日本沈没2020(アニメ・映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『日本沈没2020』とは小松左京の小説『日本沈没』を原案としたNetflix配信のオリジナルアニメ作品、全10話。監督は湯浅政明。ジャンルはSFパニックで架空の2020年東京オリンピック終了後が舞台。日本で巨大地震が発生し、都市機能が崩壊する。未来のオリンピック選手として有望視されていた中学生の武藤歩は倒壊した東京を捨て、両親や弟とサバイバルしながら日本を旅する中で様々な人との出会いと別れを繰り返していくが、日本列島沈没はすぐそこまで近付いていた。

主要人物

武藤 歩(むとう あゆむ)

CV:上田麗奈
武藤家の長女で剛の姉、中学3年生。陸上部所属。スーパー中学生として将来を期待されていた少女。大地震で倒壊した東京を捨て、両親や弟と共にサバイバルの旅に出る。思春期特有の気難しさからお節介な母親に反発しがちだが、根は正義感が強く真面目な性格で、被災時といえど倒壊した民家やスーパーから泥棒することに難色を示していた。剛に対しては面倒見の良い姉。幼い頃は父親のお嫁さんになるのが夢だった。
父親が解体した猪肉を生理的に受け付けられず吐いてしまうなど、都会育ちならではのデリケートさが弱点。両親を相次いで失い、旅を共にした仲間とも次々死に別れる過酷な体験を経て精神的に成長し、10話ラストでは日本人として誇りをもってパラリンピックに出場する。

武藤 剛(むとう ごう)

CV:村中知
武藤家の長男で小学2年生。オンラインゲームに熱中しておりeスポーツでオリンピックに出場するのが夢。将来はインターネット先進国のエストニアへの移住を希望している。国籍は日本だが、「グレイト」(すごい)「ウップス」(おっと)など英単語まじりの日本語で喋る。母譲りの快活な性格で人見知りをせず、誰とでもすぐ仲良くなる。カイトのファンであり、彼がアップする動画を毎回チェックしていた。戦争ゲームのプレイ中に爆心地である広島の座標を暗記するなど記憶力がいい。
歩と同じ都会っ子で水泳が苦手。父親に促された沢下りも尻込みしていた。

武藤 航一郎(むとう こういちろう)

CV:てらそままさき
44歳、歩と剛の父でマリの夫。舞台制作会社の照明技師として働く。サバイバル能力と行動力に恵まれており、妻子を引っ張って旅に出る。息子の剛には無敵のヒーローのように頼もしい存在として信奉されており、彼の夢にたびたび出てきては、悪者を倒したりと活躍する。妻子への愛情に溢れた度量の大きい人物で、家族全員から不動の信頼を獲得していた。
2話にて山芋を採りに私有地に入り、不発弾を踏み爆死する。

武藤 マリ(むとう まり)

CV:佐々木優子
42歳、フィリピン人。歩と剛の母親。リゾートホテル勤務で海外出張が多い。元競泳選手だが、現在は心臓を悪くし子供たちに内緒でペースメーカーを入れている。
航一郎と結婚後も帰化せず、フィリピン国籍であることを選んだ。明るく朗らか、困難な状況でも他者への思いやりを忘れない気丈な女性で、そのテンションの高さ故に思春期の歩に少し煙たがられていた。夫や子供たちに深い愛情を注ぎ、最後は自分の余命を悟り、モーターボードの綱を解く役に自ら立候補する。
愛用のカメラで記念写真を撮るのが趣味。

古賀 春生(こが はるお)

CV:吉野裕行
17歳。歩たちの近所に住む母子家庭の少年。陸上部のエースとして活躍していたがスランプに陥りひきこもりになった。元々は歩の憧れの人物。趣味はレコード収集。
歩たちとサバイバルの旅を続ける中で次第に生きる活力を取り戻し、最期は波にさらわれたスマホを取り戻すために全力疾走した。なお元からしていた眼鏡は震災時に壊れており、レンズのひび割れを見かねた七海が自分にレイプ未遂を働いた男から眼鏡を奪い、それを新しくプレゼントした経緯がある。

カイト(KITE)

CV:小野賢章
18歳。チャンネル登録者数700万人を誇る超有名YouTuber。世界各地の秘境や危険地帯を冒険し空撮映像を動画サイトで配信していた。自惚れが強いナルシストで、自分が生まれ持った強運を常に信じ抜く。途中から歩たちの旅に同行、スマホを使った検索や調べもので活躍する。運動神経抜群で頭脳明晰、その上機械にも強い万能の天才タイプ。
筏に待たせた歩たちの為、救助ヘリを呼ぼうと自ら気球で飛び立ち消息不明になるが、10話にてよく似た人物が歩の晴れ舞台を見に来ている事から生存していた可能性が濃い。

サブキャラクター

三浦 七海(みうら ななみ)

CV:森なな子
26歳、福岡出身。歩たちの近所に住んでいた。趣味は格闘技で、パーソナルトレーナーの傍ら整骨院でも働いている。歩の良き理解者にして相談相手。コミュニケーションをとるのが苦手な春生を色々と気遣ってやっていた為、彼に想いを寄せる歩の嫉妬を買ってしまった。
さばさばした気持ちの良い性格で年下の面倒見が良い。自分に強姦を働こうとした不心得者を撃退するなど、見かけによらず肝が据わっている。

疋田 国夫(ひきた くにお)

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