速報!ドラマ「シャーロック」クリスマス・スペシャル放送決定!

第4シーズンの放送が待たれるBBCのドラマ「シャーロック」。さきごろクリスマス・スペシャル版の放送決定が伝わってきました。予告編には何と、ビクトリア時代の「ホームズ&ワトソン」そのもののベネディクト・カンバーバッチとマーティン・フリーマンの姿が!現時点で分かっている情報をいち早くお届けします。

「シャーロック」ファンの皆さん、どうですか、これ!
クラシックな肘掛け椅子に長い脚を組んでゆったりと座るベネ様と、その肘掛けにもたれ、正面を向いた立派な口ひげのマーティン様。

これは正に「聖典」の挿絵で描かれたシドニー・パジェット版の「ホームズ&ワトソン」ではありませんか!

これは、さきごろ公開された「シャーロック」のクリスマス・スペシャルドラマのスティール写真。
世界的規模で人気のこのドラマ、第3シリーズまで放送が済み、現在第4シリーズはいつになるのかと多くのファンが気をもんでいるところです。
その本編に先駆けて、クリスマス用のスペシャル版ドラマが作られる!
シャーロックとジョンが足りない!とお嘆きのファンにとって、これは何よりも嬉しいクリスマスプレゼントになりそうです。

それでは次にこのクリスマス・スペシャルの予告編をご覧下さい。

「シャーロック」クリスマス・スペシャル予告編

いかがでしょうか?
短い映像ながら、雰囲気はかなり伝わってくると思います。

動画を見る限り、話し方もしっかりビクトリア時代っぽくなっているように感じました。
通常の「シャーロック」シリーズの時と比べてアクセントや話すスピードにやや違いがあったからです。

以下、私がこの予告編から拾い上げた台詞を拙いながら訳してみたので、一部紹介いたします。

捜査から戻ったホームズとワトソンを出迎えるハドソン夫人。

ハドソン夫人がジョン(スペシャル版では「ジョン」ではなく、「ドクター・ワトソン」と呼ばれます)に向かって「新作読みましたわ」と言います。
「そうですか。楽しんでいただけましたか?」とジョン。すると眉をしかめたハドソン夫人が一言。「いいえ、ちっとも」「え、どうして?」とジョン。
「だって、あなたが書かれたお話だと、私は二階に上がって来てただお食事を出す人みたいになってるじゃないですか!」
そして「私はランドレディ(=女主人・女将)であって、家政婦じゃないですわよ!」これは現代版と言ってる事が同じですよね。
「シャーロック」のファンはこういう小さな所でおおいにウケるんだと思います。

予告編撮影に向かうベネディクトとマーティン

シルクハットにクラシックなコート、そして立派な口ひげ。
すっかりビクトリア時代のジェントルマンになったマーティン。

ホームズの「小物」として超有名なディアストーカーを被り、インバネスをまとったカンバーバッチ。

この予告編のために、「シャーロック」ではおなじみの「SPEEDY'S CAFE」がある通り一帯が、ヴィクトリア時代仕様に変身!
現代版と同じ場所を使いながら、100年以上前の雰囲気を再現できるなんて、素晴らしいですね。

予告編について伝えた記事

シャーロックの兄・マイクロフト役で、同ドラマの共同製作も務めるマーク・ゲイティスがツイッターで予告していたとおり、7月9日に公開されたこの動画。「このスペシャルバージョンは、絶対にビクトリア朝でやりたかった」と脚本のスティーヴン・モファットも語っているが、舞台は現代ではなく、シャーロック・ホームズオリジナルの時代設定である19世紀。シャーロック、ワトソン、そして大家さんのハドソン夫人のやりとりに、ファンからは「オーマイゴッド!!」「早く見たいーーーー!」「この動画だけでも幸せすぎる」と世界中から歓喜の声があがっている。

出典: news.aol.jp

Sherlock Christmas special trailer pays tribute to classic Jeremy Brett series with shot-for-shot recreation of opening scenes.

出典: www.radiotimes.com

(訳)「シャーロック」クリスマススペシャルの予告編では、オープニングシーンの「各ショット再現」で、クラシックなジェレミー・ブレット版のホームズシリーズに敬意を表しています。(※筆者による翻訳です)

この「各ショット再現」というのは具体的に次のようなことを指すようです。

以下、左側の画像が「グラナダTV版」の「シャーロック・ホームズの冒険」シリーズから。
右側の画像が「BBC版」の「シャーロック」クリスマス・スペシャル用に撮影された画像。

ジェレミー・ブレットとベネディクト・カンバーバッチ。
ベネ様の服装がブレットのそれと激似なことに注目。

冒頭のシーン1。
アングルもそっくり。

冒頭のシーン2。
少しカメラアイが下に降りて来た所。
やはりアングルが似ています。

冒頭のシーン3。
いや、本当に似ていますね。

これについては、更に詳細に次のような話が伝わって来ています。

2015年7月10日付け RADIOTIMESより 抜粋

英語版

The first few notes of music that accompany the opening scenes of what we can now pretty confidently say is the Sherlock Christmas special will have struck a chord with Sherlock Holmes fans of a certain age. Along with the rattle of the hansom cabs and the sound of the horses hooves, it will take them straight back to Granada's classic 80s series The Adventures of Sherlock Holmes starring the late, great Jeremy Brett.
Mark Gatiss and Steven Moffat are self-confessed admirers so perhaps it's no surprise that they would nudge composers David Arnold and Michael Price to slip in a quick nod to the show. But it seems they've gone a bit further than that, and have had a word with the director too, because the opening frames of the trailer are as close as you could get to a shot-for-shot recreation of the first moments of the Adventures intro sequence.

出典: www.radiotimes.com

日本語版

(おおまかな内容※筆者による訳ですので、多少の翻訳ミスがあるかもしれません。あらかじめご了承ください)

オープニングシーンで流れる音楽の最初の数小節が、「シャーロック」クリスマス・スペシャルを見たある特定の世代のホームズ・ファンの記憶を呼び覚ますのは間違いないはずです。
辻馬車のガラガラという響き、馬のひずめの音、それは偉大な俳優、故ジェレミー・ブレットが主演したグラナダTVの80年代の古典「シャーロック・ホームズの冒険」の世界に彼らをまっすぐ引き戻すでしょう。

グラナダTV版のホームズ物語の熱烈なファンを自認するマーク・ゲイティスとスティーブン・モファットのことですから、スペシャル版の音楽を作曲するデビッド・アモルドとマイケル・プライスにちょっとした「圧力」をかけていたとしても何の不思議もありません。

実際のところ、予告編の音楽、映像ともグラナダ版のオープニングシーンのそれに限りなく似たものに仕上がっています。

matsurika
matsurika
@matsurika

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