電撃戦隊チェンジマン

電撃戦隊チェンジマン

『電撃戦隊チェンジマン』(でんげきせんたいチェンジマン)とは、1985年2月から1986年2月までテレビ朝日系列で放送された東映制作の特撮テレビドラマである。「スーパー戦隊シリーズ」の第9作目。
自衛隊をベースとしたミリタリー色や汗くささを前面に打ち出し、戦隊メンバーの変身後の名称には色ではなく伝説獣のモチーフが用いられた。敵組織「大星団ゴズマ」は異星人の連合体として設定され、止むを得ず侵略に加担するエイリアンたちの苦悩やドラマを丁寧に描くことで作品の幅を広げた。
物語は、地球防衛を担う「地球守備隊」の厳しい訓練に耐えていた5人の隊員が、大星団ゴズマの突然の地球侵略に直面するところから始まる。危機に瀕した彼らは地球が発するエネルギー「アースフォース」を浴びて強靭な戦士へと変身し、伊吹長官のもと「電撃戦隊チェンジマン」として地球の平和を守るためゴズマとの過酷な戦いに身を投じていく。
本作は毎回の名乗りや怪人の巨大化といった従来の王道パターンを継承しつつも、単なる悪役にとどまらない深い敵側ドラマやSF要素を取り入れ、最高視聴率16.1%を記録するなど幅広い層から高い支持を得た。

電撃戦隊チェンジマンのレビュー・評価・感想

電撃戦隊チェンジマン
10

昭和戦隊最高傑作

シリーズ9作目となる本作は昭和戦隊最高傑作と言わしめる程屈指の完成度を誇り、話数も「ゴレンジャー」の全84話に次ぐ55話となる程の人気作です。
まあこの55話という話数は次作「フラッシュマン」の製作が難航したために1ヶ月程度伸びたからだそうですが、それもまた本作の完成度を高める要因となっています。
本作は「サンバルカン」以来の軍人戦隊ですが、大きく違っているのは全員がどこか軍人っぽくないということです。女の子にモテたいという不純な動機で軍に入った人、とんかつ屋を開業するための資金集めとして軍に入っていた人、そして男勝りの女に腹黒い策士、そして無茶しまくりの突撃隊長とみんなどこかしら不備や欠点があり、しかしながら同時に強烈な長所を持ったキャラクター達でした。
そして戦隊史上最大スケールと言われる大星団ゴズマもまた素晴らしいスケール感のある敵組織です。
星王バズーの名のもとにつくゴズマ幹部はいわゆる「星を守る戦士」という、実はチェンジマンと同じ立場の人たちでした。しかし、バズーの脅威に膝を屈してしまい、悪の側に陥りました。
また、そんなゴズマに追われる側の異星人もたくさん出てきて、中でも後半~終盤におけるヒロインの役目を買って出たリゲル星人のナナちゃんはその代表にして象徴であり、剣飛竜への片思いも含めて凄く物語を厚くする為の存在になってくれたと思います。
そんな敵味方、そして第三勢力の入り混じった本作の終盤は実に見ごたえのある構成になっており、ゴズマ幹部の内シーマとゲーター、ギョダーイが味方側に付き、逆にアハメスやスーパーギルークはどんどん破滅の道を進んでいく。そんな中でチェンジマンは自分たちが何と戦うのか?が見える構成になっており、最後の最後まで飽きさせず盛り上げてくれる屈指の傑作です。見て損はない逸品でしょう。