何も考えずに聴くのがオススメ
P-MODELのバンド活動からからソロ活動へと転換した平沢進。ソロ活動での曲数は137曲もあり、数々のアルバムを出している。時にはタイからインスピレーションを受けたアルバムもある。どの曲も歌詞は難解であり、直ぐに意味は理解は出来ないが、曲と彼の落ち着いた声に惹かれる。何も考えずに聴くのがオススメだ。
ライブもまた独特である。インタラクティブライブと名付けられたそのライブはストーリー性があり、その物語の結末を握るのは観客達なのだ。いくつかエンディングがあるのだが、どれもユーモアのあるエンディングとなっており、初めてインタラクティブライブに参加したとしても、とても楽しめる内容となっている。しかし、そのストーリーでさえ、難解である。
そして、彼はレーザーを用いたレーザーハープや、高電圧の稲妻を使ったテスラコイルなど、独特な楽器を使って演奏をする。他のアーティストではあまり見られない、名前すらない謎の楽器が沢山登場するのだ。もちろん、こんな楽器ばかりではなく、ギターも弾く。彼のギターソロは既に還暦を迎えている人間とは思えない演奏である。ぜひ、彼の曲と演奏を聞いて欲しい。