倒産・廃業・休止などで廃墟と化した場所まとめ!かつての面影はどこに…?

当初は人の出入りが活発で、観光地としても話題になった名所。それなのに、様々な理由でいつの間にか廃墟と化してしまっていた…そんな悲しいエピソードは溢れるほどに存在しています。この記事では、今は人が寄りつかないような不気味な存在になってしまっている過去の名所についてまとめました。かつての面影は一体どこへ行ってしまったのか…。
【ホテル キャデラックハウス】
ザ・ホテルキャデラックハウスとは、山梨県北杜市高根町清里にあったホテル。
1950年代のテールフィン時代のアメ車が展示してあり、何十台とアメ車が入口に飾られていた。
当時の入館料1000円。1Fはフロント、キャデラックミュージアム、レストラン、M2Fはカフェバー、2Fは客室、プールラウンジ、ブティックとなっていた。
1996年頃まで営業していたようだが、1999年1月に競売にかけられた。
しかし、オウム真理教の信者が落札したという事態が発覚。清里の観光業者220軒からなる清里観光振興協会がオウム進出阻止運動をおこした。
その後、県外の会社が所有することになったが廃墟状態に。
当時の様子。

出典: blog.livedoor.jp
パーティルームや、ディスコ、カフェバーなど
バブル時代の様子がプンプンします。
この部屋の安っぽさで、この宿泊料は高いと思われるし、ディスコ入場料無料って宿泊者は当然のサービスだと思うのですが、バブル時代の金銭感覚はおかしな時代だったのでしょう。
清里キャデラックハウス1986年
当時の様子を撮影されている、貴重な動画です。
【ホテル 小曲園】
小曲園(こまがりえん)は、山梨県南都留郡富士河口湖町の河口湖畔にあったホテル。
1952年(昭和27年)に開業。1994年(平成6年)に廃業。
小曲園が廃業した理由は、増築に増築を重ねた手抜き工事だったためにホテルニュージャパン火災以降厳しくなった安全基準の「適合マーク」を取得できなかったため。
その後は解体された。
(アンビリバボーで撮影中に幽霊が映ったと放送された廃墟はここ)

出典: www2.ttcn.ne.jp
入口
繁盛していた頃は、紅葉がきれいだったでしょう。
増築に増築を重ね…
確かにすごい構造。現代だったら、耐震構造も問題になるのでは。
実写で見ると、こんな感じ。ノンバリアフリー状態。
当時のパンフレット

出典: p.twipple.jp
夢の宝石風呂
富士湖畔を見渡せる、最高のロケーション。
廃墟当時の宝石風呂
ドリームパブ・アバ
今宵あなたがスターです!の謳い文句に当時は酔っ払いがたくさんスターになったでしょう。

出典: vv-magazine.com
廃墟当時
真っ赤な椅子が色あせてしまってます。
【信州観光ホテル】
信州観光ホテルとは、長野県上山田温泉にあった巨大ホテル。
戸倉・上山田温泉は最盛期には芸妓が300人以上、団体客などが年間130万人以上の観光客が訪れる温泉地として賑わった。この信州観光ホテルも最盛期にはバスを連ねて温泉客が繰り込み、景気づけに夜ごと花火を打ち上げたという。
倒産したのは長野五輪景気を当て込んで増築改築を繰り返し、資金を投入してしまった為と言われている。長野五輪目当てに銀行に借り入れまでして過剰投資を行い、いざ五輪が終わってみると借金返済の目処が付かず倒産に至った。
立派な入口です。

出典: blog.goo.ne.jp
増築・改築を繰り返した様子が。
上と下でまるで別の建物になっています。
おそらく、フロントがあったと思われます。

出典: aru-aru.com
バブル当時は、たくさんの酔っ払いがいたんでしょうね。
長野五輪を見込んでとあったが、上山田温泉は坂城のちょっと上なので、すべての競技会場が遠いうえに、新幹線も止まらない。
最初から無謀な計画だと思われますが、バブル低迷期のところへ長野五輪開催の朗報。経営者は一念発起したのでありましょう。おぼれるものはわらをもつかむと言う諺が身に沁みます。