魔法少女育成計画(まほいく)のネタバレ解説・考察まとめ
魔法少女育成計画(まほいく)とは作・遠藤浅蜊、イラスト・マルイノによる小説。2012年6月より文庫として宝島社より刊行が開始されており、2016年10月から12月まではその一部を原作としてテレビアニメ全12話も放送された。可愛らしい絵柄とは裏腹に、魔法少女としての力を授かった少女たちの、命がけのシビアな戦いを描いている。
トップスピード(CV:内山 夕実)
一人称が俺の、非常に世話好きな魔法少女。
世話好きが過ぎて時に後輩魔法少女やリップルからうっとうしがられることもある。
本名は室田つばめ(むろたつばめ)。19歳の若さながら結婚しており、主婦をしている。
妊娠中であったが、スイムスイムからの不意打ちで命を落としてしまう。
授けられた魔法は『猛スピードで空を飛ぶ魔法の箒を使うよ』。
空を自在に飛ぶことができる箒、ラピッドスワローが固有アイテム。
それを利用して、空を自由自在に飛ぶことができ、そのスピードは最新の戦闘機をも凌駕するほど。
カラミティ・メアリ(CV:井上 喜久子)
暴力団に雇われている魔法少女。
人助けと称して、暴力団の手先として働くことで報酬を得ている。
本名は山元奈緒子(やまもとなおこ)。夫、娘を虐待したことで離婚歴がある。そのことで自暴自棄になっている節もあり、他者に対しては非常に攻撃的。
目的のためには手段を選ばない手法をとってきたが、リップルとトップスピードの協力で命を落とす。
授けられた魔法は『持っている武器をパワーアップできるよ』。
あらゆる武器をパワーアップさせることができる能力で、それが本来、武器としての要素を持たないものであっても、カラミティ・メアリが武器だとみなせば、この能力の対象となる。
ねむりん(CV:花守 ゆみり)
本名は三条合歓(さんじょうねむ)。大学を卒業した後、家事手伝いと称し家に引きこもっているニート。
一生懸命、争いごと、そういったことが苦手で、また怠惰な性格の持ち主。
しかし温和な性格から、魔法少女が集うチャットの場では聞き上手な存在として相談役をつとめることも多い。
戦いにおいては最初の脱落者となってしまう。
授けられた魔法は『他人の夢の中に入ることができるよ』。
夢の世界においてのみ、絶対的な力を発揮することができる。逆を言えば、現実世界ではほとんど力を発揮することはできない。
ルーラ(CV:日笠 陽子)
廃寺を拠点として、スイムスイムやたま、ミナエル、ユナエルを引き連れている魔法少女。
非常に傲慢、高圧的な物言いが目立つ性格で、ミナエルとユナエルからの信頼は薄い。
しかし一方で、なんだかんだ言いつつ面倒見は良いのでスイムスイムやたまからは慕われている様子。
本名は木王早苗(もくおうさなえ)。一流会社に努める会社員だったが、魔法少女に選ばれたのを機に退職している。
スイムスイムたちの裏切りにより、戦いからは脱落してしまう。
授けられた魔法は『目の前の相手になんでも命令できるよ』。
文字通り、対象人物になんでも命令することができると言う魔法。
非常に強力ではあるが、これを有効にさせるためには、ポーズや距離と言ったいくつもの条件をクリアする必要がある。
スイムスイム(CV:水瀬 いのり)
感情表現が乏しい魔法少女。本名は坂凪綾名(さかなぎあやな)。
人間の時にも感情表現が乏しく、ただ幼いころからお姫様になることを夢見ていた。
そして魔法少女になった際、自分の教育係になったルーラに、自分が憧れていた理想のお姫様の姿を見出す。
しかし徐々に自分がルーラになりたいと言う欲望に変わっていく。
戦いにおいては残虐な行為を行ってきたが、最後はリップルとの戦いの中で死亡する。
授けられた魔法は『どんなものにも水みたいに潜れるよ』。
あらゆるものを泳ぐように切り抜けられるので、殴られたり、切られたりすることもない。
勿論、壁の中や土の中に逃げると言うことも可能。
ミナエル(CV:松田 利冴)/ユナエル(CV:松田 颯水)
双子の魔法少女(ちなみに声を担当している松田姉妹も双子である)。
ルーラにつき従っているが、裏では彼女の悪口を言いまくっている。
本名は髪が外にはねている方がミナエルで天里美奈(あまさとみな)。そうではない方がユナエルで天里優奈(あまさとゆな)。
ふたりとも無邪気で明るい性格をしているが、互いが姉、妹以外の人間関係には無関心で、他者に対して酷薄な態度をとることも多い。
ヴェズ・ウィンタープリズンの攻撃によりユナエルが死亡。
ミナエルも、岩に変身していたところを森の音楽家クラムベリーに見抜かれ、一撃を受け命を落とす。
授けられた魔法はミナエルが『生きもの以外の好きなものに変身できるよ』。
材質は問わず、生きもの以外のものであればどんなものにでも変身できる。ただし耐久力はミナエル自身のそれを超えることは不可能である。
ユナエルは『好きな生き物に変身できるよ』。
生命であれば、特定の個人にも変身することができると言う魔法。ただし身体能力や特殊能力を得ることは不可能で、また特定個人に変身する場合は、その対象をきちんと視認しないと細部まで変身することはできない。
たま(CV:西 明日香)
本名は犬吠埼珠(いぬぼうざきたま)。運動も勉強もできない中学生の少女。
また気が弱く、物覚え良くないことから、両親やクラスメイトからも何かと諦めを抱かれてしまっている少女。
魔法少女になってからもそうした性格は変わらないが、自分のことを時に厳しく叱りながらも面倒を見てくれるルーラを慕い、またルーラやスイムスイムと言った仲間ができたことを嬉しく思っている。
たまを助けるために森の音楽家クラムベリーに傷を負わせるも、他ならぬたまによって殺害されてしまう。
授けられた魔法は『いろんなものに素早く穴を開けられるよ』。
地面を少し引っ掻いただけで、大きな穴を開けることができる。ただしまったく傷を付けられないものに対しては無効。
マジカロイド44(CV:新井 里美)
出典: tama-yura.jp
珍しいロボット型の魔法少女。
本名は安藤真琴(あんどうまこと)。15歳の、コンビニのアルバイトをしているフリーターで、ホームレスのような生活を送っている。
そのため何ごとにおいても損得勘定を優先する性格で、お金儲けが大好き。
ハードゴア・アリスを攻撃するも、返り討ちに遭い死亡してしまう。
授けられた魔法は『未来の便利な道具を毎日一つ使えるよ』。
未来の便利な道具を使えると言う、とても便利そうな魔法。
しかし何が出てくるかは完全にランダムで予測は不可能。しかも一日一つの使い捨てである。
タグ - Tags
目次 - Contents
- 『魔法少女育成計画』の概要
- 『魔法少女育成計画』のあらすじ・ストーリー
- 『魔法少女育成計画』の登場人物・キャラクター
- スノーホワイト(CV:東山 奈央)
- リップル(CV:沼倉 愛美)
- ラ・ピュセル(CV:佐倉 綾音)
- トップスピード(CV:内山 夕実)
- カラミティ・メアリ(CV:井上 喜久子)
- ねむりん(CV:花守 ゆみり)
- ルーラ(CV:日笠 陽子)
- スイムスイム(CV:水瀬 いのり)
- ミナエル(CV:松田 利冴)/ユナエル(CV:松田 颯水)
- たま(CV:西 明日香)
- マジカロイド44(CV:新井 里美)
- シスターナナ(CV:早見 沙織)
- ヴェス・ウィンタープリズン(CV:小林 ゆう)
- 森の音楽家クラムベリー(CV:緒方 恵美)
- ハードゴア・アリス(CV:日高 里菜)
- ファヴ(CV:間宮 くるみ)
- 森の音楽家クラムベリーとファヴについて
- 作品の見どころ
- 魔法少女たちによる命を賭けた戦い
- 魔法少女たちの人間としての生活
- ファヴの存在
- 作中の名言・名セリフ
- 「連中はヒーローでなくてはならないぽん。アイテム追加ごときで死ぬなんてのは脇役が死ぬべくして死んだだけぽん」
- 「あなたがいれば…この街から魔法少女はいなくならない…そう言ってあげたかったのに」
- 「キャンディ集めとかより、魔法少女になって人助けできるのが嬉しくて…私、魔法少女になれて本当に良かった」
- 『魔法少女育成計画』の主題歌
- オープニング
- 沼倉愛美/「叫べ」
- エンディング
- ナノ/「DREAMCATCHER」
- 小説について