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totsuki-natsuki3のレビュー・評価・感想

ジュラシック・ワールド/炎の王国 / Jurassic World: Fallen Kingdom
6

島がなくなっちゃった。

ジュラシックワールドのあった島、昔、ハモンドさんがパークを作ろうとしていた島がなくなっちゃうのはショックでした。でも、それは仕方ないことで恐竜はそのままにしておけばよかった気がします。たしかにかわいそうですが、助けても犠牲が増えるだけだし、マルコム博士の言ってることは正しいと思いました。島で恐竜を助けるところもなんかそんなに盛り上がりにかけていたなって感じがしました。ちよっと恐竜パニックものを見慣れてしまったからでしょうか。それとも恐竜が捕まりすぎだからでしょうか。たしかに火山噴火があって、恐竜も慌てていたのでしょうが、あんなでかくて、ましてや肉食までポンポンつかまってておかしくない?と思いました。屋敷に行ってからは、結構人間がやられていて、これぞ、ジュラシックシリーズだと嬉しく思いました。一番な敵のやられ方もよかったです。ティラノザウルスも活躍しており、なんだか旧作を踏襲しているように思えました。今回、島がなくなってしまい、本シリーズの醍醐味がなくなった気分です。今後、どんな展開になるのか、楽しみなような、不安なような気持ちです。新作ができたら見るでしょうが、正直、人間界を闊歩する恐竜ってどうなんだろう?と思います。あんまり期待できないかもです。

flat / フラット
8

5歳児と男子高校生のゆるい日常に癒されます。

青桐ナツ先生が描いた「flat」は、のんびり屋でマイペースな男子高校生「平介」と、従兄弟でわがままを言わない我慢強い5歳児「秋くん」の2人の交流を描いたほのぼのした作品です。
秋くんの両親は共働きで遅くまで仕事をしているので、平介の家で秋くんを母親の仕事が終わる時間まで預かることになりました。子供の扱いに慣れていない1人っ子の平介はどう接すればいいか悩みますが、一緒に過ごしていく中で平介自身が成長する様な成長しない様なふわふわしているけど、読み終わったときに心がポカポカするのでほのぼの系漫画が好きな方にオススメです。

大人しくて気持ちが優しいゆえに自分の意見を言えない秋くんはセリフが少ないですが、表情が豊かなので何を感じているのか分かりやすいのでとても可愛いです。また、主人公である平介は子供好きではなく聖人君子並みの良い人ではありませんが、なぜか秋くんは平介が大好きになります。平介は初めのうちは秋くんが向けてくる純粋な好意に戸惑い受け止めるのが難しいと悩みますが、秋くんとの距離の取り方や接し方を試行錯誤しながら関係をゆるく深めていきます。子供と高校生だったり子供と大人の交流を描いた他の作品とは違い、大きな変化は起きませんし全体的に世界観はゆるいです。ヘビーな過去を持っているといった重いストーリーではないので、サラッと軽く読める物を探している方にもいいと思います。

平介や秋くん以外にも、個性溢れる平介の友人や先輩、割とドライな平介の母親やサバサバした秋くんの母親など色々なキャラクターが登場します。登場するキャラクターも少し変わっていて平介とのやり取りが面白いのでクスッと笑えます。完結している作品なので続きを気にしないで読めますし、ほのぼの系が好きな方・ゆるい感じが好きな方・サラッと軽く読める物を探している方にオススメします。

捨てられた皇妃 / The Abandoned Empress
10

転生・恋愛・政治・美麗な絵柄…好きになる要素しかない!

漫画アプリで作品を知りましたが、作品が好きすぎて書籍版も購入しました。ネットの広告では、「捨てられた皇妃」である主人公・アリスティアの転生前がよく載せられていますが、物語のメインは、自分を冷遇した夫(皇帝)への反逆罪で処刑された後、時間が巻き戻って9歳の自分に転生したところから始まります。
次期皇帝の妃となる運命から逃れるため、アリスティアは自身の家を継ぐ騎士になろうと奮闘するのですが、前の人生で深く触れ合わなかった父親や同年代の友人たちと交流することで幸せを得ていく姿が印象的です。また、次期皇帝になる皇太子(つまり、アリスティアにとって前の人生での夫)とも打ち解けていき、いい雰囲気になったりもします。たくさんの伏線が張られており、アリスティアが実は転生する時点より前の、幼少期の記憶を失っていたり、前の人生で皇帝がアリスティアを冷遇した理由が他の妻ではなさそうだったりと、早く真相を知りたくなります。また、同年代の他の青年たちもアリスティアに想いを寄せており、アリスティアが一体誰とくっつくのかが気になります。
そういった恋愛模様・人間模様だけでなく、実は皇帝と対立する派閥が次期皇后とされているアリスティアを疎んでいたり、そういった派閥と戦うためにアリスティアが社交界での地位を確立すべくサロンを形成したりと、政治的な戦いも描かれており、聡明に立ち回るアリスティアが非常にかっこいいです。ストーリーが非常に緻密です。
また、全編カラーの漫画であり、作中の貴族や皇族が身に着けているドレスが一度として同じものでなく非常に細やかに描かれているので、一度目はストーリーを追い、二度目はうっとりと絵柄を眺め…という楽しみ方もできます。