TARI TARI(アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ
『TARI TARI』とは、2012年にP.A.WORKS制作によって放送されたオリジナルテレビアニメ及びそれを原作とした漫画。神奈川県藤沢市や鎌倉市などの江ノ電沿線を舞台に、音楽科が有名な高校に通う男女5人の生徒が、それぞれ悩みを抱えながら自分の夢を叶えるために合唱部を発足し、高校生活最後の夏を笑って、悩んで、時には喧嘩をして、そして恋もしながら親友たちと共に成長していく物語である。彼らの青春に多くの感動や称賛を得て、発売されたBlu-rayは放送終了後の週間BDランキングの総合首位となった。
沖田 紗羽(おきた さわ)
CV:早見沙織
弓道部に所属する来夏の親友。実家は学校の周辺にあるお寺でサブレという愛馬を飼っている。自分に厳しく負けず嫌いで強気な性格で、人のために進んで行動することができる世話焼きな女の子。幼い頃から騎手になることを夢見ていたが、自分の体格が応募条件に沿わず悩み家族と対立し、感情的になることも多く学校で喧嘩をする場面もあるが、音楽を通して仲間の優しさや影で支えてくれていた家族の愛に触れ、自分のペースでゆっくりと夢へ近づいていくことを決意し立ち直る。卒業後は、諦めきれない騎手の夢のため卒業式前に海外へ留学する。
田中 大智(たなか たいち)
CV:島﨑信長
たった1人のバドミントン部員だが全国大会へ出場するほどの実力を持つ男の子。両親は転勤しており、姉の晴香と2人暮らしをしている。そんな姉の影響を受けバドミントンを始め、小さい頃から憧れていた選手の母校である白浜坂高校でバドミントンに入部する。高校3年の年は部員の少なさから廃部の危機に陥るが、来夏の声掛けで「合唱時々バドミントン部」として合唱部と合併し、廃部を免れ活動を続けることができた。普段の活動は姉の大学で練習している。遅刻常習犯であり、絵を描くことが苦手。紗羽に対して特別な感情を抱いている。卒業後はスポーツ推薦で大学に進学した。
ウィーン / 前田 敦博(まえだ あつひろ)
CV:花江夏樹
和奏のクラスにオーストリアのウィーンから転校してきた帰国子女の男の子。愛称はウィーンであり、本名で呼ばれることは滅多にない。亡き祖父の豪邸に住んでいて、明るく勤勉な性格で、聞いたことはどんなことでもすぐにメモ帳に書き留める癖がある。12年前は日本に住んでいたこともあり、日本文化や習慣は現地の本で学んできたが、なぜか間違った知識が多い。来夏に声をかけられ大智と一緒に合唱時々バドミントン部へ入部した。「熱闘ヒーロー・ガンバライジャー」の熱狂的ファンで、商店街でのヒーローショーのアルバイトの際は、集合からヒーロースーツを着てくるなど人一倍気合を入れ、ショーにも強い拘りを持っていた。いつもは温厚で大人しいが、ヒーローショー最中に出くわした泥棒を周囲が戸惑う中で、誰よりも早く追いかけ捕まえるなど正義感も強く人のために行動出来る。卒業後は故郷のオーストラリアの友人と再会した。
声楽部
広畑 七恵(ひろはた ななえ)
CV:赤﨑千夏
音楽科で声楽部の部長。部内では指揮を担当し、歌に対して人一倍熱い思いを持っている。ショートヘアが特徴の男勝りで真面目な性格。以前に同じ部だった来夏が退部し、合唱部を発足してからは来夏たちの活動に否定的で、対立することが多い。終盤まで来夏とは馬が合わず反抗し合っていたが、中止されていた白祭を合唱部が復活させようと動いていた姿を見て、来夏の真摯な思いに圧倒され心変わりし和解。その後は協力的になり、白祭当日は声楽部の中心に立ちながら合唱部と共に合唱をした。
上野 みどり(うえの みどり)
出典: twitter.com
CV:種田梨沙
音楽科で声楽部のピアノ伴奏担当。髪型はボブをハーフアップにしていることが多い。声楽部に来夏が在籍当時、発表会での失敗で顧問から歌うことを許されず、部内でも孤立していた来夏を支えた数少ない来夏の友人。来夏が退部後も気にかけ、手助けしてくれていた。
大谷 政美(おおたに まさみ)
CV声 - 大西沙織
音楽科で声楽部の来夏の後輩。赤いカチューシャが特徴の気が強い女の子。派手な行動をすることはないが、他人の陰口を言ったりすることが多い。部長の広畑同様、中止になっていた白祭を来夏を中心とした合唱部が復活させようとする動きを見て、来夏の熱い思いに感化され心を入れ替え、物語終盤では合唱部と協力してステージを作りあげ、共に合唱をした。
生徒会
松本 文子(まつもと ふみこ)
CV:茅野愛衣
普通科で白浜坂高校の生徒会長。茶色のショートヘアが特徴で作中では会長とのみ呼ばれ、本名で呼ばれることはない。常に冷静に物事を考えることができ、白祭の準備期間ではリーダーシップを発揮し、来夏たち合唱部と共同で中止されていた白祭を復活へと導いた。
宮本 誠(みやもと まこと)
目次 - Contents
- 『TARI TARI』の概要
- 『TARI TARI』のあらすじ・ストーリー
- 合唱時々バドミントン部発足まで
- ワールドミュージックフェスティバルでの出会いと母の願い
- 新たな目標「白祭(しろさい)」と新たな「将来」への壁
- メインステージ選考会まで
- 白祭中止の絶望と開催への希望
- 待ち望んだ文化祭から卒業まで
- 『TARI TARI』の登場人物・キャラクター
- 合唱時々バドミントン部
- 宮本 来夏(みやもと こなつ)
- 坂井 和奏(さかい わかな)
- 沖田 紗羽(おきた さわ)
- 田中 大智(たなか たいち)
- ウィーン / 前田 敦博(まえだ あつひろ)
- 声楽部
- 広畑 七恵(ひろはた ななえ)
- 上野 みどり(うえの みどり)
- 大谷 政美(おおたに まさみ)
- 生徒会
- 松本 文子(まつもと ふみこ)
- 宮本 誠(みやもと まこと)
- 美術部
- 水野 葉子(みずの ようこ)
- 浜田 徹(はまだ とおる)
- 白浜坂高校教職員
- 理事長
- 校長 / 池崎 頼(いけざき たよる)
- 教頭 / 高倉 直子(たかくら なおこ)
- 高橋 智子(たかはし ともこ)
- 合唱時々バドミントン部の家族
- 坂井 圭介(さかい けいすけ)
- 坂井 まひる(さかい まひる)
- 沖田 正一(おきた しょういち)
- 沖田 志保(おきた しほ)
- 田中 晴香(たなか はるか)
- その他の登場人物
- コンドルクインズ
- ヤン
- 『TARI TARI』の用語
- 白浜坂高校
- 合唱時々バドミントン部
- 声楽部
- ワールドミュージックフェスティバル
- 熱闘ヒーローガンバライジャー
- 白祭
- 『TARI TARI』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 沖田紗羽「あんた、これだけの人を巻き込んどいて何もしないで帰る気!?悔いはないの!?もう次はないんだよ!」
- 坂井和奏「言えなかった…。行ってきますも…ごめんなさいも…ありがとうも…。もう一緒に歌えない…」
- 沖田紗羽「笑わせないでくれる?教頭に敷いてもらったレールの上をただ走ってるだけの人が、何偉そうなこと言ってるの?知らないからって何も出来ないと思ってる?そのおめでたい頭で物を考えるのも、いい加減にしたら?まだこれなのに何で無理って決め付けてるの?うまくいくかもしれないじゃない!それなのにチャンスももらえないなんでおかしいよ!」
- ガンバレッド「夢と希望が力となって、人を動かし地球を回す。 朝日が昇るから明日が来るのではない。 人が希望を抱いて生きるから、朝日が昇るのだ! 地球は俺たちが回す!」
- 坂井まひる「音楽って、”音を楽しむ”ってことじゃん!楽しまなきゃ!」
- 宮本来夏「歌わなきゃやってられないよ!」
- 校長「何が教育だ!人の弱さも、その弱さを癒す音楽も知らないくせに…あんたにとってはただの資産かもしれんが、生徒にとっては大切な場所なんだ!集まって歌うくらい、やったっていいじゃねーか!」
- 『TARI TARI』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 舞台の江の島全域でスタンプラリーが開催
- 声優のキャスティングは、歌唱力が重視だった
- テーマ合唱曲「心の旋律」は、楽譜が販売されるなど多くの人に親しまれ実際に合唱されている
- 聖地「あぶらや」はアニメ放映後、何年経っても人気が健在
- 10年後の物語が小説化される
- 『TARI TARI』の主題歌・挿入歌
- OP(オープニング):AiRI『Dreamer』
- ED(エンディング):白浜坂高校合唱部『潮風のハーモニー』(第1話、第3話-第5話、第7話-第12話)
- ED(エンディング):宮本来夏(瀬戸麻沙美)&沖田紗羽(早見沙織)『心の旋律 (#2ED Ver.)』(第2話)
- ED(エンディング): 白浜坂高校合唱部『心の旋律 (#6ED Ver.)』(第6話)
- ED(エンディング):白浜坂高校合唱部『潮風のハーモニー(#13ED Ver.)』(第13話)
- 挿入歌:白浜坂高校生徒一同『白浜坂高校校歌』(第1話、第13話)
- 挿入歌:白浜坂高校声楽部『リフレクティア(合唱版)』(第1話)
- 挿入歌:宮本来夏(瀬戸麻沙美)『goin' my way!!』(第1話)
- 挿入歌:白浜坂高校声楽部『goin' my way!!(合唱版)』(第2話)
- 挿入歌:コンドルクインズ(ヒカルド・クルーズと仲間たち)『Amigo! Amigo!』(第2話、第4話)
- 挿入歌:白浜坂高校合唱部 『白浜坂高校校歌(ラテンVer.)』(第3話)
- 挿入歌:白浜坂高校合唱部『Hau'oli♪』(第4話)
- 挿入歌:西之端ヒーローショウテンジャー『熱闘ヒーローガンバライジャー』(第9話、第10話)
- 挿入歌:白浜坂高校合唱部&声楽部『radiant melody』(第12話、第13話)