Hoobastank(フーバスタンク)の徹底解説まとめ
Hoobastankとは、1994年にダグラス・ロブとダン・エストリンによって結成されたアメリカのロックバンド。結成当時はHoobustankという名前だった。
バンド名に関して「フーブスタンク」と読み間違えるファンが多かった事からHoobastankに改名し、2001年にデビューアルバムの『Hoobastank』をリリース。
疾走感溢れるメロディによって多くのファンを獲得し、ダグが日本人の母を持つハーフである事から日本でも人気の高いバンドの一つとなっている。
原点回帰を目指した意欲作『For(N)ever』のオープニングを飾る曲で、変化を狙いすぎて結果的に失敗した『Every Man for Himself』から久々にHoobastankらしい疾走感を感じさせてくれる。
MVではベーシストだけアップで映されず、しかも左利きになっているためジョシュが抜けた事を知らずにMVを見た視聴者は「ベースがジョシュじゃないけど誰?」と困惑していた。
左利きという事から謎のベーシストの正体がデビッド・アメツキュアという事が判明するが、Hoobastankのベーシストはこの後すぐにジェシーに代わっているため、Hoobastank在籍時のデビッドが見られるある意味レアな映像である。
No Win Situation
2013年から2016年までNHKのMLB中継で使われていたため、Hoobastankや洋楽を知らなくてもMLBをはじめ野球好きの一般人にも知名度が高い曲である。
『Fight or Flight』ではメンバーも年齢を重ねて若者向けの曲が少なくなった影響が出ている。
その中で『No Win Situation』は唯一昔のような疾走感があり、昔のようなノリを嬉しく思う反面、懐かしさと淋しさを感じる曲でもある。
また、6年後に発売された『Push Pull』では激しい曲がないため、2018年現在Hoobastankらしい疾走感を持った最後の曲でもある。
Hoobastankの裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
「フーバスタンク」の意味
フーバスタンク(Hoobustank or Hoobastank)という言葉の意味だが、英語としては「Whose bad stank?(この臭いは誰?)」という言葉から来ており、靴フェチを意味するスラングである。
どのような意図でフーバスタンクというバンド名にしたのか、バンドメンバーは「特に意味はない」と答えているが、必ず意味や理由があるはずとファンの間でも長年議論の的となっており「移動中の車で誰かがおならをしたから『誰だよくせーな!(Whose bad stank!?)』と誰かが言った」など、様々な都市伝説が囁かれている。
真実を確認すべく2012年に行われたインタビューで再度バンド名に関する質問を受けているが、ダグによると高校時代の友達が作った特に意味のない造語で、フーバスタンク(Hoobustank)という言葉の響きが気に入ったから採用したと答えている。
また、Hoobustank以外にもバンド名の候補は他にもあったようだが、既に使われていたりメンバーからの反対意見があったりでなかなか決まらず、全員が納得したバンド名として最後に残ったのがHoobustankだったとの事である。
HoobustankがHoobastankとなった理由
下積み時代に名乗っていたHoobustankからHoobastankへと名前を変えた理由だが、メジャーデビューを境に名前を変えようと予め決めていた訳ではない。
Hoobustankという辞書にもない言葉だったため読み方が分からず「フーブスタンク」と間違った呼び名をする人が多かったため、読み間違いのないようHoobastankに改名したという、至極単純な話である。
Hoobustankの初ライブ
Hoobustankとして結成された5人組だが、ダンによると初ライブはダグの両親の家の裏庭だったという。
言葉の解釈によってはダグの実家で行われたパーティの余興としてパフォーマンスしただけ、という見方も出来るが、彼らにとってはこれが記念すべき初ライブであり、ダグの実家が20年以上続くバンド活動の原点となっている。
『The Reason』の撮影秘話
『The Reason』のPVでは最初に女性がダグの車(ダグ曰く「愛車を売って新たに買った」らしい)に轢かれるシーンがあるが、これはCGなどではなく実際にプロのスタントウーマンがダグによって轢かれている。
PV撮影で実際に轢かれるというだけでも驚きだが、女性は受け身に失敗して脳震盪を起こしており、病院に運ばれるという大惨事が起きていた。
アメリカではNFLを初めとするスポーツ選手の脳震盪が社会問題となっており、世間全体が脳震盪に敏感になっているが、PVを撮影した2003年当時はそこまで脳震盪を気にしていた訳ではなく、脳震盪を起こしても特に問題視される事がない時代だった。
ダンによると撮影に参加したスタントウーマンは彼女のキャリアで18回目の脳震盪だったと話しているが、現在18回も脳震盪を起こしていたら間違いなくドクターストップが掛かっている。
伝説の握手会
2009年3月30日から4月2日に掛けて行われた日本ツアーだが、3月31日に行われた名古屋公演では大阪、東京ではなかった握手会が行われている。
ライブ終了後、スタッフがマイクを持って現れ「昨日の大阪よりも皆さんのノリが良かったから握手会をしたい」というアナウンスがあり、クラブクアトロに集まった観客は大いに盛り上がっていた。
「握手以外は求めない、サイン、写真はNG」という注意も最後に付け加えられたが、あのHoobastankと握手が出来るだけでみんな大満足だった。
握手会に参加したファンはジェシー、ダグ、クリス、ダンの順に並んだメンバーと10秒にも満たない短い時間だったが、束の間の交流を楽しんでいた。
何故名古屋だけ握手会が行われたかという件に関して、当時のネット上では前日の大阪公演で出待ちがあったらしく、翌日の名古屋では握手会を行ってファンを満足させ、出待ちによる混乱を回避したという噂が出回っていた。
これはあくまで噂であり、真実かどうかは分からない、ファンの間で語り継がれている「都市伝説」であるが、仮に出待ちを牽制する意図があったとはいえ、このライブに参戦したHoobastankファンはメンバーと握手をして家路に着くという最高の思い出になった。
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目次 - Contents
- Hoobastankの概要
- Hoobastankの活動経歴
- Hoobustank時代
- 『Hoobastank』 - バンド名改名と待望のメジャーデビュー
- 『The Reason』 - 最大のヒット作とマークー脱退
- 『Every Man for Himself』 - 変化をテーマにしたアルバムと事実上の活動休止
- 『For(N)ever』 - 原点回帰と新メンバージェシー
- 『Fight or Flight』 - MLBファンを中心に再度日本で人気が高まる
- 『Push Pull』 - Hoobastankの現在
- Hoobastankのメンバー
- ダグラス・ロブ(Douglas Robb)
- ダン・エストリン(Dan Estrin)
- クリス・ヘッス(Chris Hesse)
- ジェシー・チャーランド(Jesse Charland)
- Hoobastankの旧メンバー
- マークー・ラパライネン(Markku Lappalainen)
- マット・マッケンジー(Matt McKenzie)
- ジョシュ・モロー(Josh Moreau)
- デビッド・アメツキュア(David Amezcua)
- ジェレミー・ワッセル(Jeremy Wasser)
- デレック・クワン(Derek Kwan)
- Hoobastankのディスコグラフィー
- カセットテープ
- 『Muffins』
- 自主制作盤
- 『They Sure Don't Make Basketball Shorts Like They Used To』
- 『Forward』
- オリジナルアルバム
- 1stアルバム『Hoobastank』
- 2ndアルバム『The Reason』
- 3rdアルバム『Every Man for Himself』
- 4thアルバム『For (N)ever』
- 5thアルバム『Fight or Flight』
- 6thアルバム『Push Pull』
- コンピレーションアルバム
- ベストアルバム『The Greatest Hits: Don't Touch My Moustache』
- アコースティックアルバム『Is This the Day?』
- ベストアルバム『Icon』
- EP盤
- 『The Target』
- Hoobastankの代表曲とミュージックビデオ(MV/PV)
- Crawling in the Dark
- Out of Control
- Just One
- The Reason
- Same Direction
- Born to Lead
- My Turn
- No Win Situation
- Hoobastankの裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 「フーバスタンク」の意味
- HoobustankがHoobastankとなった理由
- Hoobustankの初ライブ
- 『The Reason』の撮影秘話
- 伝説の握手会