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prikestu5656k4のレビュー・評価・感想

平沢進 / Susumu Hirasawa
8

何も考えずに聴くのがオススメ

P-MODELのバンド活動からからソロ活動へと転換した平沢進。ソロ活動での曲数は137曲もあり、数々のアルバムを出している。時にはタイからインスピレーションを受けたアルバムもある。どの曲も歌詞は難解であり、直ぐに意味は理解は出来ないが、曲と彼の落ち着いた声に惹かれる。何も考えずに聴くのがオススメだ。
ライブもまた独特である。インタラクティブライブと名付けられたそのライブはストーリー性があり、その物語の結末を握るのは観客達なのだ。いくつかエンディングがあるのだが、どれもユーモアのあるエンディングとなっており、初めてインタラクティブライブに参加したとしても、とても楽しめる内容となっている。しかし、そのストーリーでさえ、難解である。
そして、彼はレーザーを用いたレーザーハープや、高電圧の稲妻を使ったテスラコイルなど、独特な楽器を使って演奏をする。他のアーティストではあまり見られない、名前すらない謎の楽器が沢山登場するのだ。もちろん、こんな楽器ばかりではなく、ギターも弾く。彼のギターソロは既に還暦を迎えている人間とは思えない演奏である。ぜひ、彼の曲と演奏を聞いて欲しい。

皇帝と女騎士
8

漫画『皇帝と女騎士』から目が離せない理由

母親の死により父が再婚した継母と、その間に生まれた異母姉妹に疎まれ、理不尽な扱いを受ける日々。父親も助けてくれず見て見ぬふり。
「貴族の令嬢に生まれながらもそんな、不遇の幼少期を過ごした主人公による一発逆転劇…」というのはよくある話です。
しかしこの話の面白いところは「皇太子や身分の高い貴族の目にとまり愛されて幸せになる」という王道シンデレラストーリーではないのです。あくまで主人公のポリアナが「自分自身の力で苦境に耐え、日々己の肉体と精神を鍛え、女ながらに少しずつ地位や周囲の信頼を得てのしあがっていく」。そんなところにあると思います。

頭の回転の速さと先を見通す力。また一度決めたら簡単には諦めない粘り強さを持ちつつも、部下達を守るための冷静な判断力も兼ね備えるポリアナ。そんな彼女は大陸統一を目指す敵国の若き皇帝・ルクソス一世の目にとまり、その騎士となり忠誠を誓うことで、殺されるはずだった運命が大きく変わっていきます。

このようにストーリーはあくまで真面目な展開ながら、コマ割りや台詞まわし、登場人物達の表情などから思わず笑ってしまうギャグ的要素もところどころに散りばめられています。読む者を決して飽きさせないような、絶妙な描き方をしている点もポイントです。

また、話が進んでいくと皇帝とポリアナの恋愛模様も描かれます。
人によっては「騎士といっても女だからやっぱり恋愛要素が入ってくるのか…」と思うところではあるかもしれません。しかし皇帝が長い年月をかけて大陸統一を果たし、その間様々な出来事を経てポリアナへの信頼感が増し、彼女との間に絆が生まれていく様子をしっかりと時間をかけて描いたからこそ、後半の2人の恋愛要素がリアリティを増していると個人的には思います。
単に主人公の優しさや美しい見た目に惹かれた、というだけならどこにでもあるラブストーリーですが、決してそうではないところは非常に読み応えがあります。

またポリアナだけではなく要所要所でルクソス一世目線からも話が進み、それによってなかなか2人の仲が進まないもどかしさや、2人を応援したい気持ちがより強まります。
皇帝の側近たちやポリアナの部下など、他のいろいろな人達のストーリーや思いもしっかりと描かれているところも、見所の1つです。

家族に捨てられ、幼いながらも過酷な戦場に身を置くことになったポリアナ。その身1つで築き上げてきた騎士としての地位や矜持、皇帝への変わらぬ忠誠心を大事にしたいと思いつつ、1人の女性としても気持ちが揺れ動くポリアナの今後が気になります。

DREAMS COME TRUE / ドリームズ・カム・トゥルー / ドリカム
10

ソウルミュージックの歌手のような歌声の持ち主

DREAMS COME TRUEは、ヴォーカルの吉田美和とベースの中村正人からなるバンドです。デビュー時からしばらくはキーボードの西川隆宏もいました。
彼らの魅力は何と言っても吉田美和のソウルミュージックの歌手のような伸びのある声でしょう。そのパワフルな声は、初期の大ヒット曲「決戦は金曜日」において遺憾なく発揮されています。
もちろんその表現力も卓越したもので、聴く者をその歌詞の世界に感情移入させる力があります。それが1番よくあらわれているのは名曲「LOVE LOVE LOVE」でしょう。
この曲のなかで吉田美和は、若い女性が男性に対して熱い想いを抱きながらもなかなか言い出せないという、繊細な感情を巧みに歌を通して表現しています。この曲は主題歌として使われたドラマとともに大ヒットしました。
やはりドラマとともにヒットした曲に「やさしいキスをして」がありますが、そこでも吉田美和は優れた歌唱力を発揮しています。
また彼らの魅力としてはその吉田美和の詞と中村正人の曲があるといえるでしょう。
吉田美和の創り出す詞は、繊細な感情や熱い想いなどを美しく描いています。
中村正人によるメロディとリズムはとてもメロディアスで、人を引き込みます。
今後とも彼らに注目していきたいですね!

月刊少女野崎くん / Monthly Girls' Nozaki-kun
8

良い意味での裏切りギャグアニメ

「野崎くん、好きです!」という告白から始まり、誰もが純愛恋愛アニメと予想されたでしょう。しかし次の瞬間「はい、どうぞ」と渡されたのはサイン入り色紙でした。誰もが「え?」となるでしょう。

ヒロインの佐倉千代、16歳の女子高校生は同年代の高校生の主人公・野崎梅太郎に恋をして、告白したらサインをもらいました。なんと、野崎くんは漫画家だったのです。野崎くんは月刊誌でも連載になるほどの人気漫画家です。描いている漫画のジャンルはなんと「少女漫画」。男子高校生が漫画家で、乙女たちが読むようなキュンキュンする漫画を描いているというギャップがとても面白い作品です。さらに、この野崎くんは長身で顔もキリっとしていてイケメンです。イケメンで、恋愛漫画を担当しているのにも関わらず、現実の恋沙汰には超鈍感。ここでもギャップを発揮してきます。そして、まじめに考えているのに周囲の想像を超えてくる強烈なボケを真顔で繰り出してきます。そんなとこも笑えます。そのボケに佐倉千代は丁寧にツッコミを入れています。話が進むと、この二人以外に愉快な仲間達が出てきてさらに笑いの種は増えていきます。

ネタの要素があり、面白く視聴できて、ヒロインである佐倉千代の実らない恋の行方にも注目できる秀逸な作品となっています。是非とも、まずは一話をご覧ください。

コヨーテ・アグリー / Coyote Ugly
10

田舎の女の子が都会で大奮闘!!

21歳の女の子が夢を叶えるため都会で奮闘する物語。都会で頑張る姿は、思わず応援したくなってしまう。そして、彼女たちのエネルギーに圧倒される。父親役のジョン・グッドマンの表情も素晴らしい。
ヴァイオレットはシンガーソングライターになる夢を叶えるため、NYへ行く。一晩で大金を稼ぐ女の子たちを見たことをきっかけに、クラブで働くことになる。指定された日に行くと、バーテンダーの女の子たちがバーカウンターで激しく踊っている。戸惑いながらも四苦八苦しながら、周りの空気に慣れていく。ある日ヴァイオレットがお客のケンカを歌って仲裁に入ったことで、歌うコヨーテとして認められる。いい曲を作れるのに、人前に出ると歌えなくなってしまう。そのため、チャンスを逃してしまうヴァイオレット。バーの上で踊ることを嫌がっていた父親も、交通事故にあったことをきっかけに娘を応援するようになる。仕事が軌道に乗り始めた頃ルールを破ってしまい、仕事をクビになってしまう。色んな事を乗り越えていくうち、ついにデビュー出来る日がやって来た。ヴァイオレットは人前で歌うことが出来るのだろうか。
この作品に出てきたクラブはNYに実在する場所で、「コヨーテ・アグリー・サルーン」という。バーテンダーたちの接客だけではない、彼女たちのダンスやパフォーマンスに魅せられたお客は多い。作品の中の、彼女たちの刺激的なパフォーマンスと音楽にも酔いしれて欲しい。