種も豊富。話題通りの投手だ」とは首位打者3度のマウアーだ。1点を追う五回一死三塁では浅い左飛。09年のMVPは犠飛にできず「緩いカーブでバランスを崩された」と悔しがった。

「速球が手元で伸びるし、カッターやカーブもいい。ビデオで見た前回の登板より制球がよかった」とは06年MVPのモーノー。一回二死一塁では空振り三振を喫した。似たタイプの投手を尋ねられると、考えた末にエンゼルスのアービン・サンタナ投手(29)を挙げた。通算87勝69敗の右腕だ。

この日は敗れた2人だが、好打者は対戦を重ねるほど打ち損じも減る。7月に再戦するようなら、ダルビッシュにとって強敵になるに違いない

3回2失点=制球乱れ4四球(2012.3.14)

米大リーグのオープン戦は13日、各地で行われ、レンジャーズのダルビッシュ有投手はインディアンス戦に先発し、3回を3安打2失点、3奪三振4四球の内容だった。オープン戦2試合目で初失点。
ダルビッシュは一、二回は走者を出しながらも無失点でしのいだが、三回に2安打2四球と乱れて2点を失った。レンジャーズの上原浩治投手は2番手で登板。1回を投げ2安打2失点だった。

“恩師”ヒルマン氏「ダルの成功シンジテル」(2012.3.10)

米大リーグ、レンジャーズのダルビッシュ有投手(25)のメジャーでの活躍に、日本ハム時代の“恩師”が太鼓判を押した。2003年から07年まで日本ハム監督を務めたドジャースのトレイ・ヒルマン・ベンチコーチ(49)がエール。米国でダルビッシュを最も知る男の一人は、成功への“3カ条”を挙げた。東北高出身のダルは、アリゾナで震災1年の特別な日を迎える。

三塁ベンチ前から懐かしい声が聞こえてきた。「ヒサシブリ~」「ゲンキ?」と報道陣に日本語で話しかけたのがヒルマン氏。現在はド軍のベンチコーチで、レ軍とのオープン戦前にダルビッシュへの期待を口にした。

「日本にいたときからすばらしい投手だった。米国でも同じような投球をできると思うよ」

ダルビッシュがプロ入りした2005年の日本ハム監督で、ルーキーイヤーから3年間成長を見守った。ヒルマン氏が日本ハムを退団してから5年。2人が再び同じ舞台に立つことになった。

デビュー戦となった7日(同8日)のパドレス戦(ピオリア)は映像で確認。「体が大きくなった。力強さも感じる」。“シンジラレナ~イ”成長に、目を細めた。

かつての教え子に成功への3カ条も掲げた。

(1)コーチや捕手を信頼すること 「ゲームプランを立てる上で重要」

(2)対戦打者を学ぶこと 「ビデオで研究するといい」

(3)周囲に気を使う必要はない 米メディアでは発言内容や態度について厳しい論評もあるが「誰が何といおうと気にしなくていい。礼儀正しくしていればいい」

ダルの実力は十分知っている。この3カ条を守れば、結果はついてくるという考えだ。

この日はキャッチボールやランニングなど軽めの調整で終えた右腕。ヒルマン氏は「きょうは会えなかった」と話したが、報道陣からダルビッシュの成長ぶりを尋ねられると「シンジテマシタ!!」と笑顔。恩師は右腕の投球に期待していた。

テキサス地元紙が“ダルビッシュ叩き”!不穏当発言の代償

米大リーグ・レンジャーズのダルビッシュ有投手(25)の発言が、早くも波紋を呼んでいる。オープン戦初登板となった7日(日本時間8日)のパドレス戦では、2回に中堅フェンスを直撃する特大の二塁打を許したが「そんなとらえられた感じはしなかった」とコメント。これにテキサスの地元紙が「不穏当だ」と警告すれば、打った当人も「もう少し謙虚になったら」と不快感を示した。

「ダルビッシュはまだ、この現実を認められないんじゃないか」

試合後、日米のメディアに囲まれて半ばあきれ気味にそう話したのは、メジャー4年間で通算36本塁打のウィル・ベナブル外野手(29)だ。

2回無死、カウント2-2から外角148キロの速球を振り抜くと、推定134メートルの大飛球はピオリア球場の高い塀に阻まれる中堅フェンス直撃の二塁打に。ダルビッシュから放った、この日一番の当たりとなった。

一般的な球場なら本塁打になっていたこの一打について、ダルビッシュは試合後の会見で「乾燥もあるし、風もあるから、普通よりかは伸びてるとは思ったが、そんなとらえられた感じはなかった」と話した。

この発言を伝え聞いたベナブルは、明らかに耳を疑った。大リーグでこうしたケースなら、相手の打撃をほめるのが通例だからだ。その場は「コメントは控える。でもしっかりとらえた打球だった」と本音を飲み込んだが、その後に本拠地サンディエゴのラジオのインタビューですべてぶちまけたのだ。

テキサスの地元紙「スターテレグラム」(電子版)がことの経緯を詳報している。ベナブルのコメントはこうだ。

「(大飛球は)風のおかげだよ。彼が『あの一球はとらえられたと思ってない』と言っているらしいからね。よくわからないが、翻訳の間で誤解が生じたか何かだろう。でもアイツからは、もう少し謙虚な言葉を聞きたかった。自信たっぷりなやつなんだろうね」。そして最後は「もちろん、オレはボールをとらえられなかった。だって彼はダルビッシュ有なんだからね」と強烈な嫌みで締めくくったという。

同紙はこの問題を「ちょっとした不穏当発言でミソがついたダルビッシュ有のデビュー」という見出しで掲載。「試合後の会見は『とらえられていない』の部分以外はよかった。この発言はメジャー全球団のクラブハウスに知れ渡るだろう」と警告を発している。

さらに1月の入団会見以来、「日本から来たキッドは正しいことしか言わない。これからも変わらないだろう」と指摘。「技術面となると、若い上に日本人なのに、相手打者をほめない昔気質のメジャー投手のように勝ち気だ」と評している。

米ヤフースポーツも同様の見解。フィリーズの通算188勝エース、ロイ・ハラデー投手(34)が大胆不敵かつ傲岸不遜で、打者をほめたがらない部分がダルビッシュに重なるとして、「インタビューは彼にとって最も過酷な試練になるかもしれない」とみる。

一夜明けた8日(同9日)も余波は続き、レンジャーズのロッカールームでは発言の真意を通訳のジョー古河氏にただす米メディアの姿も。ワシントン監督も意見を求められ、「有は有でいいんだ。感じたことを言えばいい。ベナブルも思ったことを言っただけ。別の話題にいこう」と困惑気味に話した。

リップサービスを「相手に失礼」として好まないダルビッシュの際どい物言いは、絶対的な実績を誇った日本ではカリスマ性の一部となってきた。だが米国では、まだ公式戦で1試合も投げていないルーキー。この日の「不穏当発言」で闘争心に火がついたメジャーの打者たちが、「新参者の鼻っ柱を折ってやる」と舌なめずりして向かってくるのは必至だ。

力勝負を望んで海を渡った右腕は、猛者たちをねじ伏せられるか。

ダル燃えた!いきなり自己最速タイ156キロ出た(2012.3.8)

もう出た156キロ!レンジャーズのダルビッシュ有投手(25)が7日(日本時間8日)、パドレス戦でオープン戦初登板。いきなり自己最速タイの156キロをマークするなど2回を2安打無失点に抑え3三振を奪った。7色の球種を操る右腕は、スプリット、スライダーなどをちりばめた配球で相手を翻弄(ほんろう)。好守と合わせて総合力の高さを見せつけた。150人以上の報道陣が集結した中で堂々のデビュー。ダル狂騒曲はヒートアップする一方だ。

闘争本能が一気に燃え上がった。初回2死二塁。打席に4年連続20本塁打以上のクエンティンを迎えた。2ボール2ストライクからの5球目だ。ダルビッシュはスプリットのサインに首を振り、選んだのは最も手応えのあった縦のスライダー。一度浮き上がるような軌道からグッと落ちたボールに、大砲のバットは簡単に空を切った。

「(戦う)気持ちはだいぶいい感じになった。敵チームに投げられたのが収穫。真っすぐが良かったし、何よりスライダーのコントロールが良かった」。報道陣は日米150人超。89年にノーラン・ライアン(現球団社長)が移籍した際を上回る大フィーバーだ。破格の注目の中、久々に「敵」相手の登板。アドレナリンは全開だった。初回、先頭メイビンの4球目。いきなり自己最速に並ぶ156キロも記録した。

「(緊張は)全然です。僕は全然緊張しないよって言っても、(チームメートに)“おまえは緊張している”って決めつけられる感じで言われた」。前回の紅白戦までのワインドアップではなく、全てがセットポジションでの投球。本人は「気分ですね」としたが、昨季まで慣れ親しんだ形だ。紅白戦では打者4人のうち3人が3ボール。この日は3ボールは一度もなく、一気に制球が安定した。有利なカウントから、持てる能力を存分に相手にぶつけていった。

米球界でも話題沸騰の7色の球種。一番の強みはそれを自在に操り、試合ごとに取捨選択できる点だ。この日は投球練習でチェンジアップが不調と感じるや、落ちる球種はスプリットを本線に。「凄くいい逆風が(三塁後方から一塁方向へ)吹いていた」と、要所ではスライダーも風に乗せた。この日も7つの球種を投げたが、日本ハム時代はワンシームも武器に。マイク・マダックス投手コーチは「ワンシームは見たことがない。ファイブシームならある」と、冗談交じりに右腕の底なしの能力を評した。

2回1死三塁では、頭上高くバウンドした打球をジャンプして軽々とキャッチ。試合後、守備について聞かれると「今、フィールディングに対する質問はないかと思ったけど、ちょうど来た。凄い良かった」と笑顔で返した。充実感あふれる表情に自信がにじむ。「お互い練習段階。勝負という段階にないと思う。(力と力の勝負は)シーズンに入ってから」。お楽しみは、まだまだこれから。その顔には確かにそう書いてあった。

ダルビッシュに「Good job」(2012.3.8)

米大リーグのオープン戦は7日各地で行われ、デビュー戦を終えたレンジャーズのダルビッシュをチームは「Good job(よくやった)」と迎えた。ワシントン監督は「とても積極的だった。最も印象的だったのは守り。ピンチになっても冷静さを失わなかった。期待に応えてくれたと思う」と評価した。

捕手のトレアルバは試合前にダルビッシュに「緊張しているか」と尋ねたところ、否定されたといい「マウンドでは自信があり、何をすべきか分かっていた」と感心した。バッテリー間のコミュニケーションも「うまくいったよ」。ただ、サインに首を振られたケースが数回あったという。

パドレスのベナブルは「いい力を持っている。変化球は素晴らしかった」と印象を語った。大リーグ5年目、通算36本塁打の左打者は中越え二塁打について「いいスイングができた。本塁打にならなくて、彼は幸運だった」とプライドものぞかせた。

ネット裏にはスカウト陣が数多く姿を見せた。強豪フィリーズのスカウトは「レンジャーズは打線もいいので公式戦で14、15勝はいけるのではないか」と予想。名門ヤンキースのスカウトは「能力はある」と評価しながらも「まだ春季キャンプの段階。結果は秋にならないと分からない」と慎重な口ぶりだった。

ダルビッシュ、名刺代わりの155キロ!本人は「まだまだ」、対戦打者は驚嘆(2012.3.2)

「レンジャーズ紅白戦」(2日、アリゾナ州サプライズ)

レンジャーズのダルビッシュ有投手(25)が登板し、1回を無安打1三振1四球で無失点。最速96マイル(約155キロ)を記録するなど、上々の実戦デビューを果たした。また、オープン戦が始まり、マリナーズの川崎宗則内野手(30)はフェニックスでのアスレチックス戦に1番・遊撃で出場し、3打数無安打だった。

結果じゃない。重視したのはその感触だ。2年連続リーグ優勝のメジャー最強打線を相手に無安打無失点。アリゾナ特有の激しい乾燥。ユニホームが波打つほどの強風も吹いた。悪条件の中での初実戦。「緊張とかは全くなかったですけど、自分の、技術的にはちょっと難しかった。全体的にあまりよくなかった」。ダルビッシュが抑揚のない声でそう言った。

注目を集める出番は三回。ブルペンでキャッチボール後、捕手を座らせて40球を投げ、マウンドに向かった。ネット裏には、ダルビッシュの獲得を目指したブルージェイズなどメジャー3球団の偵察隊の姿もあった。

小さなどよめきが起こったのは、2番アンドラスへの5球目。フルカウントから外角低めに沈む151キロツーシームで空振り三振を奪った。続くハミルトンへの3球目のツーシームはこの日最速の155キロを計時した。

「毎年この時期は真っすぐの感覚はよくない。全然、まだまだです」。そう言いながら150キロ台の速球を連発した。

この日はマイナー捕手を相手に7つの球種を織り交ぜて21球。ストライクはわずか12球で制球は安定しなかった。それでも「いい打者に投げれたのはすごくよかった。最初の実戦なので楽しんでいる余裕がないというか、自分のことをよくしようということですね」

登板後の本人の硬い表情と、対戦した打者の驚嘆の声。そのギャップの大きさが、ダルビッシュのすごさをさらに際立たせた。

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