CHAOS;CHILD（カオスチャイルド・カオチャ）のネタバレ解説・考察まとめ
『CHAOS;CHILD』とは、2014年12月18日に発売されたXboxOne用のゲームソフトであり、2017年にアニメ化がされた。略称は「カオチャ」。「科学アドベンチャーシリーズ」の第4弾で、シリーズ第一弾の「CHAOS;HEAD NOAH」の後継作である。
渋谷は、6年前に起きた大災害『渋谷地震』から復興した。新しく設立された『碧朋学園』に通う宮代拓留は、所属している新聞部の活動の一環として街で起こった事件を追っていく。そして拓留は、渋谷の街を巻き込む事件へと足を踏み入れていく。
『CHAOS;CHILD』の概要
『CHAOS;CHILD』とは、「科学アドベンチャーシリーズ」の第4弾であり、シリーズの第1弾「CHAOS;HEAD NOAH」で起こった渋谷地震から6年後、復興を遂げた渋谷の街が舞台になっている。原作者の志倉千代丸が「CHAOS;HEAD NOAH」の設定を活用したいと考えていたため、前作の名前の一部を引き継いでいる。復興した街に新設された私立高校「碧朋学園」に通う、主人公の宮代拓留（みやしろたくる）は、自身が新設した新聞部の活動で「CHAOS;HEAD NOAH」の作中で起こった連続猟奇事件「ニュージェネレーションの狂気」の日にちと、今作で起こった事件の日にちが同じことから「ニュージェネレーションの狂気の再来」と称される事件を追っていく。
『CHAOS;CHILD』のあらすじ・ストーリー
2009年9月7日23時30分、5人の学生が一斉に渋谷のコーネリアスタワーから身を投げるという事件「集団ダイブ」が起きる。その事件を始めとして、9月19日、男子大学生が殺害され、その遺体の胃の中から胎児の遺体が発見される「妊娠男」。9月29日、中年男性の遺体がコンクリートの壁に貼り付けられる「貼り付け」。10月10日、渋谷駅のトイレで男性の遺体が発見され、遺体からは血が抜かれていた「ヴァンパイ屋」。10月23日、総合病院の医師が殺害され頭部から脳が取り除かれていた「ノータリン」。11月4日、3人の男性が殺害された。遺体は上半身と下半身に分裂され、他人の体と縫合されていた「DQNパズル」。のちに「ニュージェネレーションの狂気」と呼ばれる連続猟奇事件が起こる。それから6年後の2015年、不可解な連続殺人事件が起こり、復興を遂げた渋谷に新設された私立高校「碧朋学園」に通う少年、主人公の宮代拓留（みやしろたくる）自身が設立した新聞部の活動の一環として「ニュージェネレーションの狂気の再来」と称される事件をを追っていく。
拓留は幼なじみで、同じ新聞部の尾上世莉架（おのえせりか）に「6年前にも同じような事件あったよね？」と言われ、ニュージェネレーションの狂気と同じ日に事件が起こっていることに気付く。もし、その法則が正しければ、3件目の事件はその日起こると予想。拓留は映像を撮るため世莉架と共に現場に乗り込み、ラブホテルの一室の回転ベッドの上で男性が絞殺されているのを目撃する。現場には碧朋学園の女子生徒である有村雛絵（ありむらひなえ）と警察官が倒れていた。その後、映像を確認していた世莉架が窓の外に虫のようなもの写っていることに気付く。拓留はそれが渋谷の街の至る所に貼られている「力士シール」と呼ばれるものだと気付く。
第1の事件「こっちみんな」、第2の事件「音漏れたん」の事件現場付近にも「力士シール」が貼られていたことが判明。「力士シール」、いつ、誰が、何のために作ったのかが全くわかっていなかった。しかし、それは渋谷の街にひそかに蔓延していた。拓留は、いち早く「力士シール」の存在に気付いた事に舞い上がっていたが、事件に首を突っ込んだ代償として、かつて逃げ出した児童養護施設「青葉寮」で一緒に育った義姉の来栖乃々（くるすのの）が暴漢に襲われる。事件をきっかけに青葉寮に戻った拓留は、家族の温かみを思い出し、涙を流した。
拓留は乃々が襲われたことで「力士シール」のことを調べ始めるが、他にも力士シールについて調べている者がいた。それは碧朋学園の3年生・久野里澪（くのさとみお）である。力士シールの手がかりが、AH東京総合病院の精神病棟にあると知った拓留と世莉架、新聞部員の伊藤真二は病院に潜入し、地下にある精神病棟にたどり着いた。そこで、拓留は突然激しい頭痛に襲われ、錯乱状態に陥るが、同じく力士シールの情報を得るために病院に来ていた澪に助けられる。そこからは澪と一緒に行動し、地下施設で脳を操作する人体実験が行われていたことを知る。かつて、被験者だった少女・山添うき（やまぞえうき）は実験により障害を負った被験者たちの世話をさせられていたが、拓留たちによって救出される。しかし、被験者たちを放っておけない山添うきは施設に戻してほしいと神成刑事に嘆願するが、被験者たちが全員回収されたことを知り施設に戻ることを諦め、拓留と乃々が暮らす養護施設「青葉寮」で暮らすことになる。
事件の被害者たちには、脳が肥大化して亡くなっているという共通点があった。
『CHAOS;CHILD』の登場人物・キャラクター
メインキャラクター
宮代拓留（みやしろたくる）
CV：松岡禎丞
主人公で、碧朋学園の3年生。新聞部の部長を務める。自らを情報強者と自称し、情報弱者を見下す、ちょっと痛い人物。自身の事をリア充であると考えているが、親しくない人の前では挙動不審になる小心者である。6年前の渋谷大地震で両親を亡くした。その後、児童養護施設の青葉寮で乃々たちと暮らすが、あることがきっかけで寮を飛び出し、避難所となっている宮下公園にあるキャンピングカーで一人暮らしをしている。
新聞部を立ち上げて最初に起こった事件「ニュージェネレーションの狂気の再来」を新聞部の部員たちと共に事件の謎を追っている。しかし、学校を休んで取材に行っていたことを、副部長の乃々に知られ、叱られる。乃々をはじめ、児童養護施設の家族や友人たちには優しく接する。
6年前の地震の時、テレキネシスの能力を得るが、しばらくの間ディソードを手に入れることも、自在に操ることもできなかった。しかし、義妹の結衣がニュージェネレーションの狂気の再来事件で殺害されたことをきっかけに、前向きに能力を求めるようになる。
尾上世莉架（おのえせりか）
CV：上坂すみれ
拓留と同じ新聞部に所属する、碧朋学園の2年生。いつも明るく新聞部のムードメーカー的存在。幼なじみの拓留を「タク」と呼ぶ。拓留とは家が隣合わせで、幼少期からの付き合い。お互い家庭環境が悪かったことで意気投合し今に至る。幼いころは両親からネグレクトを受けており、拓留の家に駆け込むこともあった。
拓留の言葉を無条件に信用し、いつも明るい態度で接する優しい少女だが、時には拓留を引っ張り、救う強さもある。物語の終盤では、過去に両親と住んでいたはずのマンションには、別人が住んでいたこと、渋谷地震以前の記録がないことを澪に指摘され、正体が明らかになる。世莉架の正体は、小学生だった拓留が妄想で作り出したイマジナリーフレンドであり、大地震の時、拓留がリアルブートで生み出した存在であった。
来栖乃々（くるすのの）
CV：ブリドカットセーラ恵美
碧朋学園の3年生で生徒会長。新聞部の副会長。拓留とは地震以降に同じ児童養護施設で育った家族であり、危険なことに首を突っ込みたがる拓留を義姉として注意する。整った容姿と文武両道な立ち振る舞いで生徒たちからの人気は高く、憧れる者も多い。しかし、性格は小うるさく、特に拓留には鬱陶しがられている。青葉寮では家計を任されているため、所帯じみたところもある。終盤では、ギガロマニアックスの一人であることが判明する。義妹の結衣が殺害されたことをきっかけとして、自分で解決しようと動きはじめ、真犯人である世莉架にたどり着き、戦いを挑むも世莉架の能力の前に敗北し重症を負う。
乃々の正体は、地下施設の資料で行方不明とされていた南沢泉理だった。乃々は拓留にそのことを明かし、元の姿である南沢泉理に戻ることを決意する。
有村雛絵（ありむらひなえ）
CV：三森すずこ
碧朋学園2年生。文芸部の部長を務めていて、自身の作品のために、良いと思ったフレーズをノートに書き留めたりしている。流行りに敏感な今どきの女子高生。嘘をつくことが大嫌いで、嘘をつく周囲の人間を軽蔑している。そのため、明るい性格で友達付き合いは良いが、心中に踏み込めない臆病な一面がある。回転DEAD事件の時、現場に居たため容疑者扱いされる。この時、拓留がギガロマニアックスであることに気付き、「殺されますよ。」と警告する。その後は、新聞部に度々顔を出すようになり、部員たちとも仲良くなっていく。以前から襲撃されるのではと怯えており、恐怖心から、攻撃的な一面を見せることもあった。
6年前の地震で兄を亡くしている。嘘をつかなかった兄が最後に嘘を残したことがトラウマになっている。その事から「真実を知りたい」という思いを持つようになり、相手の嘘を見抜く能力を手に入れた。相手の言葉が嘘かどうかを理解できるが、相手の心の中までは読むことができない。
山添うき（やまぞえうき）
CV：水瀬いのり
AH東京総合病院の地下施設で実験台となった被験者のうち、唯一正常で、実験に失敗した被験者の世話をさせられていたが、拓留たちに救出される。しかし、喜ぶどころか、周囲に怯え地下施設に戻りたがっていた。その後、被験者たちが全て回収されたことを知り、落胆する。その後、青葉寮で暮らすことになり、結衣とはクラスメートだったこともあり、すくに打ち解けた。しっかり者で、家事全般を的確にこなす。殺害された結衣の弟の結人からは「お姉ちゃん」と呼ばれている。
能力は、欲求の知覚で、対象が抱いている強い欲求を嗅ぎ取りリアルブートすることができる。
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目次 - Contents
- 『CHAOS;CHILD』の概要
- 『CHAOS;CHILD』のあらすじ・ストーリー
- 『CHAOS;CHILD』の登場人物・キャラクター
- メインキャラクター
- 宮代拓留（みやしろたくる）
- 尾上世莉架（おのえせりか）
- 来栖乃々（くるすのの）
- 有村雛絵（ありむらひなえ）
- 山添うき（やまぞえうき）
- 久野里澪（くのさとみお）
- 香月華（かづきはな）
- サブキャラクター
- 南沢泉理（みなみさわせんり）
- 『CHAOS;CHILD』の用語
- ギガロマニアックス
- ディソード
- カオスチャイルド症候群
- ニュージェネレーションの狂気
- ニュージェネレーションの狂気の再来
- 『CHAOS;CHILD』の名言・名セリフ／名シーン・名場面
- 宮代拓留の名言
- 尾上世莉架の名言
- 来栖乃々の名言
- 『CHAOS;CHILD』の主題歌・挿入歌
- OP（オープニング）：いとうかなこ 『Uncontrollable』
- ED（エンディング）：いとうかなこ『Find the blue』（第0話）
- ED（エンディング）：鈴木このみ 『カオスシンドローム』（第1話 - 第6話、第8話 - 第11話）
- ED（エンディング）：いとうかなこ『silent wind bell』（SILENT SKY）