XBLAZE(エクスブレイズ)のネタバレ解説・考察まとめ

『XBLAZE』とは、格闘ゲーム「BLAZBLUE」や「GUILTY GEAR」で有名なアークシステムワークスが開発したPS3、PSvita用のアドベンチャーゲームソフトで、主人公の篝橙八が謎の少女・Esと出会い、自分の中に隠された「魔導書」と呼ばれる強大な力を巡る大きな事件に挑んでいく物語を描いている。BLAZBLUEとリンクしたストーリーと世界観が大きな特徴となっており、2013年に第1作「CODE:EMBRYO」が、2015年に第2作「LOST:MEMORIES」がそれぞれ発売されている。

ドライ

CV:利根健太朗

十聖のひとりで、三番目の地位と称号を持つ巨漢の魔術師。肉体強化の魔術を得意としており、それを用いた豪快で常人離れした肉弾戦を繰り広げる。
真面目な性格で、誰に対しても丁寧な物腰で接するほど礼儀正しいが、敵と認識した者には女子供であろうとも容赦はしない。しかし一方で性格的に戦闘は好んでいなく、必要以上の殺生もしない義理堅さも持ち合わせている。

かつては常に高みを目指す魔術師として十聖に憧れ、十聖の座についた後も十聖の本来のあり方について熱心に考える求道者だった。だが、十聖すら私兵のように扱い、権力争いに明け暮れる魔導協会上層部の腐敗ぶりに失望してしまい、上層部の命令に従うことに非常に強い嫌悪感を抱くようになる。
そんな中で同じ十聖となったゼクスと対話を重ねるうちに、彼こそが自分が理想とする真の十聖だと確信。ついには狂信的な感情を抱くまでになり、ゼクスが目指す「先」を共に見たいと考え、彼と共にイシャナを出奔する。

アハト

CV:吉田聖子

十聖のひとりで、八番目の地位と称号を持つ美貌の女魔術師。非常に優秀であり若くして十聖に選ばれた才媛で、氷の魔術の使い手で、空気中の水分を集めて凍結させて攻撃や防御に用いることを得意とする。
また、ユニオンでもあり、皮膚を青い鱗のように硬質化させることで魔術による攻撃を無効化する能力も持っている。

落ち着き払った性格だが、プライドが高くかなりの自信家で、女王様気質の面も持ち合わせている。そして、人の心理や裏の感情を読むのが得意で、作中では晃のひなたへの好意と橙八への嫉妬からくる葛藤を見抜き、言葉巧みに彼を誘導してユニオンに仕立て上げた。
また、ゼクスに師事していた時期があり、今では敬愛以上の感情を抱いており、たとえ彼が自分に振り向かなくても、彼を信頼し彼の為に生きる決意を固めている。

『LOST:MEMORIES』

わたし

CV:藤村歩

「LOST:MEMORIES」編の主人公。まだ10代前半という若輩ながらも天才魔術師として名を馳せている少女。
かつて自分と母を実験台にした父親を憎んでおり、そして母の遺言もあって妹をこの上なく大切に思い、何があっても守らなければならないと強く自負している。そして突如、行方不明になってしまった妹を探す途中、突如として現れた青い光に包まれてファントムフィールドに迷い込み、そこで不思議な少女ノーバディと出会い、ファントムフィールドに散らばる記憶を辿りながら妹を探していく。

ちなみに左目は周囲の魔素を引き寄せて吸収する力があり、それを遮断する黒い眼帯を常に身につけている。当初、「わたし」は「父親からの実験によるもの」だと思い込み、父親を憎む理由のひとつとしていたが、実際は母親の胎内にいる頃から持っていた「わたし」自身の能力だった。そして本来ならばこの能力のせいで母子ともに命を落とすところだったが、父親が創り出した魔導書を胎児の時である「わたし」に取り込ませることで、その能力を左目という一部分に抑えることで母子は九死に一生を得たのが真実だった。

いもうと

CV:野水伊織

「わたし」の妹。いつも明るく優しい性格で、姉のことを大好きで大切に思っているが、一度言い出したらなかなか聞かない頑固な一面もあり、おまけに方向音痴でもある。
大好きな姉の役に立ちたくて勝手に行動して姉に迷惑をかけてしまい、姉に叱られてもその頑固な一面も合さる形で反論して言い合いになることが多くなってきている。

姉の言いつけを破り、家の地下にある父の工房で遊んでいたことでファントムフィールドに迷い込んでしまい、そこで父の記憶を見る。
その記憶の中で、父が母や姉を実験台にしてまで研究に没頭していたのは、母や姉を救うための方法を探していることだと理解し、姉が父を恨んでいるのは間違いだと思って、ファントムフィールドで出会ったノーバディに協力を依頼する。

ノーバディ

CV:東山奈央

ファントムフィールドに住む謎の少女。痴女と言っても過言ではない露出度の高い衣装と常に閉じられた両目が特徴的で、目は閉じていても周囲はちゃんと把握できているらしい。
リドル(なぞなぞ)が大好きな天真爛漫な性格と言動で、人の話をまったく聞こうとしない悪癖があり、「わたし」を何かと振り回してばかりいる。しかし、一人で妹を守ろうと無茶ばかりする「わたし」を心配しており、時折「わたし」を窘める言葉も口にする。

その正体は、「CODE:EMBRYO」のラストでひなたから力を受け継ぎ、エンブリオとなったEs。「CODE:EMBRYO」の物語の後、フリークスとして蘇ったリッパーによって引き起こされる橙八たちの悲劇をエンブリオとなった自分の力を以てしてでも回避できず、絶望して自らの記憶を封印してしまい、ノーバディとなってファントムフィールドで長いこと眠り続けていた。
そして、「いもうと」が訪れたことで目覚め、父の記憶をみた彼女の依頼で「わたし」をファントムフィールドの奥へと導き、Esや父親の記憶の欠片を見せる。

キリ

CV:鈴村健一

新横崎市に突如として現れた謎の青年。名前以外の記憶の全てを失っており、かなり気が弱く温和な性格だが、とても正義感が強い。
手持ちの猫のぬいぐるみ「ブレインキャット」と会話ができるらしく、ブレインキャットからは「お前はヒーローだ、ワルモノを倒せ」と言われ、ワルモノを探して宛てのない流浪を続けている。

その正体はアベンジに始末されたリッパーの遺体を回収した魔導協会が、リッパーのその力に目をつけ、自分たちの手駒として利用するために魔術を用いた実験で蘇生させた結果、リッパーとは別人格の「キリ」が芽生えたもの。こうした経緯があるためか「改造手術を受けて記憶を奪われた」とキリ本人は思っており、そのためか体に触れられることを異常に嫌う。

ブレインキャット

CV:矢作紗友里

「LOST:MEMORIES」のマスコットキャラクターで、リッパーが持っていたぬいぐるみ。
「CODE:EMBRYO」では一言も喋ることはなかったが、「LOST:MEMORIES」では人間の言葉を喋れるようになり、キリと行動を共にし、彼をワルモノを倒すヒーローとして焚き付けている。

その正体はリッパーであり、彼の魂がぬいぐるみに宿ったもの。身体のほうはアベンジによって始末された後、イシャナに送られて魔術師たちの実験台にされる中、「キリ」という別の人格が誕生し、彼に身体を奪われる形となってしまった。
そのためキリを騙して魔導協会の上層部の人間たちを殺害させ、魔導協会を混乱させてイシャナから逃走し、新横崎市へと向かわせた。その後、キリに次々と新横崎市の住人たちを襲わせて力を取り戻させ、最終的にキリから肉体を奪って「フリークス」として復活し、橙八たちの前に立ち塞がる。

『XBLAZE』の世界観・用語

魔素(まそ)

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