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wm7773

wm7773のレビュー・評価・感想

東京難民
7

自分の身にも起こりそう

リアリティがあって、すごく怖い話でした。確かに主人公の大学生は考えが甘すぎてこうなった面は強いと思うけど、大学生なんて子どもと言えば子どもだし、なんとかなるって思っちゃうのもありえなくないかな、と思います。だから、そんな彼がどんどん墜ちていくのはちょっと気の毒でした。父親はなんで何も言わずに消えたのか。その時力になってくれる人はいなかったのか、と悲しくなります。彼が中学生とか高校生とかだったら、先生が相談に乗ってくれたのかもなとも思いました。家がなくなってからの生活は大変だったし、ホストにはホストのやり方があって、それがまた酷かったです。本当にこういうものなのか、それとも実際は違うのかわかりませんが、やっぱり売れるとでかいとしても、下の者が苦しむ仕事はしたくないなって感じました。東京らしい姿というか、夢やぶれた若者とか、貧困で苦しむ人がいる都会らしい地獄を見た気がして、すごく考えさせられた映画でした。

東京オリンピック(映画)
8

異色の映像構成でドキュメンタリー映画の枠を脱した『東京オリンピック』(監督・市川崑、1964年)

『東京オリンピック』は1965年の日本のドキュメンタリー映画で、監督は市川崑。1964年の東京夏季五輪を描いた作品です。1936年のベルリン夏季五輪の記録映画を撮った、レニ・リーフェンシュタールの『オリンピア』のように、市川の作品はドキュメンタリーの映画製作の技法の中で到達点(マイルストーン)であると考えられています。
映画『東京オリンピック』は競技の勝敗に焦点を当てるよりも、競技の雰囲気や競技者の人間的な側面に焦点を絞っています。本作は洋書『死ぬ前に見るべき1001の映画』(“1001 Movies You Must See Before You Die”)に掲載された数少ないスポーツドキュメンタリーの一つです。
1964年の夏季五輪東京大会は日本政府からはきわめて重要なイベントであると見なされていました。人のインフラの大部分は第二次世界大戦中に破壊されたので、オリンピックは日本を世界に再度アピールして近代化された道路と産業だけでなく交流する経済を見せつける機会であると見なされたのです。
1964年五輪のために日本政府は独自の映画製作に資金を拠出する決断をして、当時世界的に有名だった黒澤明監督に白羽の矢を立てましたが、黒澤の起用は見送られます。このために当初の政府案では名前の挙がっていなかった市川崑に監督のお鉢が回ってきたのです。

藤井風
10

他のアーティストとは一線を置くスキル

2020年、疾風のごとく現れた24歳。子供の頃からピアノの演奏動画や弾き語り動画をyoutubeに投稿し、その確かな実力が音楽関係者の目に留まった。その高いピアノスキルや歌声はもちろんのことながら、一番ファンを惹きつけるのはやはり彼の楽曲だ。
彼のデビュー曲である『なんなんw』や『優しさ』はYouTubeで1000万回以上再生されている。その楽曲の特徴は、J-POPでは聞いたことがないようなR&Bの浮遊感と、出身である岡山の方言が入り混じった歌詞である。
小さい頃からいろんな音楽のジャンル触れていて洋楽のカバー動画も多い、それがきっとJ-POPらしからぬソウルフルなメロディを生み出しているのだろう。
そうして天才と称されている藤井くんだが、芸能人でもそんな彼の才能を絶賛している人が多く、ヒャダインは「ここ数十年で一番の天才」とテレビで話しており、さらに、社会現象を巻き起こしているyoasobiのayaseは隣の広島出身で、彼をライバル意識しているという。
これで彼がどれほどすごいかが分かると思うが、そんな才能も彼の温厚な性格の上に成り立っていて、それも私たちを惹きつける魅力の一つなのかもしれない。