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ymkrn170のレビュー・評価・感想

ハイキュー!! / Haikyu!!
9

『ジャンプ』王道スポーツ漫画

おススメするのは『週刊少年ジャンプ』に掲載されていた漫画家、古舘春一による高校バレーボールを題材にしたスポーツ漫画『ハイキュー!!』です。

主人公、日向翔陽は小学生の時にテレビで「小さな巨人」と呼ばれるバレーボール選手に目を奪われ、自身もバレーボール選手になることを決意。しかし中学ではまともに活動できず、中学三年で寄せ集めですが、ようやく初公式戦に挑みました。
対戦相手は強豪と呼ばれる学校で、「コート上の王様」と呼ばれている影山飛雄が所属しております。結果は惨敗。悔し涙を流しながら日向は、影山に「次は勝つ!」と言って中学時代が終了しました。

そして、時が流れて日向は高校生になり、かつて「小さな巨人」がいたと言われる烏野高校に入学。これからの部活動に心躍らせながら部活動初日を迎えましたが、因縁の相手である影山の姿もそこに。奇しくもリベンジを果たしたかった相手が同じチームになってしまうのでした。
それから互いに反発し合いながらも、部活動に取り組む二人。練習で競って、試合に勝って、負けて、いろいろなドラマがあります。

そして、念願の全国大会に出場を果たした烏野高校。そこでも胸の熱くなる試合を繰り広げますが、大会中に日向は体調不良によって退場。烏野高校はその場で敗れてしまいました。

それから迎える最終章。烏野高校を卒業した日向と影山はプロのバレーボール選手になり、それぞれ違うチームに所属しました。そして、日向がプロとしてデビューする初公式戦。相手は影山が所属するチームであり、中学校以来の二人の勝負が幕を開くのでした。

最初から最後まで通して読むと、多くの伏線が上手く最後にまとめられている作品でした。最初の中学での二人の試合に始まり、最後はプロとして二人の試合で終わる形は、二人の成長をバレーボールを通して存分に描かれた作品だと思います。

もちろん魅力的な登場人物は日向、影山だけではなく、他にもたくさんいます。彼らの先輩、他校の選手、マネージャー、コーチや監督。それらの人達にもちゃんと物語があり、その全てが最終章にまとめられ、物語を形成されています。

数ある王道スポーツ漫画の内の一つとも言えるこの作品はバレーボールを知らない人でも読みやすく、バレーボールの面白さが伝わる作品であると思います。アニメにもなっていて、日向や影山の活躍が、動きが追加されることでさらに迫力ある作品となっています。

鬼滅の刃 / Demon Slayer: Kimetsu no Yaiba
9

するべくして大ヒットした王道作品

人を喰らう異形の怪物「鬼」と、鬼を滅ぼすべく結成された「鬼殺隊」の壮絶な戦いを描く作品です。
鬼の首魁・鬼舞辻無惨によって生み出された鬼たちは、首を両断するか太陽光を浴びさせる以外に倒す方法がありません。
加えて「血鬼術」と呼ばれる特殊能力を有するため、鬼殺隊は「全集中の呼吸」と呼ばれる呼吸法と研鑽を重ねた剣技で対抗します。
しかし、修行を積み常人離れした戦闘能力を持つ隊員も居るものの、鬼と鬼殺隊たちとの戦いは基本的に鬼側が圧倒的に有利です。
そんな状況の中で、全身全霊で命を燃やして繰り広げられる死闘の数々が魅力の一つです。
また、鬼勢力には「十二鬼月」と呼ばれる上位個体群が、鬼殺隊には「柱」と呼ばれ各呼吸の使い手として頂点に位置する剣士たちが存在します。
「下弦の鬼」と「上弦の鬼」でそれぞれ6体ずつに分けられる十二鬼月の中でも上弦の鬼の力は特に強大で、
柱と上弦の鬼との戦いは非常に壮絶なものになります。
こうした迫力ある戦闘描写も見どころです。
他にも、ヒューマンドラマとしての側面も持ちます。
各キャラクターが鬼殺隊員を志した動機や大切な人を鬼によって失ったエピソードをはじめとして、
もとは人間である鬼たちが人間であった頃のエピソードなど、
読者の涙を誘う数々のシーンは、この作品最大の魅力と言えるでしょう。