RimWorld(リムワールド)のネタバレ解説・考察まとめ

『Rimworld』とは、カナダの独立系ゲーム開発会社 Ludeon Studiosによるサンドボックス型SFコロニーシムゲーム。各入植者がそれぞれ持ったスキルやステータスを生かし、建築・栽培・医療・研究・戦闘などを指示して、衣食住を充実させながらコロニーを発展させていく。最終的にロケットを建造して惑星を脱出することがゲームの目的であるが、強制されることはなく、永続的にコロニーを運営することができるゲームとなっている。

RimWorldの入植者には、「心情」というパラメータが設定されている。

「食事」や「睡眠」といった欲求に関連し、または周囲の環境の変化に応じて、心のなかに「思考」が生まれる。
「おいしいものを食べた」「他の入植者に侮辱された」「部屋が汚い」「娯楽によって楽しい時間を過ごした」など、その思考によって「心情」のゲージが上下する。
入植者の才能や性格によっては、「思考」の数値にボーナス値、もしくは減少値の効果がある場合がある。
また、「悲観主義者」の性格を持つ入植者は心情にプラスとなる思考が発生しづらいなど、思考の生まれやすさ・生まれにくさ自体も、才能・性格によって依存する。

「心情」のパラメータが一定値を下回ると、「メンタルブレイク(精神崩壊)」を起こし、その入植者が発狂してしまう。
発狂した入植者は物を破壊する、着衣を脱ぎ散らかしながらコロニーを徘徊する、暴飲暴食する、部屋に引きこもって出てこないなど、様々な不良行動をとる。
深刻なものでは他の入植者を殺害するなど致命的な行動をとることもあるため、プレイヤーは普段から入植者の心情には気を配らなければならない。

貿易

貿易により、アイテムを売買することができる。

他集落からキャラバン隊が不定期に訪れ、しばらくコロニーに滞在するようになる。
ほとんどのキャラバン隊は武装したNPCを数名従え、マッファローなどの家畜に交易の品物を積んでマップに現れる。
キャラバン隊には代表が1名おり、キャラバン隊の代表者を右クリックしてトレードメニューを呼び出すことで物品の売買を行うことができる。

売買はシルバー(銀)を通貨代わりに基本的に物々交換で行われ、購入・売却する物品の過不足分をシルバーで補うかたちとなっている。
たとえば100の価値の物品を売却し50の価値の物品を購入する際には、100の価値の物品と50の価値の物品+50シルバーの交換で取引が行われる。
売買するものがあれば無限に購入できるわけではなく、キャラバン隊が所持している物品+シルバー以上の取引はできない。

不定期に訪れるキャラバン隊を待つ他に、通信機を設置し、いくらかのシルバーを支払うことで近くの集落からキャラバン隊を呼び出すこともできる。
コロニーにキャラバン隊が訪れる他には、宇宙を飛び回って交易を行っている交易船との取引もできる。交易船が惑星の近くを通りかかった際にシステム通知が発生し、お互いの物資をトレードすることができる。

A16バージョンから、こちらからキャラバン隊を結成して他集落に向かうことも可能となった。他集落への貿易の他、襲撃をかけて集落を破壊することもできる。
キャラバン隊に編成する入植者を選択し、道中の入植者の食料や貿易品を設定することでキャラバン隊が編成され、他集落を指定することでその地点まで移動する。
目的地に到着したら通常の売買と同じくトレード画面が出る他、キャラバン隊をその集落に定住させることもできる。
他集落に定住した入植者は、その集落からのキャラバン隊にまれに登場するようになる。
キャラバン隊は複数編成することができ隊の分割や合流が可能となっている。

コロニーについて

アーキテクト

アーキテクトとは、入植者にコロニーに関する命令を出すことができるメニューのこと。
施設の建造や物資の運搬、鉱石の採掘など様々なコマンドが用意されており、このコマンドを指示することで入植者が作業をしていく。

入植者にはそれぞれの作業の優先順位を割り当てることができ、1→2→3→4の優先度で指示された作業を行っていくようになっている。
入植者の個性に合わせて作業の優先度を割り当てることが、よりよいコロニー運営の秘訣となる。

建築物

地面の上であれば、プレイヤーは自由に建物を建築することができる。
「アーキテクト」の「建築」で壁とドアが建設でき、ドアを含めた壁に囲まれた空間を入植者は部屋と認識するようになる。
部屋と認識された場所は屋根が作られ、家、または小屋のようになる。

建材は木材や岩を加工した石材など、プレイヤーが指定することができる。
材質によって耐久度が違ったり、可燃性・難燃性の有無がある。基本的に、木材で作った壁よりも石材で作った壁の方が頑丈で燃えにくい。

壁やドア以外にも、設備にも建材を指定できる。
こちらも材質の違いによる差異は壁やドアと同じで、木製の作業台よりも石製の作業台の方が頑丈で燃えにくくなっている。
頑丈さや燃性の違いは、襲撃者や発狂した入植者による破壊を受けた時に影響するもので、作業速度や完成品の質にはそれほど大きく差異はない。

電力

後述する研究によって、エレクトロニクスの技術がアンロックされていると鉄を材料にして発電機を建造可能になる。
電気は高度な生産設備や冷暖房の運用に欠かせないものとなっている。

電力を利用するには、まずなんらかの発電施設を建ててから、そこに繋がるかたちで電線を引き、各設備へと接続する必要がある。
発電施設は火力発電や風力発電などいくつかの種類があり、それぞれ発電量が違う。MODを使わない場合、地熱発電機が最も発電量が大きい。
接続された設備による消費電力が発電量を上回った場合は電力が不足し、いくつかの機器が機能を停止する。
バッテリーを設置することで余剰電力を蓄積して保管することができる。

ゾーン

ゾーンとは、建築した空間を適切な場所として設定するためのもの。
ある特定の空間を備蓄倉庫にしたり、畑にしたり、または屋根を付けたり外したりといったことはゾーンの設定によって行われる。
「アーキテクト」メニューから「ゾーン」を選択し、ドラッグ&ドロップした範囲がそのゾーンとなる。

備蓄ゾーンに設定した空間は物資を保管するための倉庫となり、入植者は備蓄ゾーンに物資を運搬するようになる。
ゾーンは、そのゾーンに何(肉や野菜、鉱石や資材などの項目)を保存するかを細かく設定でき、「食料だけを保存する食料庫」「建築資材だけを保管する倉庫」といったように使い分けることができる。

屋根ゾーンを設定すれば、入植者がその範囲内に屋根を張るようになる。
屋根があれば雨をしのぐことができ、屋内だと判断されるため、入植者が「野外で作業した」などのマイナス心情がつかなくなる。
逆に「屋根取り外しゾーン」を設定することで屋根を取り外すこともできる。

他にも、「コロニーで飼っている動物はこのエリアにのみ立ち入りを許可する」ことを指示する放牧ゾーンや「入植者はこのエリアにのみ立ち入りを許可する」(ゾーン範囲外は立入禁止とする)ための制限ゾーンが設定でき、入植者やペットの移動を制限することができる。

アイテム

アイテムには食料から原材料、加工品まで様々なものが存在する。
これらはMODによりさらに要素が追加、削除が可能で、プレイヤーが最もカスタマイズする部分でもある。
そのため、アイテムの種類はプレイヤーによって千差万別となる。

アイテムにはHP、品質が設定されており、HPが0となると全損扱いとなり、そのアイテムがロストする。
品質はHPの減りやすさやそのアイテムがもたらす効果の大小にかかわっており、良い品質のアイテムであればHPが減りにくく、アイテムの効果を最大限受けることができる。

食品

調理のための材料、動物の飼料、ペットフード、お菓子類を含む入植者の食べ物全般アイテムのこと。
食品アイテムは生素材と調理済みに分かれており、生素材を調理台で調理することによって調理済み食品となる。
生素材は生肉や生野菜、生卵の3つにカテゴライズされている。生肉カテゴリは「ノウサギの肉」「リスの肉」など動物ごとに分かれており細かな種類がある。生野菜カテゴリも同様で、ジャガイモやトウモロコシなど様々な種類がある。生卵は有精卵・無精卵があり、有精卵であった場合、時間経過によって子供が誕生する。

生野菜をそのまま食べることもできるが、食中毒で倒れるリスクがある。
そのため、調理台で調理済み食品に調理することが必要となる。
調理済み食品に分類される食品は、使用する食材の種類によって「簡単な食事」「手のこんだ食事」「豪華な食事」を作ることができ、後者ほど栄養価が高く、入植者が満足しやすい。
これらの調理済み食品は冷蔵しない場合3日で腐敗してロストしてしまうが、長期間保存ができる保存食である「ペミカン」は3日以上保存できる。

原材料

原材料に分類されるアイテムは、様々な加工品や建築資材の材料となるもの。

薬草やドラッグの原料となる「ヒールルート」「サイコイドの葉」といった植物原料、「花崗岩」「大理石」「砂岩」といった石材や木材といった建材類、「鉄」「ウラン」「シルバー」といった金属材、「ノウサギの皮」「アルパカの毛」といった毛皮など様々な物品がある。
同じ小カテゴリのものでも素材によって細かな差異がある。たとえば、同じ毛皮カテゴリであるが「ノウサギの皮」と「アルパカの毛」では衣服に加工した際の衣服の保温性や丈夫さなどが違ってくる。

原材料に分類されるアイテムは、さらに加工前となるアイテムも含まれる。
「花崗岩の岩塊」は原材料に分類されるアイテムであるが、それを加工して建材に使えるようにした「花崗岩のブロック」もまた原材料に分類されている。

加工品

原材料を元にして作成されたもの。
毛皮を素材にして作られた衣服、植物原料を素材にして作られた薬やドラッグ、金属材を素材にして作られた武器類、建材を素材にして作られた家具などが加工品のカテゴリに含まれる。

同じ物品でも素材となったものによって細やかに区別されている。
たとえば、同じ「コート」でもノウサギの皮製かアルパカの毛製かで保温性や丈夫さが違っている。
加工品には質が設定されており、質の善し悪しによってその加工品がもたらす効果が違ってくる。
同じアルパカの毛製コートであっても、良品であれば暖かく丈夫であり、粗悪品であれば保温性が低く破損しやすいといったふうに、同じ素材での加工品でも質によって大きく違ってくる。

また、品質こそはないが、義肢や人工臓器、超古代に存在した精神兵器「アーティファクト」も加工品のカテゴリとなっている。

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