三ツ星カラーズ(アニメ・漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『三ツ星カラーズ』とは、作者「カツヲ」による漫画作品。2014年から月刊コミック電撃大王で連載を開始。2018年に「SILVER LINK.」製作でアニメ化。「赤松 結衣」「さっちゃん」「琴葉」の三人は、上野の平和を守る秘密組織「カラーズ」を名乗り、上野にあるアジトを拠点に今日も活動する。カラーズは新に元盗人野良猫の「モノクロ大佐」をメンバーに加え、警察官の斉藤や雑貨屋のおやじ、パン屋の笹木姉妹などと交流していく。可愛いが悪ガキなカラーズと上野に住む大人たちの日常を描くギャグコメディ。

『三ツ星カラーズ』の概要

『三ツ星カラーズ』とは「カツヲ」による漫画作品。
2014年から『月刊コミック電撃大王』で連載を開始。
2017年にアニメ化の発表があり、同年に応援番組「天才!カラーズTV」がAT-Xで放送。
2018年に「SILVER LINK.」製作でアニメ化。全12話。
同年にニコニコ動画の『RPGアツマール』で、ゲーム「三ツ星カラーズ〜モノクロ大佐をさがせ!〜」が配信。
「AT-X」「BS11」「TOKYO MX」「サンテレビ」「KBS京都」で放送され、「AbemaTV」や「ニコニコチャンネル」などの格配信チャンネルでWEB配信も行われた。

OPとEDは、主人公の三人を担当する声優(高田憂希、高野麻里佳、日岡なつみ)が「カラーズ☆スラッシュ」名義で担当。
結衣・さっちゃん・琴葉のキャラクターソングも順次発売した。
アニメ制作会社ufotableが企画するイベントマチ★アソビとコラボし、本作の「マチ★アソビCAFÉ」が全国四箇所で開催。
カフェではキャラクターモチーフのドリンクやフード、グッズを販売。
2018年8月にはスペシャルイベント「TVアニメ『三ツ星カラーズ』スペシャルイベント~なつだ!やすみだ!みんなでおでかけ!~」を開催。

本作はカラーズの「赤松結衣」「さっちゃん」「琴葉」の三人が主人公で、リーダーの結衣を中心になる事が多い。
三人にはそれぞれ担当カラーが割り当てられ、結衣が赤、さっちゃんが黄色、琴葉が青となっている。
カラーズは上野の平和を守る秘密組織ということになっており、上野のどこかにあるアジトを拠点に活動している。
平和を守ると言っても怪人や悪党など具体的な敵が出るヒーロー物ではなく、上野を舞台にした日常ギャグコメディ。
実際に上野にある施設・商店街・交番・公園などが数多く登場する。

『三ツ星カラーズ』のあらすじ・ストーリー

斉藤の前で相談するカラーズ。

「赤松結衣」「さっちゃん」「琴葉」の三人は、上野のどこかにある草むらにアジトを作り「カラーズ」という秘密組織を作っていた。
カラーズの活動目的は上野の平和を守ることであり、三人はアジトに集まって作戦を立て日々街の平和を守る。
結衣は、(他2人と比べると)常識的で少し引っ込み思案で、どこか抜けている女の子。担当カラーは赤。
さっちゃんは、口癖が「ウンコ」の騒がしくお調子者で、元気いっぱいな女の子。担当カラーは黄色。
琴葉は、知的であるが過激な発言をしたり暴力的な事を好み、常にゲームをしている女の子。担当カラーは青。

ある日、さっちゃんと琴葉がアジトでいつものようにダラダラしていると、床に見慣れない変な形の眼鏡が落ちていた。
そこへ結衣が大慌てで現れ「パンダみたいな猫がいた」と二人に言う。
その話題にあまり興味のない2人であったが、結衣が描いたパンダのような猫の絵がバケモノのようであったため、三人はそのバケモノ(パンダみたいな猫)を捕獲する事になった。
三人は始めに動物園前交番に勤務する警察官「斉藤」に情報を聞きに行くが、結衣の絵を見た斉藤はこんなバケモノは知らないと言う。
そしてヒーローごっこでいきなりプロの警察に助言を求めるのはズルいのではないかと指摘しつつ、パンダみたいな白黒の猫の目撃情報ならあると教えてくれる。
その猫は上野で盗みをしている泥棒猫で、捕まえれば本当に上野の平和を守った事になると斉藤に言われ、三人はますますやる気を出し商店街へ向かった。
三人は商店街にある雑貨屋「ホエールファクトリー」で、アジトにあった変な形の眼鏡と同じ物が売ってあった事に気づく。
琴葉は店主の「おやじ(鯨岡 大吾郎)」にパンダみたいな猫にこの眼鏡を一つ盗まれたのではないか聞くと、おやじはそうだと肯定した。
猫と眼鏡の因果関係に気づいた琴葉は「ゲームクリアー!」と決め台詞を言う。
琴葉がこの言葉をいう時は、謎がすべて解けた時である。
盗み癖のあるパンダのような猫はおやじの店で眼鏡を盗み、その眼鏡がカラーズのアジトにあった。
つまり猫もアジトを寝床にしている確率が高いとし、三人は待ち伏せして猫を見事捕獲した。
その事を斉藤に報告しに行くと、斉藤は本当に捕まえたのかと関心し、三人にその猫を飼うように言う。
警官の斉藤が野良猫を捕獲したとなると、猫は上野で自由に住めなくなってしまうが、三人が飼えば猫の平和も守られるのではないかと斉藤は言う。
上野の平和を守るという事は、人間だけではなく動物も含まれるのだという事に気づいた三人はアジトで猫を飼う事にした。
斉藤は内心三人のチョロさを笑い、自分の仕事が減ったと喜んでいたが、その事に気づいてかいないのか三人は猫の餌代を斉藤持ちにする事にした。
猫は「モノクロ大佐」と名づけられ、アジトを寝床にするようになった。
結衣に特に懐き、琴葉にも懐いているが、何故かさっちゃんにだけは懐かなかった。

おやじは度々三人に謎掛けを仕掛けたり、興味のありそうな話を持ち込んだりする。
謎掛けの景品としてトランシーバーをカラーズに与え、以降カラーズがかくれんぼする際の遊び道具となる。
斉藤は三人に絡まれ悪戯されながらも何かと世話を焼くが、子供の三人と同レベルの喧嘩をしたり意地悪をしたりするため、カラーズにとっては天敵のような存在であった。
青果店「黄瀬フルーツ」を営む「さっちゃんの母」は、ご褒美をあげ店の手伝いをカラーズに頼む。
ご褒美としてカラーズの好きな怪人キャラ「チューチューカブリラ」のきぐるみを与え、三人は喜んで着用した。
パン屋「ササキのパン」の娘「笹木ののか」や、その姉の「笹木ももか」とも交流を持ち、2人は街でカラーズを見かけると声をかけ、カラーズの遊びに付き合うこともある。
カラーズは、そんな上野の人々と交流を持ち見守られながら、上野の平和を守るために日々行動するのであった。

『三ツ星カラーズ』の登場人物・キャラクター

カラーズ

赤松 結衣(あかまつ ゆい)

CV:高田憂希

カラーズのリーダー。小学生。担当カラーは赤。
他2人に比べると常識的であるが、時に辛辣なツッコミを入れたり悪ふざけに加担する事もある。
泣き虫で運動神経が悪く天然で、走ると一人だけ遅れてしまったり、かくれんぼの際に存在ごと忘れられることもある。
さっちゃんからの扱いが雑な事も多いが、結衣の方もさっちゃんに対して雑な扱いをする事もある。
さっちゃんと琴葉とは違う学校である「東京都台東区立湯門小学校」に通っていて、学校には田所と平井という友人がいる。
琴葉には自分達以外の友達が二人しか居ない事を弄られ、琴葉がゲームが下手な事を弄り泣かせ、自分も泣いて謝った事がある。
以降、怒ると怖いとされている。
斉藤に対してはカラーズでは一人だけ「斎藤さん」と呼び、斉藤の方も怒ると泣いてしまう一番まともな結衣の扱いに若干困る。
モノクロ大佐に懐かれており、アジトでは大佐のお世話係をしている。
ツッコミ担当ということになっているがツッコミにキレがなくスルーされがち。怒っている時はツッコミにキレがある。
結衣がギャグを言うと大抵スルーされる。

さっちゃん

CV:高野麻里佳

カラーズのメンバー。小学生。担当カラーは黄色。
実家は上野の商店街にある青果店「黄瀬フルーツ」で、お店では母親が働いている。
本名は不明であるが、お店の名前からさっちゃんの苗字は「黄瀬」であると分かる。
口癖が「うんこ」で、アニメ第一声が「うんこか?!」であるなど、いつでもうんこの話をしたがる。
騒々しく元気な性格で、自分を可愛いと思っているお調子者。
ちなみに可愛さについては、結衣からは「普通」と言われた。
運動神経は良いが少しおバカで、学校でもよく先生に怒られている様子。
琴葉からは雑に扱われがちで、時に頭を踏みつけられたりすることもある。
さっちゃんの何気ない一言が琴葉の笑いのツボに入る事が多いが、それを見た結衣が真似しても全くウケない。
モノクロ大佐からは何故か嫌われている。

琴葉(ことは)

CV:日岡なつみ

カラーズのメンバー。小学生。担当カラーは青。苗字は不明。
冷静で堂々とした性格で、バイオレンスな事を好み、いつも過激な発言をする。
人の頭を踏みつける趣味があり、さっちゃんや通行人などの頭を踏みつけた事がある。
カラーズの中で一番頭が良く、おやじの仕掛けた謎解きなどの推理が得意で、解決すると「ゲームクリアー!」と決め台詞を言う。
この決め台詞を取られると激怒する。
常にポータブルゲーム機を持ち歩いており、アジトでも街中でも構わずゲームをしている。
しかしゲームは下手で、意味のない所でボタンを連打したり、購入から三日経っても一面がクリア出来ない。
それを弱味として指摘されると動揺したり、結衣を怒らせてしまった際にプレイ中のゲームを進められネタバレされ泣き出すなど打たれ弱い面がある。
運動神経の良いさっちゃんの動きに付いて行けたり、さっちゃんを捻じ伏せる腕力を持っていて、身体能力は高いと思われる。

モノクロ大佐

CV:???

パンダのような柄の猫。
元々は上野で盗みをしていた野良猫であったが、カラーズのアジトをねぐらにしており、それがきっかけとなってカラーズに捕獲される。
その際に「モノクロ大佐」と名づけられ、以降はカラーズがアジトで飼い、カラーズの一員となった。
大抵はアジトで寝ているが、アジトに居ない時は上野の色んな場所を練り歩いている。
結衣の落とした髪飾りを拾ったり、カメラのシャッターを押すなどとても賢い。
結衣に特に懐いており、さっちゃんには全く懐かない。

上野の人々

斎藤(さいとう)

CV:田丸篤志

交番勤務をしている警官。
動物園前交番に勤務しており、普段からカラーズの行動を見守っている。
カラーズが公園で火を使ったりアメ横の看板に登ったりなど、常識的に考えてアウトな行動をすると止めに入ったり叱りつけるストッパー役にもなっているが、カラーズは斉藤のいう事など聞かない。
大人気ない狡賢い性格で、子供のカラーズと同レベルの喧嘩をしたり意地悪をする。
カラーズからは天敵扱いをされて何かと絡まれ、斉藤に道を聞いていた老婆の前で斉藤がカラーズを虐待したような演技をされたり、さっちゃんからはゴミとしてゴミ袋に入れられたり、臭くなった銀杏を投げつけられたり、うんこ入りの雪玉を投げつけられたりする。
しかし警備などで斉藤が本当に忙しい時はカラーズも空気を読むのか、忙しい斉藤は偽者の斉藤として斉藤に絡みに行かない。
さっちゃんと琴葉からは「斉藤」と呼び捨てにされ、結衣からは「斉藤さん」と呼ばれる。

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