下には下が、上には上がいる事を思い知った
最初始まった時は貧乏な家族の暗いお話かと思ってみていたのですが、話が進むにつれてどんどん展開が早くなっていき映画に夢中になっていき、最後はハッピーエンドで終わらない感じがすごく面白かったのですが、なんとも言えない憂鬱な気持ちになりました。
貧困層に着眼点を当てていてとても人間味の溢れた作品です。中盤まではやっている事自体は無茶苦茶で、もし自分の家で同じことが起きていたらと考えたら物凄く嫌なのですが、演者のチェ・ウシクの演技力で共感性が湧いて、なぜか半地下のその家族のことは嫌いになれない、むしろちょっと好きな感じになります。ですが終盤の歯車が狂い出してからはどんどん怖くなっていき、最終的には目を塞ぎたくなるような展開でゾクゾクしました。
この映画で思ったことは、日本も格差社会はあるのですが特に韓国ではこの格差社会に対する問題意識を強く持っているのではないかと思いました。
ストーリーは複雑で内容はユーモラス。芯にあるテーマは重いけど、それを感じさせない面白い演出で最後の最後まで目の離せない展開になっているので、是非皆さんにお勧めの映画となっております。
最後の30分で皆さんも目を瞑りたくなると思うのでぜひ見てくださいね。