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tw-10821154721354014723のレビュー・評価・感想

パラサイト 半地下の家族 / Parasite (2019 film)
8

下には下が、上には上がいる事を思い知った

最初始まった時は貧乏な家族の暗いお話かと思ってみていたのですが、話が進むにつれてどんどん展開が早くなっていき映画に夢中になっていき、最後はハッピーエンドで終わらない感じがすごく面白かったのですが、なんとも言えない憂鬱な気持ちになりました。

貧困層に着眼点を当てていてとても人間味の溢れた作品です。中盤まではやっている事自体は無茶苦茶で、もし自分の家で同じことが起きていたらと考えたら物凄く嫌なのですが、演者のチェ・ウシクの演技力で共感性が湧いて、なぜか半地下のその家族のことは嫌いになれない、むしろちょっと好きな感じになります。ですが終盤の歯車が狂い出してからはどんどん怖くなっていき、最終的には目を塞ぎたくなるような展開でゾクゾクしました。

この映画で思ったことは、日本も格差社会はあるのですが特に韓国ではこの格差社会に対する問題意識を強く持っているのではないかと思いました。

ストーリーは複雑で内容はユーモラス。芯にあるテーマは重いけど、それを感じさせない面白い演出で最後の最後まで目の離せない展開になっているので、是非皆さんにお勧めの映画となっております。
最後の30分で皆さんも目を瞑りたくなると思うのでぜひ見てくださいね。

イン・ザ・ハイツ(映画) / In the Heights
10

「ミュージカル×ラップ」の化学反応

かねてよりミュージカル映画をドルビーシネマで観たいと思っていたが、満を持してインザハイツを鑑賞。
基本的に私はミュージカル映画があまり好きではない。ジャンルで言えばドラマや伝記系、ストーリーは凝っていればいるほど好きである。それゆえどうしても音楽に時間を割いてしまい、ストーリーの内容が薄まってしまうミュージカル映画を観ることは自ずと少なくなる。
しかしこのインザハイツ、素晴らしかった。この映画で描かれる登場人物たちのエネルギーを分けてもらったからだろうか、鑑賞後は「自分の悩みや不安などちっぽけなものだ」という気持ちになるパワフルな映画であった。
ただ、内容とは別のところにこの映画を楽しめた最大の理由があるのではないかと考える。それは「ミュージカル×ラップ」である。
この映画を観るまで私がミュージカル映画に抱いていた印象は、普通に話していたのにいきなり歌い、踊りだすというものだ。いまいち印象が湧かないという方は「レ・ミゼラブル」などを思い浮かべてもらえればいいだろう。そう、いきなり歌いだすそれである。しかしこの「In the Heights」だがほとんどのミュージカルシーンにラップが用いられている。故に自然体、まさに会話を聞いている感覚である。実際に複数人で歌う楽曲が大半を占めており、リズムも適度に外してくるので歌っているという印象よりもリズミカルに話しているという印象のほうが強いかもしれない。
ラップでまくしたてるような彼らの歌唱には、もはや普通のセリフよりもずっと魂が宿り、その魂は私たちのそれさえも震わす。普段ラップ聞かないのにこんな絶賛するのもなんですけど。