プラトニック(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『プラトニック』とは、2014年にNHK BSプレミアムで放送されたテレビドラマである。野島伸司脚本によるオリジナル作品で、心臓疾患を持つ娘を救う母親と、脳腫瘍で余命わずかな謎の青年の悲劇的な愛を描く。主演の中山美穂は約12年ぶりの連ドラ主演、相手役の堂本剛は約20年ぶりのNHKドラマ出演となり、ビリー・ジョエルの名曲が主題歌として起用された。自殺志願者の掲示板をきっかけに出会った2人は、娘への心臓提供の約束を背景に同居生活を始め、次第に強く惹かれ合っていく。

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『プラトニック』の概要

『プラトニック』とは、2014年5月25日から7月27日までNHK BSプレミアムのプレミアムドラマ枠にて全8回で放送されたテレビドラマである。脚本家・野島伸司による書き下ろしのオリジナル作品であり、心臓疾患を抱える娘を持つシングルマザーと、突如として彼女の前に現れた謎の青年による悲劇的なラブストーリーを描いている。主演の中山美穂は、2002年放送の『ホーム&アウェイ』以来約12年ぶりとなる連続ドラマ主演であり、NHKドラマでは初主演となった。相手役の堂本剛は、1993年から1994年にかけて放送された『かりん』以来20年ぶりのNHKドラマ出演となる。また、主題歌にはビリー・ジョエルの代表曲である「ストレンジャー」や「オネスティ」などの洋楽が起用され、物語の重要な要素として組み込まれている。

心臓疾患を持って生まれた娘の沙莉(さり)を守るため、夫の武彦(たけひこ)と離婚して2人だけの世界で生きてきた望月沙良(もちづき さら)は、ある日自宅で自殺志願者の掲示板サイトを見て苛立ち、「どうせ死ぬなら、娘に心臓をください。」と書き込んでしまう。その頃、ネットカフェで同じサイトを見ていた青年がその書き込みを見つけ、「僕のハートを差し上げます」と返信する。
疑心暗鬼になりながらも待ち合わせたカフェに現れた青年は、悪性脳腫瘍で余命わずかの宣告を受けた患者だった。その事実を知った沙良は青年を自身がオーナーを務めるコンビニの店員として雇い、自宅での同居生活を始める。

主演の中山美穂と、相手役の堂本剛の熱演が話題となった作品である。

『プラトニック』のあらすじ・ストーリー

運命の出会いと秘密の同居生活

心臓疾患を抱えて生まれた娘の沙莉(さり)を守るため、夫だった佐伯武彦(さえき たけひこ)と離婚して2人だけの世界で生きてきた望月沙良(もちづき さら)。ある日、自宅で自殺志願者の掲示板サイトを見て苛立った沙良は、「どうせ死ぬなら、娘に心臓をください。」と書き込んでしまう。その頃、ネットカフェで同じサイトを見ていた青年(せいねん)がその書き込みを見つけ、「僕のハートを差し上げます」と返信したことから物語が始まる。
沙良が疑心暗鬼になりながらも待ち合わせたカフェに現れた青年は、悪性脳腫瘍で余命わずかの宣告を受けた患者だった。その事実を知った沙良は青年を自身がオーナーを務めるコンビニの店員として雇い、自宅での同居生活を始める。
当初は深い懐疑心で青年を拒絶していた沙良の弟・望月和久(もちづき かずひさ)や佐伯たちも、彼の事情を知るにつれて態度を軟化させていく。しかし、提供者と移植される側が相互に指名して臓器を受け渡す行為は臓器売買として固く禁じられている。唯一の例外である一親等以内、つまり青年が沙莉の父になるという道を選ぶため、2人は極秘裏に婚姻届を提出する。佐伯は複雑な思いを抱きながらも、娘のためにその結婚を渋々受け入れた。青年の達観した言葉や行動、自作ブレンドの香水によって周囲の人々が自分の生き方を見つめ直していく中、ホームレスのテツの死をきっかけに死の恐怖に直面して再び怯える青年を沙良が救いたいと願ったことで、2人は初めて結ばれることになる。

それぞれの葛藤

青年の存在によって沙良は「母親という檻」から逃れ、女性としての生き方を取り戻していく。青年もまた、元カノとの別れの真相を知ったことで過去の幻影から解放され、沙良との結びつきの中の充足感に満たされていく。しかし、その充足感に満たされた影響で青年の脳腫瘍が奇跡的に小さくなり、手術を受ければ命が助かる見込みが出てくる。沙莉のために命を捧げたい青年はあくまで手術を受けず死のうと願うが、青年の命を失いたくない沙良は本心に逆らって離婚する決意を固める。
沙良に誘い出された佐伯はてっきり自分の起死回生の提案を沙良が受け入れたと誤認するが、沙良は沙莉に密かに別れのメッセージを伝え、自らの命で沙莉と青年双方を救おうとしていた。しかしその寸前で、沙良の自殺は佐伯に発見され救い出される。
そしてその同じ時刻、沙良から離婚届を受け取った青年は、最後に一晩店番をすると同僚の臼井達生(うすい たつお)に告げ、1人カウンターに立っていた。そこに、刃物を持った強盗が押し入ってくるのだった。

犠牲を選んだ青年

放心状態だった沙良を抱えホテルで一緒だった佐伯の元に、病院からドナーが見つかって緊急オペが行われると連絡が入る。佐伯はあまり深くはドナーのことを沙良に伝えず2人で沙莉の病室へ向かう。
沙莉が助かる事に喜んで手術室に送り出した沙良の元に和久からの電話が入り、おそるおそる点けた病室のテレビにコンビニ強盗のニュースが映し出される。泣き叫んで手術室に駆けつける沙良の前に運ばれる心臓を入れたボックス。青年の最期のメッセージを受け取って全てを手配した沙莉の主治医・倉田敦司(くらた あつし)は睨むように沙良を見つめて手術室に入り、オペを開始した。
青年の最期はコンビニの防犯カメラに全て残されており、強盗と揉み合う中で青年はナイフを防御する手を一瞬緩め、強盗に自分の腹を刺させて自ら死を選んでいたことが判明する。強盗が逃走した後、青年は倉田医師に電話で自身の心臓を沙莉に移植して欲しいと伝えていた。倉田医師にメッセージを伝え終わった青年が、いずれ防犯カメラの映像を見るであろう沙良に向けて、かつて沙莉から教わった笑う練習をしてみせていたのだった。

新たな未来

やがて退院して元気になった沙莉と、夫婦に戻った沙良と佐伯は、親子3人で沙莉の念願だった海へと出かける。元気に砂浜を走る沙莉の姿を見つめる沙良の隣には、青年から貰った香水の瓶が置かれていた。
青年の最期のメッセージを思い出した沙良はふと笑顔を取り戻す。青年のようなみかん色の太陽が、3人を温かく照らしていた。

『プラトニック』の登場人物・キャラクター

主要人物

望月沙良(もちづき さら/演:中山美穂)

主人公。重い心臓疾患を抱える娘のために自身の人生を捧げ、母親として生きることを選んだシングルマザーであり、コンビニのオーナーを務める。インターネット上の自殺願望掲示板に過激な書き込みをした際に見知らぬ青年からの返信を見つけ、半信半疑ながらも彼との間で自身の死後に心臓を提供するという契約を結ぶ。臓器売買の法律的な壁を乗り越えるために青年と偽りの結婚をして自宅の2階で同居を始め、日々の生活を共にするうちに彼に対して深い愛情を抱くようになる。愛する娘を救いたいという母親としての願いと、かけがえのない存在となった青年の命を守りたいという思いの間で激しい葛藤に身を投じていく。

青年(せいねん/演:堂本剛)

自殺掲示板に自身の心臓を差し出すというメッセージを残し、沙莉の前に姿を現した謎の人物。自身の名前や年齢を明かさず、感情の起伏が乏しい静けさをまとっているが、元香水の調合師という経歴を持ち、相手の精神状態に寄り添う香りを手渡す繊細さ優しさも合わせ持つ。悪性の脳腫瘍に侵されて余命わずかであり、死を前にした絶望の中で沙良と出会い、彼女の娘への思いを受け入れて心臓を譲ることを決意する。沙良との同居生活と穏やかな日々を過ごすうちに心の充足感を得ていき、病状に思わぬ変化が表れたことで、沙良との絆を失うことへの恐れと苦悩に直面する。

佐伯武彦(さえき たけひこ/演:吉田栄作)

画像左側

沙良の元夫であり、心臓疾患を患う沙莉の父親。離婚後もなお元妻である沙良への愛情を断ち切れずにいる。青年をあくまで娘の命を救うためのドナーとしてしか見ることができず、青年の病状が回復に向かう兆しを見せた際には激しい怒りと動揺を露わにする。

望月沙莉(もちづき さり/演:永野芽郁)

画像右側

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