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zunzun0508v4のレビュー・評価・感想

ミステリと言う勿れ / Do not say mystery
9

この一言がなければ

「楽しかったですか」
Episode1のこの一言に今後も継続して購読することを確定させられた。
他のミステリーものと一線を画する決定的な一打だった。
この一言を発する前に犯人は分かっている。ミステリーの醍醐味である犯人探しは終わっているのだ。
動機も納得かつ人情に訴えるものである。他の作品であれば、十分エンディングを迎えていい場面だ。
しかし、このお話のクライマックスはここからだ。動機の奥の奥、見えなかった心の底、暗く濁った澱みが明らかにされていく。
そこまで言ってしまうの?と思う。まさに死者に鞭打つ言葉が並ぶ。あまりにも的を射すぎていて、誰も何も言えなくなってしまう。
その雰囲気に魅了され、第一話から否応なく引き込まれていった。
タイトルの通り、この作品はミステリーではない。ことごとく人間のエグさをついてくる、人間観察作品だ。
主人公の整(ととのう)君はとても魅力的だけれど、絶対身近にいてほしくはない。彼の人を見る目は鋭く、描写も的確だ。
だから怖い。自分が見透かされてしまう気がする。あまりに考えなしの自分の底の浅さに気付かされてしまう。
でも、彼に会いたい。もっともっと彼の話していることを聞きたい。
そんな想いに囚われてこの作品を読み続けてしまうのは、きっと私だけではないと思う。

地獄のバスターズ
7

連合軍のハミ出し連中が独軍の秘密兵器を奪取してスイスへと亡命する!

『地獄のバスターズ』は1978年に公開されたイタリアのマカロニ戦争アクション映画で、監督はエンツォ・G・カステラーリ。
脚本はサンドロ・コンスティエンツァ、セルジオ・グリーコ、フランコ・マロッタ、ロマーノ・ミニョーリ、ラウラ・トスカーノで、出演はボー・スヴェンソン、ピーター・フートン、フレッド・ウィリアムソン、マイケル・ペルゴラーニ、ジャッキー・ベースハートらです。
映画音楽はフランチェスコ・デ・マーシが書きました。
本作は1944年の特殊戦争任務のために徴募された捕虜のグループに関わっており、1967年に製作された米国映画『特攻大作戦』の緩やかな意味でのリメイクです。
この映画は、クエンティン・タランティーノが2009年公開の『イングロリアスバスターズ』に本作の原題『Ingrlorious Bastards』を引用してから批評家の関心を集めました。
タランティーノの作品は『地獄のバスターズ』を正確にリメイクしたものではありませんが、米国人の大佐がスヴェンソンに似ており、またナチスの将軍がカステラーリに似ている点を含めて、若干の参照を行なっています。
1944年のフランスで、米兵バール(脱走兵)、ニック(コソ泥)、フレッド(あだ名が「暗殺者」)、トニー(暴徒)、イェーガー少尉(女性と子供を含む民間人を処刑する旨の命令を拒絶したために逮捕)は死刑を宣告されて、アルデンヌ近くの収容所に移送されるところでした。
収容所への道中で、タイヤの故障でトラック群は停車せざるを得ず、フレッドとバールがタイヤ交換を命じられました。
ところが彼らの作業はドイツ空軍の空襲のために中断せざるを得ません。
5名の犯罪者は空襲を利用して逃亡します。
イェーガーが一団を率いて、中立国スイスへ逃亡する道を探ることになります。

男はつらいよ 望郷編
8

寅さんが就職!

機関士が油にまみれて働く姿を見て、己のふがいなさを感じた寅さんは、油にまみれて働くことを望みました。寅さんってなんて単純なんだろうと思います。油にまみれているから素晴らしいとかそういうことではないのになあと思ってしまいました。それはとらやの面々もそう思ったでしょうね。でも、それが寅さんっぽくていいです。そして、ちゃんと油にまみれる仕事を見つける寅さん。実は運がいいし、就職も企業とかでなければ得意なんじゃないかなと思いました。やる気の問題だったのかもなと思います。豆腐屋の娘さんは今までのマドンナよりは庶民的で、ケタケタ笑う感じの人です。寅さんに合っている人だったかもしれません。それに今回は、寅さんが勘違いしても仕方のないことを、マドンナはしていたと思います。まあ、マドンナとライバルが付き合っていることは、周りから見たらまるわかりだったので、セリフを勘違いする寅さんが悪い気もしますが。そうは言っても、ずっといて欲しいということはそういうことかもと思っちゃますね。このマドンナとライバルは、ドラマシリーズのさくらちゃんと博役の役者さんだったそうで、なかなか粋な計らいだと思いました。