消滅都市(ゲーム・アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『消滅都市』とは2014年に配信されたスマートフォンゲームである。ゲームジャンルはドラマRPGで、好評に基づき2016年に『消滅都市2』、2018年に『消滅都市0.』へとリニューアルした。6年の歳月を得て、ストーリーが完結。完結後も新ランキングクエストの実装やキャラ毎のサイドストーリーを高クオリティのアニメーションで表現した『AFTERLOST - 消滅都市』の配信が開始された。その個性溢れる独特な世界観にファンも多く、2019年にはアニメも放送され、その勢いは止まることを知らない。

『消滅都市』の概要

『消滅都市』とは、2014年に配信されたドラマRPGスマートフォンゲーム。タイトル名はストーリーの舞台になっている都市が、ある日忽然として消滅したことが由来となっている。消滅した都市の唯一の生き残りであるユキと、運び屋であるタクヤの葛藤を描いた作品だ。消滅に巻き込まれた住人たちの思いが具現化された「タマシイ」を使役できるユキは、消滅が起こった理由を究明するためにタクヤと契約することから物語は始まる。2016年に最初のアップデートをし『消滅都市2』へとリニューアルした。第二章となるこのアップデートでは、2回目の消滅が起こる話が追加され、2018年には2度目のアップデートとなる『消滅都市0.』へと更新し、2019年にアニメ版の放送が開始された。続けて『消滅都市』のリメイク版スマホアプリとなる『AFTERLOST - 消滅都市』の配信がスタートし、2020年には最終章である『消滅都市』へのリニューアルが行われた。障害物を避けてスキルを使うだけという、簡単なゲーム操作性に笑いあり感動ありのストーリーが、ユーザーの心を掴んだ。基本ソロプレイだった『消滅都市』は、協力バトルやランキングバトルの実装で、より面白さに拍車がかかった。また謎を解くことで先に進めるクエストでは、通常クエストでは味わえない達成感があると話題になった。

『消滅都市』のあらすじ・ストーリー

1度目の消滅

本作品の舞台となる消滅都市。右下に映る青髪の少女がユキ。

3年前、1つの都市が消滅した。主人公である運び屋タクヤは、消滅に巻き込まれた人々の想いが具現化された「タマシイ」を呼び出せる能力を持つユキと出会う。彼女は消滅以降、行方不明だった父親であるダイチからのメールに驚く。その内容はたった一文「ユキ、ロストでまつ」。運び屋のタクヤは、協力者であり研究者でもあるエイジに促され、ユキを消滅都市の中央ロストまで連れて行くと契約する。途中でユキの弟であるソウマや、様々なタマシイとの戦いで疲弊していく2人。元恋人で同業者のリサーチャー(ユミコ)の裏切りによって到着したロストには、タマシイとなったダイチが待ち受けていた。ギリギリになりながらも勝利した瞬間、世界が真っ白く染まった。そう、2度目の消滅が起こったのだった。

失われし世界

消滅都市のエピソード失われし世界のタイトル。

ロストでの戦いを終えたタクヤは、見たことのない世界で倒れていた。そこは失われた世界。目覚めたタクヤの前に現れたのは、ユキによく似ている赤髪の少女。タクヤはその赤髪の少女を乗せ、明らかに不自然にそびえ立つ球根を目指す。異世界と連絡を繋げることができたギークによって、赤髪の少女とタクヤが元のいた世界線のユキとの記憶が繋り、球根が全ての世界線から力を吸っていることが判明する。戦いの途中に、突如として消えるタクヤ。夢の中で今まで関わってきた人々に、もう休んでもいいと促され戦意喪失してしまう。しかし、赤髪の少女の命と引き換えに復活するタクヤ。死戦を潜り抜けたタクヤは赤髪の少女や、失われた世界の住人たちの思いを胸に、元の世界線に戻っていく。

2度目の消滅

アップデートを終えた消滅都市2のタイトル画面。

2度目の消滅が起こり、世界は真っ白く染まっていた。ロストにいたタクヤとユキは、奇跡的に助かったが失ったものは大きかった。家族を失ったユキは自暴自棄になり、タクヤは記憶をなくしていた。2度目の消滅以降、情報の売買をしているヘッドハンターの調査により、都市の中央にそびえ立つ氷柱に原因があるわかった。もうこんな悲劇を繰り返さないためにと立ち上がる2人。過去に戻ったり、強敵であるギンガやスズナとの決戦を超え辿り着いた氷柱。そこには違う世界線からやってきたチーフと大人になったソウマがいた。死闘の末、勝利したタクヤとユキは不思議な世界にたどり着き、住人であるメシアの能力で夢の中へ囚われてしまう。一方その頃、敗北したソウマは海辺で横たわっていた。聞き慣れない声に起こされるソウマの前にいたのは、天井の世界の住人で「愚者」のタロットカードを持っているカノという女性だった。

天上の世界

2回目のアップデートで更新された、エピソード天井の世界。

波の音と女性の声に起こされたソウマは、天上の世界で目覚めた。カノと名乗る女性とともに、タクヤとユキが囚われている消滅都市へ向かう。天上の世界ではタロットカードを持っている住人がいて、「世界」のタロットカードを持っているベオは、世界の分割を目的としていた。ベオはカードの所持者同士で勝ち抜き戦を行い、勝ったものは願いが叶うとされるタロットゲームを開始した。タクヤとユキも夢からの脱出を試みる。タロットゲームは進み、残ったカードは「愚者」のカノと「世界」のベオ。ゲームマスターの働きによりチート能力だったベオを弱体化させ、ようやく勝利するカノとソウマだが、突如世界が崩壊し始める。消えるユキと崩壊に巻き込まれるソウマ。カノの願いによってソウマは助け出されたのはいいものも、崩壊は進んでいく。ユキが消えた原因と崩壊が始まった理由が、消滅したはずのタイヨウが原因だと判明し、スクーターに乗るタクヤとソウマだった。

『消滅都市 - epilogue』

『消滅都市 - epilogue』の予告PV。真ん中の女性がユキ。右の赤いパーカーがタクヤ。左の半袖がソウマ。

世界が崩壊していく中で、天上の世界の住人の力を借りながら、ユキと最後の敵となるタイヨウの元へ急ぐ。目的地がどこにあるかもわからずに進む2人は、「必ずこの先にいる」と信じながらスクーターを走らせる。2人の思いは届き、ユキと合流するがタイヨウが見当たらない。あるのは一面に広がるひまわり畑とライオンのぬいぐるみだけだった。突然ぬいぐるみが動き出し、ひまわり畑に向かって走り出す。何かあると感じたソウマとタクヤが追いかけた先には、空間に亀裂が入っていた。現れたタイヨウはどんどん世界から力を奪いとっているようだった。かつて死闘を繰り返したソウマとタクヤは、世界を救うためにタイヨウと戦う。戦闘中に時折流れ込んでくるタイヨウの記憶。その中には都市が消滅した原因があった。ユキとソウマの母親であるミフユと、異世界からやってきた父親のダイチが関係していたのだ。消滅を起こした原因が自分だと知り落ち込むソウマに、タクヤは叱咤の声を飛ばす。立ち直ったソウマと安堵するタクヤの前には、依然としてタイヨウが立ち塞がっていた。強大な力の前になす術もない2人に、ぬいぐるみに化けていたベオが力を貸す。これまで戦ってきた敵やタマシイの思いが届き、渾身の一撃を放つ。タイヨウは今度こそ消滅し、2人と1匹は最終決戦に勝利する。崩壊は収まり3人は『消滅都市』へと帰っていく。幸せな日常に戻るために。

『消滅都市』のゲームシステム

強化・進化

タマシイを強化合成している様子。

素材を使うことでタマシイたちのレベルを上げることができる。また、特定の素材を使って進化することもできるのだが、進化後のタマシイはレベルが1に戻ってしまうので注意だ。レベルアップ・進化に伴い体力や攻撃力などが上がっていく。タマシイは、同じか進化前のタマシイと合成することでスキルアップする。スキルが上がれば発動までの回数が減るので楽にクエストを進めることができる。なお、☆6のタマシイに同じか進化前のタマシイを合成することで、限界突破することができ最大120レベルまで成長させることができる。

アビリティ覚醒

タマシイのアビリティ覚醒をしている様子。

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