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rie05051986c9のレビュー・評価・感想

GLAY / グレイ
10

平成音楽の代名詞!2024年で結成30周年の国民的ロックバンド

「GLAY」は日本を代表するロックバンドの1つで、北海道出身の4人のメンバーがいる。
ボーカル担当のTERU、ギター担当のHISASHI、ベース担当のJIRO、リーダーでギター担当のTAKUROで構成されている。

彼らと言えば、まず20万人ライブを思い浮かべる人も多いだろう。
1990年代後半、彼らは人気絶頂の国民的アーティストとなった。端正でクールな容姿にヴィジュアル系のような個性的なメイクが目を引く。派手な見た目に反して、人間味を感じられる温かい歌詞とキャッチーなフレーズのギャップは大きな反響を呼んだ。
代表曲である「誘惑」「winter,again」「SOUL LOVE」など、平成を生きた人で聞いたことない人はいないはずだ。数多くあるヒットソングには、良い意味で抽象的な日本人には必ず共感できるフレーズがある。ぜひ聞いてみてほしい。

2024年5月で結成30周年を迎え、長きにわたって多くのファンに親しまれてきた。全盛期を過ぎ、彼ららしい音楽を追求している。ライブでのTERUの生歌は、聴く人に感動を与える。50歳を超えるとは思えない繊細で透き通った歌声は、彼の天性の才能と努力の賜物に違いない。
メンバー仲が良く、息の合ったパフォーマンスはファンの気持ちを盛り上げてくれる。

BASARA
10

真の運命の子供

BASARAが好きだというと、「戦国BASARA?」と間違われる事も多いと思いますが、田村由美先生のBASARAは、少女漫画の枠に入る、恋愛模様や家族愛の要素もある架空戦の物語です。
主人公の少女が15歳を迎える日、国を救う運命の子供と予言されていた双子の兄と、父親を、国王の末子の軍に殺され、その宿敵軍を倒すため兄に成りすまして敵討ちに立ち上がります。
実は予言者も後に気づきますが、兄は身代わりでしかなくその少女こそが運命の子供だったのです。
その戦いへ向かうの道中、馬と共に疲れを癒そうとふらっと立ち寄った温泉で出会った青年と、2人はお互いの正体を知らずに惹かれ合います。
実はその青年こそが、父と兄を殺した国王の末子本人で、その青年もまた自身がまほろばを築こうとしている方針にとって邪魔となる運命の子供を宿敵としているというありがちな展開ですが、登場人物もそれぞれに個性やカリスマ性があり、読者の好みも分かれるのではないでしょうか。

主人公の少女の人柄によって味方や助けを得て、思考錯誤しながら、作戦を臨機応変に変えながら、クライマックスで宿敵同士がお互いの正体を知るまでの間に、数々のドラマがあり、かなり見ごたえのある作品です。

また、日本中の様々な土地に行くので、その地域のランドマークなど、地理的な要素も楽しみながら読めるのもポイントが高いです。
男女問わず読んで欲しい物語です。

Vivy -Fluorite Eye's Song-
10

ハイレベルなシナリオと演出が送る、切なくも美しい100年の旅

Vivy -Fluorite Eye's Song-(以下Vivy)は、2021年4月から1クール(全13話)にわたって放映されたオリジナルアニメです。シリーズ構成・各話の脚本に『Re:ゼロから始める異世界生活』で有名な長月達平氏、及び当該作品のアニメや『劇場版ポケットモンスター みんなの物語』において脚本を手掛けた梅原英二氏が携わった、SFアニメーションとなっています。
世界初の自律人型AIとして生み出された歌姫AI・Vivyは、ある日未来からやってきたサポートAI「マツモト」と出会います。彼がやってきた100年後の未来ではAIによる反乱が発生し、人類が滅亡するという事件が発生。彼女はマツモトと協力し、未来戦争を食い止める為に100年の旅をする――というのがおおまかなあらすじです。

このアニメの一番の見どころとしては、先に述べたお二方が描かれるハードながらも温かみがあるストーリーがまず挙がるでしょう。作中における100年の旅は2~3話ごとに特定のポイントに注目して語られるオムニバスに近い形式になっていますが、それぞれの時代で描かれるゲストキャラと彼等が描く物語は、悲劇的な面を持ちながらも「使命」というテーマに沿った非常に魅力的なものとなっています。AIでありながら心を探すVivyが、それぞれの時代で姉妹機や人間たちに触れながら自分の使命と向き合っていくという本筋の中で、それぞれのシナリオが重要な意味を持っていきます。
また、1話ごとの「ヒキ」も、次回への興味を強く沸かせるものから味わい深さにしばらく没頭してしまうようなものまで揃っている魅力の一つと言っていいでしょう。原作なしということもあって、リアルタイムでは次回が気になって仕方がない!と感じる人が続出するような、視聴意欲を強く刺激するものとなっています。

こうした美しい物語を描き出す作画も、非常に素晴らしいものとなっています。『進撃の巨人』や『終わりのセラフ』を手掛けたWIT STUZIOが手掛けたこの作品においては、激しい動きを行うアクションシーンから一枚の絵として美しいと思わせるワンカットまで、どのシーンにおいても精巧な筆致で彩られています。
特に、AIが人工物であることを強く描き出す独特のタッチで描かれるカットは、1枚で強く印象付けられるような美しさを持ち、この作品の個性といえるでしょう。

そして、やはりこの物語を彩るものとして、「使命」と並んで作品のテーマとなっている「歌」が挙げられます。
アニメ内ではしばしばキャラクターが歌う形式をとりますが、これはCVを務める人とは違い、ヴォーカリストの方々を追加で各キャラの歌唱にあてる、という非常に豪勢な形式となっています。作中で歌われるシチュエーションとマッチした歌詞が、本職のヴォ―カリストの方々の巧みな表現力で視聴者の心を揺さぶってきます。
そして、最終話ではそれまで辿ったからこそ分かる、アニメならではともいえる「歌」の仕掛けが…?
もちろん、ヴォーカル以外のシーンでキャラクターに命を吹き込む声優の方々の演技も、「AIらしさ」を演出しながら感情を確かに乗せる職人技となっています。特に、マツモトを演じる福山潤氏は外見で感情を描きづらいながらもその一挙一動に意思を乗せながらコミカルさを演出する、一聴の価値ある名演です。

シナリオ・作画・そして歌と演技、非常に高いクオリティで、描かれた確かな名作、Vivy -Fluorite Eye's Song-。2体のAIが辿った100年の旅を、是非見届けてください。