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shou059

shou059のレビュー・評価・感想

Dr.STONE / ドクターストーン
7

文明はある日突然、リセットする

科学文明が目まぐるしく発展した現代。ありふれた日常を送っていた主人公の石神 千空(いしがみ せんくう)と大木 大樹(おおき たいじゅ)は、ある日突然青い光を浴び、石化してしまう。世界中でも同じように青い光を浴びた人類が石化し、人類が築き上げてきた文明は1日で滅んでしまった。

しかし石化した人類の中で、意識を保ち続ける者たちがいた。

ある者は目的を果たす為、ある者はわずかな可能性を信じて日にちを数え続けていた。

人類が石化して3千年が過ぎたころ、地球は完全に別世界へと変わり果てた。建築物はすべて朽ち果て、世界を支配するのは大自然と動物たち。石化した人間はボロボロに砕けて朽ちるものもあれば、そのままの形で残るものもあった。

まさしく地球は、人類が誕生する前の世界にリセットされたのである。

しかしそれでも、意識を保ち続けた者たちは諦めていなかった。そして何百年、何千年という途方のない時間の中で幾つもの奇跡が積み重なり、主人公の石化が解けたのだった。3000年の石化から目醒めた彼の目の前に広がるのは原始の地球。その地球で生き抜くために彼が駆使するのは「科学の力」だった。

石化を解く鍵を科学の力で解明し、石化された人間達を回復させる。様々な困難や問題に科学の力で挑み、3000年前の文明を一から復活させるために奮闘する物語である。

燃えよ剣
10

歴史好き&出演者のファンにはたまらない!

新撰組の副総長であった土方歳三を主人公として取り上げ、新撰組が歴史の変動期にどのような盛衰をとげていったかというお話です。
全体として幕末の歴史的用語や人物が多々登場するので、歴史に詳しくない方には少し難しく感じるかもしれませんが、主演の岡田准一さんをはじめとするキャストのアクションシーンに圧倒されました!時代劇ならではの迫力や緊迫感がスクリーンからとても伝わってきました!
上映時間は3時間弱と長めの作品ですが、それを感じないほど、世界観に引き込まれました。
これまで大河ドラマなどで他の新撰組の作品を観たことはありましたが、この作品の良さとしては、総長である近藤勇と副総長の土方歳三の深い関係性、また土方を慕う沖田総司との絆などに心を打たれました。それぞれが世の中を変えようと懸命に生きている姿に感銘を受けました!
タイトルになっている「燃えよ剣」については、それほど剣を中心に描かれたストーリーではなかったように感じます。ですが、土方が新撰組の服装長として立派に成長していく中で運命的な出会いを果たした剣の存在が大きかったことは取り上げられていたように感じます。
今の時代を生きる私たちにとって大きな勇気や希望を与えてくれる作品でした!

ラッキー / Lucky
10

静かな人生の終え方を考える

2018年の映画『Lucky』は独立不羈と人生を歩んできた一人の老人「ラッキー」とその住む小さな町でのとりとめのない日常の中で、ある切っ掛けから人生の終わり方を考え始める主人公を通してその日常の変化と人生の終わり方とはなんなのかを考えさせらる作品です。
見るからに年老いた主人公を演じるのは、正に相応しい配役である「ハリー・ディーン・スタントン」です。名脇役として知られる彼の演技はもちろんのこと、作中でのあるワンシーンは彼が海軍にいたときの実話をもとにした感動のシーンもあります。そしてこの作品はハリーの遺作となり、悲しくも完成された作品となっています。
朝起きて、ストレッチをしてコーヒーを飲み、サボテンに水をやり...
ラッキーはそんな日々のルーティンの中に緩やかに変化が生まれ、気を失い病院に運ばれ、健康でありながら死の近づくことを自覚し、陸亀に逃げられた友人と友人に遺産相続を相談される弁護士、元軍人の旅行者等多くの今までにいなかった物事に直面し、人生の有義さとその意味について少しずつ迫っていきます。
何気ないラッキーの日常、この作品には大きな悲しみはなく終わりまで優しい気持ちで観ることができます。物語の中盤から終盤にかけての主人公の選択はとても穏やかながら感動できるかと思います。
一人の老人の日常を描いた作品で、大きく物事が動くこともアクションシーンも無いのでそういった作品が好きな方にはオススメできませんが、暇な時ゆっくりとリラックスしたい時等には是非この作品を観ていただきたいです。