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persona4のレビュー・評価・感想

ジュラシック・ワールド/新たなる支配者
5

広がりすぎた世界観

今までのシリーズでは、ジュラシックパーク内・恐竜が居着いてしまった島・新たなパーク・洋館で開かれるオークションなどと、舞台が限定されており、話も比較的にまとまっていたように感じている。
しかし、今回の映画では恐竜が解き放たれた世界中を舞台にしたものになった。
舞台が広がったことで、話のスケールも非常に大きくなり、2時間程度の映画では話をコントロールしきれなかった印象である。
序盤に、恐竜がもたらす被害についての報道をたくさん見ることができる。また、恐竜の違法捕獲などの問題提起もされていた。
これらの問題を片付ける映画だと思っていたら、話の中心はイナゴ。恐竜は世界に放たれたままで、恐竜にまつわる悪徳ビジネスをしていた会社が一社つぶれただけという結果に。普通に考えると、また新しく悪いやつらが出てくれば、同じことの繰り返しになってしまうだろう。
また、一部設定が無視されているように感じた。最初のパークでは、恐竜が管理できる範囲を超えて繁殖しないよう、メスの恐竜のみ存在していた。シリーズが進むと、パークが無人島化。それに併せて恐竜が謎の進化を遂げたのか、オスの恐竜が誕生していた。
一方この映画では、恐竜にはメスしかいない設定が無視され、どこかでオスの恐竜が誕生していたこともなかったことになっている。最終的に単体での妊娠に成功したメイジーの母親とブルーが狙われるという結果になっていた。ここにどうも矛盾を感じてしまう。
こういった点から、全体的に雑さを感じてしまった。世界観が広がりすぎたために、無理やりにでも終わらせにかかった印象。
一方で、過去キャストの使い方が非常に上手であったと思う。元主人公が全員そろった結果、他のキャストが霞んでしまったり、下手な見せ場が増やされたりすることを懸念していたが、全員がバランスよく見せ場があり、かといって出しゃばりすぎることもなかった。過去・今の主人公がそろったシーンでは、誰も死なないであろうと安心して鑑賞することもできた。

『ジュラシック・パーク』、『ワールド』シリーズを観てきた人は、つっこみどころがありながらもそれなりに楽しく鑑賞できるとは思う。一方で、過去のキャストや前作がないとすっきり分からないシーンもあるため、ジュラシックシリーズを観たことがない人は、ワールドからでも先に見た方がいい。

図書館戦争 / Library War
10

『図書館戦争』有川浩が本好きに贈る1冊

―正義の味方、図書館を駆ける!―
大人のライトノベル作家”有川浩”の代表作
大人気の「図書館戦争」シリーズ1作目で原作累計発行部数”640万部”越えのベストセラー作品
第39回星雲賞日本長編作品部門受賞

昭和最終年度の日本で1つの法律が施行された。メディア良化法である。
公序良俗を乱す表現を取り締まるこの法律は、武力による無慈悲な検閲を許した。
世紀の悪法と呼ばれたこの法律に、地方自治体である図書館は既存の図書館法に1章付け足し、武力を持って対抗する。
その名は“図書館法第4章 図書館の自由”。~不当な検閲に反対し、あくまで自由を守る~
それから30年後の2019年 (正化31年)、彼女の物語は東京武蔵野から始まる。
そう、すべては本と自由を守るため―

本作は主人公である“熱血バカ“笠原郁と“怒れるチビ“堂上篤、そして仲間たちのラブ甘&アクションストーリーだ。
作者はこの本を「大人向けのライトノベル」と語っており、確かに大人も、そしてもちろん若者も楽しめる。
また、漫画化にアニメ化、そして榮倉奈々が主演を務めた実写映画も公開されているのでそちらもおすすめです。
本が好きなら誰もが共感しワクワクする、そんな作品。
好きな方法でぜひお楽しみください。

ウルトラセブン / Ultra Seven
7

第4惑星の悪夢から逃れたい

この作品をみたのは、6年ほど前。昭和ウルトラマンシリーズにはまり始めた時期だ。ある日ウルトラセブンをレンタルした。その中でもこの「第4惑星の悪夢」という話はとても印象に残っている。リングよりも生々しく怖い。まさか子供番組に、科学、機械の急激な進歩の恐ろしさを教える作品を作る、制作陣たちがすごい。
怪獣との戦闘は一切ない。子供は退屈だったろう。世界観が、緊張感と恐怖感、スリルを兼ね備えていて見ごたえばっちりです。ウルトラセブンという作品は、他のウルトラマンシリーズとは異質な話だ。特撮ヒーローというジャンルをつうじて、社会に疑問を投げかける、大人向けの作品。
その中でもとくに、第4惑星の話は考えさせられる。トラウマになるかもしれない。これから起こる未来を暗示してるかのような感じでしたね。個人的に好きな話は「ウルトラ警備隊西へ」前編のキングジョーとの戦いが見どころ。水面にうつるエメリウム光線のあのシーンは憧れる。あとドロシーアンダーソンがかわいい。スパイものが当時流行ってたから、そんな作品を作りたかったんだと思う。自分は後編よりも前編派です。ジャンボ旅客機とかが飛んでいる背景のシーンを見ると、現代の様子に近いと感じた。こんなヒーロー番組をまた制作される日が来るのを待ってます。

アベンジャーズ/エンドゲーム / Avengers: Endgame
10

これぞ集大成!

人気シリーズの最終章というだけあって、スケールも大きく見ていてハラハラとドキドキが止まりませんでした。残念ながらアベンジャーズシリーズや関連しているマーベル作品をご覧になっていないとわからない部分もありますので、本作を見る前に予習しておくとさらに面白いです。
お馴染みのアイアンマン、キャプテンアメリカ、マイティーソー、キャプテンマーベルなど人気キャラクターのクオリティはもちろんですが、この作品は前作においてサノスに敗北しアイアンマンの残された時間もあとわずかというところから始まります。最初からそんな雰囲気なので「え、始まったばかりでアイアンマン死んでしまうの!?」という気持ちから映画は始まります。その後のアベンジャーズがどうやって世界を救うのかが見どころです。
また前作にあたるインフィニティー・ウォーで姿を消した面々もいますが、そのキャラクターたちも実はこの映画に出てきます。その登場シーンは迫力満点ですし、まさにアベンジャーズという感じです。
またアベンジャーズひとり一人のストーリーと、この作品はいたるところで繋がっているので見ていて「あの続きはこれだったのか!」と納得する部分が多く描かれています。サノスと再び最後の対決をすることになりますが、ラストは衝撃的です。