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takataka5554のレビュー・評価・感想

電撃戦隊チェンジマン
10

昭和戦隊最高傑作

シリーズ9作目となる本作は昭和戦隊最高傑作と言わしめる程屈指の完成度を誇り、話数も「ゴレンジャー」の全84話に次ぐ55話となる程の人気作です。
まあこの55話という話数は次作「フラッシュマン」の製作が難航したために1ヶ月程度伸びたからだそうですが、それもまた本作の完成度を高める要因となっています。
本作は「サンバルカン」以来の軍人戦隊ですが、大きく違っているのは全員がどこか軍人っぽくないということです。女の子にモテたいという不純な動機で軍に入った人、とんかつ屋を開業するための資金集めとして軍に入っていた人、そして男勝りの女に腹黒い策士、そして無茶しまくりの突撃隊長とみんなどこかしら不備や欠点があり、しかしながら同時に強烈な長所を持ったキャラクター達でした。
そして戦隊史上最大スケールと言われる大星団ゴズマもまた素晴らしいスケール感のある敵組織です。
星王バズーの名のもとにつくゴズマ幹部はいわゆる「星を守る戦士」という、実はチェンジマンと同じ立場の人たちでした。しかし、バズーの脅威に膝を屈してしまい、悪の側に陥りました。
また、そんなゴズマに追われる側の異星人もたくさん出てきて、中でも後半~終盤におけるヒロインの役目を買って出たリゲル星人のナナちゃんはその代表にして象徴であり、剣飛竜への片思いも含めて凄く物語を厚くする為の存在になってくれたと思います。
そんな敵味方、そして第三勢力の入り混じった本作の終盤は実に見ごたえのある構成になっており、ゴズマ幹部の内シーマとゲーター、ギョダーイが味方側に付き、逆にアハメスやスーパーギルークはどんどん破滅の道を進んでいく。そんな中でチェンジマンは自分たちが何と戦うのか?が見える構成になっており、最後の最後まで飽きさせず盛り上げてくれる屈指の傑作です。見て損はない逸品でしょう。

菊地成孔
9

博覧強記のジャズミュージシャン、文筆家 菊地成孔

菊地成孔はジャズミュージシャン、サックス奏者である。ペペ・トルメント・アスカラール、DC/PRGなど複数のバンドを牽引し、日本人で唯一インパルスレコードと契約。その音楽は「言語を音楽化したもの」と評される。しかし彼の活動はそれだけにとどまらず多方面で活躍している。Spank Happyというデュエットではエレクトロポップ、エレクトロピチカートファイブのようなダンスミュージックを展開。JAZZ DOMMUNISTERSでは大谷能生とともにポエトリーラップめいた質の高いラップも披露。また作詞家として野宮真貴、小泉今日子などに提供。
2011年から2018年まで続いた「菊地成孔の粋な夜電波」はジャズを中心に様々なジャンルの音楽を彼が紹介する番組であり、同時間帯一位を獲得するなどカルト的人気を誇り、毎回番組冒頭で披露される独特の前口上のみで2冊の書籍が出版されるほどである。
さらに文筆家としての活躍もめざましく、これまでにエッセイ「スペインの宇宙食」「歌舞伎町のミッドナイト・フットボール」「サイコロジカル・ボディ・ブルース解凍」「CDは株券ではない」などを上梓。ファッションにも造詣が深く、著書「服は何故音楽を必要とするのか?」の中では学術論文さながらのウォーキングミュージック論を展開。
菊地独特のエロチシズムは我々の普段触れることのないフェテッシュな感覚を愛撫するかのごとく触れてくる。