BEATLESS(第3話『You’ll be mine』)のあらすじと感想・考察まとめ

『BEATLESS』とは、長谷敏司によるSF小説であり、水島精二が監督を務めるアニメ作品である。
モデルの仕事をして以降、アラトが自分の事を変に意識していると感じたレイシアは、アラトにある事を仕掛ける。その甲斐あって2人の距離は少し縮まるが、翌日レイシアは何者かに誘拐されてしまう。アラトは遼やケンゴの力を借りてレイシアを見つけ出すが、そこで新たな敵に攻撃を受ける。
今回は「BEATLESS」第3話『You’ll be mine』の内容(あらすじ・ストーリー)と感想・考察を紹介。

「BEATLESS」第3話『You’ll be mine』のあらすじ・ストーリー

レイシアのモデル活動を褒めるユカ

レイシアがモデルの仕事をした日の夜、アラトとユカはレイシアの作った料理を食べていた。レイシアの料理を「美味しいぃ~」と喜びながら食べるユカにアラトは「モデルの仕事に応募した張本人なんだから、レイシアに何か言う事はないのか?」と聞く。するとユカは「レイシアさん、すっごくかっこよかったよ!」と一言。「それだけかよ」と呟いたアラトはレイシアと目が合い、とっさに逸らしてしまう。

アラトの部屋で一緒にお茶するレイシアとアラト

食後、部屋に戻ったアラトはレイシアを意識している自分に戸惑っていた。
そこに、レイシアが「一緒にお茶をしませんか?」と訪ねてきて、レイシアの訪室を喜ぶアラトは「僕は本当にチョロイな」とこぼす。
アラトがお茶を飲み落ち着いたところでレイシアは「渋谷での仕事以降オーナーは私を変に意識しているようです。仕事をお引き受けしたのはオーナーとの関係を深めるためで、ギクシャクするのでは本末転倒です」と伝える。アラトは「自分でもどうしていいか分からないんだよ」と素直に答える。
するとレイシアは「これから5分間だけ、オーナーとのコミュニケーションの形態を切り替えます」と言ってアラトに近づく。

「甘えていいですよ」と言い、アラトを抱きしめるレイシア

そして、いつもとは明らかに雰囲気の違うレイシアが「甘えていいですよ、アラトさん。いつもユカちゃんを甘やかしてるみたいに、今日はお姉ちゃんを頼っていいですよ」と言ってアラトを抱きしめる。困惑するアラトが「甘え方が分からない」と言うと、レイシアは「じゃぁ膝枕でもしながら考えましょうか」と提案する。躊躇するアラトは少しの間考え、決心して、いざ膝枕をしてもらおうとしたところで、「5分です。延長なさいますか?」というレイシアの事務的な声で止められる。

アラトを膝枕するレイシア

「ごめん。調子に乗った。僕は最低だ」と我に返るアラトを見て、レイシアは微笑み、自らアラトを引き寄せ「延長します」と言って、膝枕させる。「まだ私に気を遣う必要を感じますか?」と聞くレイシアにアラトは「いや…。僕は今アナログハックされているのか」と答える。アラトの反応がとてもよかったので「アラトさん」と呼び方を変えたと言うレイシアを見て、アラトは心の中で「チョロイどころか、僕はやすい男だ」とつぶやく。

泣きながらアラトに助けを求めるユカ

翌朝、アラトが起きるとレイシアとユカの姿はなく、外で車がぶつかる音がする。直後、ユカが慌てて帰宅し、レイシアが不審な車にひかれてそのまま連れて行かれたと泣きながら訴える。「僕がなんとかするから」と言いアラトは警察に連絡するが、hIEは「モノ」なので誘拐ではなく窃盗扱いになると言われ、レイシアの身の安全より事務手続きの説明をされ憤る。自分のせいだと落ち込むユカにアラトは「お前のせいじゃない。レイシアは絶対に僕が連れ戻すから。心配すんな。」と力強く言う。

アラトに言われた通りに自分にできることをするユカ

「あとは僕に任せてお前は学校に行ってろ。お前は僕の代わりに、お前ができることをやってくれ」とアラトに言われたユカは、涙を拭いて大真面目に「分かった。お兄ちゃんの代わりに、ご飯、私が食べるから」と言ってアラトの食事を食べ始める。

ゴーグル型の端末を着けレイシアを助けに行くアラト

自分でレイシアを助けると決めたアラトは、ゴーグル型の端末で遼とケンゴに連絡をとり手助けを求める。はじめは危険だと反対した2人だが「それでも助けたいんだ。レイシアはもう、僕たちにとって家族みたいなものなんだ」というアラトの強い想いに負け、協力することにする。
犯人の妨害が予想された機体固有コードの追跡が難なく出来たうえ、運良く次々と進行方向の信号が青に変わり、もう少しで犯人に追いつける状態になっていた。

端末を介してアラトと話す遼

そんな中、遼はアラトにレイシアのデバイスが今何処にあるかを確認させる。そして、アラトが家を出る時には家にあったデバイスが今は無いことが分かると、ひょっとするとレイシアは『レッドボックス(超高度AIが作る、人類には到達できない技術の産物)』ではないかと話す。「そんなバカな」と疑うアラトに遼は「手掛りゼロからたった数十分で犯人を追いつめているこの状況は、まるで誰かに誘導されているようだ。それにミームフレーム東京研究所の爆発事故の時、うちの会社は民間軍事会社のPMCまで呼んでいた。同じ日で時間も一致する。東京研究所の爆発事故、お前が遭遇したっていう機械を操る花びら、その時お前はレイシアに出会ってる。そして今、突然消えたお前の家のデバイス…」と根拠を話す。しかしアラトは「レイシアが来て欲しがってる。オーナーの僕が行ってやらなきゃ」と言ってレイシアのもとへ向かう。

拘束したレイシアに話しかける犯人の男

その頃犯人は自動運転の車の中で、後部座席に拘束した状態で寝かせているレイシアに向かって「人間の女はダメだ。俺の高い理想を満たしてくれない。だから俺は抗体ネットワークでhIEを壊しながら理想の相手を探していたんだ。hIEを壊して壊して壊し続けて、俺はレイシア、君に出会った。俺を性的にアナログハックしてくれ」と、歪んだ想いを語る。

犯人を殴るアラト

アラトの乗った車が犯人の車に追いつくと、犯人の車は急に方向を変えて廃墟に入る。その反動で後部ドアが開きレイシアが転げ落ちるが怪我はなく、自力で拘束を解く。無事にレイシアに会えたアラトだが、武器を持った犯人と対峙することになる。その男はモデルの仕事中にレイシアの肩を掴んだ男だった。「お前がレイシアを、妹を…」と犯人に怒りを向けるアラトは、犯人に襲いかかりゴーグルで何度も殴って倒した。

アラトの問いかけに答えるレイシア

「ありがとうございます、アラトさん」と礼を言うレイシアにアラトは「こっちこそ。僕を呼んでくれたんだろ?」と尋ねる。レイシアは「はい」と答える。

犯人に話しかけるレイシア

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