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rinrin19850のレビュー・評価・感想

Pokémon LEGENDS アルセウス
8

世界観の深堀が好きな人にはオススメ

ポケモンレジェンズアルセウス(以下アルセウス)は数々のポケモンシリーズの中でも異色の作品である。
野生のポケモンとの戦闘はあるものの、大雑把にゲームシステムを紹介するとアクション要素のあるポケモン、と言い表そうか。
ネタバレを極力回避しつつ説明を続けるが、アルセウスの設定ではこれまでのシリーズでよくあるポケモンと人間の交流がほぼ無いに等しい。
それどころかポケモンは恐ろしい生き物として扱われている。
そのため野生のポケモンは種類にもよるが基本人間に敵意を向けて攻撃してくる事があるのだ。
またアルセウスでは過去シリーズとの関連性も匂わせており、知ってる人からすればにやにやしてしまうのは間違いないだろう。
しかしこれまでのシリーズであるよにポケモンと少年少女が旅をして成長していくようなRPG要素、そしオンラインでのポケモン対戦が好きな人にはやや違和感を感じるかもしれないが、世界観や設定の深堀が好きな人にとってはこれまでにない程面白い作品はほかにないだろう。
もちろん、ベースになっているのがポケモン屈指の名作の一つであるポケットモンスターダイヤモンドパールであるため、作中の雰囲気やBGMもぜひじっくり味わってほしい。

チェンソーマン / Chainsaw Man
10

超跳腸・胃胃肝血?

何も知らずにチェンソーマンって言葉を見聞きしたときどんなイメージが思い浮かびますか?
怖そう、グロそう、痛そう、こんな感じでしょうか?
安心してほしい。チェンソーマンはそんなイメージとは逆のどちらかと言えばハートフルな漫画なのです。
登場人物は過去に悲しい経験があり人間不信のきらいがあるが、そんなキャラクターたちが事件を通し、徐々に信頼関係を築いていく、そんなストーリーです。
主に3人のメインキャラクターを中心に物語は展開していきます。

・デンジ
本作の主人公。借金返済のために非正規のデビルハンターを生業としていたが、ある事件をきっかけに公安のデビルハンター、マキマにスカウトされる。
借金苦と生きるためにデビルハンターをしていたために、公安のデビルハンターとの意識の差を思い知ることになるが、女性の胸を揉むことを目標に本気でデビルハンターとして生きることを決意する。マキマさんが好き。

・早川アキ
デンジの先輩。過去に悪魔によって家族を殺され、悪魔に強い復讐心を抱いている。常識のないデンジを嫌っていたが、事件を通し信頼関係のようなものが芽生え始める。マキマさんが好き。

・パワー
デンジのバディ。血の魔人。虚言癖があり人間差別主義者であり野菜嫌いであり初代大統領。デンジを騙し悪魔に売ろうとするが、逆に悪魔に騙され殺されそうになったところをデンジに助けれられる。この件をきっかけにデンジと少しずつ信頼関係を築くが、嘘を吐いて運転した車でデンジを轢いてしまう。マキマが怖い。

この3人が公安デビルハンターとしてめちゃくちゃに活躍をして、ときに恋愛をして、ときに心の温まる、そんな漫画です。
デンジが果たして悲願のおっぱいを揉むことができるのか、マキマさんってなんなのって気になる方は是非読んでみてください!
最後に私がチャンソーマンで一番好きな台詞を紹介をしてレビューを終了したいと思います。

「ちょうおいしい! ソフトクリームを食べたの人生で二回目です!」

思い、思われ、ふり、ふられ / ふりふら
10

ふりふらのあらすじ

映画「思い、思われ、ふり、ふられ」は映画館で観ました。
恋に臆病な4人の切なくも甘酸っぱい青春ラブストーリーで観る人に感動を与えてくれる映画でした。

人見知りの市原由奈は絵本の王子様に憧れている高校1年生。同じマンションに住む山本朱里とひょんなことから仲良くなり、相談事や恋愛の事など気軽に話せる仲になったが人見知りは克服出来ず、そして恋愛にも臆病。しかし自分が憧れている絵本の王子様に似ていたのはなんと仲良くなった朱里の弟だった。ある日朱里の家に招待された由奈は朱里の弟、山本理央を見た瞬間驚きを隠せない由奈を見た朱里は理央と2人きりにさせ、自分は外に出掛けた。その間に理央が失恋を経験し、恋に臆病になったことを知った由奈。一方外に出掛けた朱里は由奈の幼なじみの乾和臣にバッタリ出逢う。また和臣も様々な悩みを抱えていた。

この映画に対する評価は10段階中10です。
フレッシュなキャストが切なくも甘酸っぱい恋愛模様や青春模様を演技で伝えさせてくれ、また家族の形など違う面でも考えさせられた映画でした。またこの映画の主題歌、「115万キロのフィルム」はOfficial髭男dismさんが歌っていてとてもこの映画にピッタリなので聴いてみてください。

1917 命をかけた伝令
9

追体験しているかのような緊迫感に最後まで目が離せない

第一次世界大戦の真っ只中、イギリス兵士のスコフィールドとブレイクは上司から敵の罠に気づいた為明日の突撃を中止するように、と伝令の受け渡しを命令される。
その軍隊にブレイクの兄がおり、命がけで敵を掻い潜り届けに行くという話。
嘘のようだが実話らしく驚きました。最初から最後までワンカットなので、主人公の背中が映る場面が多く途中から自分が主人公になった気持ちで一緒に走っていました。
主人公はあまり有名でないので平凡感あり没入できたと思います。
ただ脇を固めるキャストはコリンファース、マークストロング、ベネディクトカンバーバッチなどイギリスの名俳優揃いで、少しだけの登場にもやはり存在感がかなりありました。途中、一番に伝令を届けたかったブレイクが助けた敵兵に刺され死んでしまうシーンが不条理で悲しく、最後まで届けるのは無理なんじゃないか…と思いましたが、スコフィールドが意思を強く持ち水に溺れても敵に撃たれてもどうにか進んでいく姿には勇気をもらいました。
スコフィールドが海に落ちもう駄目かと思った時、ブレイクが彼の故郷に咲いていた花の話を思い出し海に花が舞い落ちるシーンは戦争映画とは思えない綺麗な場面でした。
伝令を届けられるのか、鑑賞中緊張の連続で体に力が入ってしまいましたが、追体験しているかのようでかなり没頭できました。
おすすめです。