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omiyasan77のレビュー・評価・感想

ちひろさん
10

元風俗嬢の弁当屋!心に響くヒューマンドラマ

――「風俗嬢でした」というあいさつに、人はうっかりその素顔を見せてしまうものだ。
海辺の町の、小さな弁当屋で働く元風俗嬢・ちひろ。
ちひろは美人で話し上手・聞き上手で、あっという間に町の人気者になります。
過去の経歴をまったく隠さず、その反応を楽しみ、自由に明るく生きるちひろ。
そんな彼女の元に、悩みを抱えた人たちが次々やってきます。
ちひろの何気ない言葉が人生を導く、温かいヒューマンドラマです。

「元風俗嬢」という肩書きに、何となく偏見を持ってしまう人は少なくないのでは?
町の人々も、ちひろの経歴を面白がったり、ドン引きしたり、同情したり、その反応は様々。
しかし、心の奥まで見透かすような目、すべてを受け入れてくれる包容力。
誰もちひろさんにはかないません。
どんな人でもいつの間にか心をさらけだしてしまいます。
その達観した生き方に魅了される人々が続出し、話題となっています。
ただ自分の好きなように生きる。ちひろのその自由さを持つ勇気がない人は、たくさんいますよね。
そんな生きづらさを抱える人を、何気ない言葉で救うちひろさんにほっこりさせられたり、ズバッと常識を斬るちひろさんにドキドキさせられたり…。
もっと好きに生きる。そんな勇気がほしい、あなたの心に響く作品です。

プロディジー
8

ダークでクール、アグレッシブなテクノユニット

"テクノ四天王と呼ばれたアーティストのうちのひとつ、プロディジー。
作曲を担当するリアム・ハウレットと、ボーカルの二人、キース・フリントとマキシムによるイギリスのユニットです。
初期には他にもメンバーがいましたが、最終的にはこの三人に落ち着いています。
しかし、2019年にはキース・フリントがこの世を去るという不幸な出来事があったため、残るはリアムとマキシムの二人になってしまいました。

作曲を担当するリアムが幼少期にピアノやドラムの英才教育を受けているためか、単なるクラブミュージックとは言い難い魅力があります。
プロディジーの音楽は、クラシックの音楽理論を基に構成されているという噂も。
確かに単調になりがちなテクノミュージックを煽動的に仕上げることに成功しているし、そこにはカタルシスとも言える芸術性があります。
HIP HOPからの影響や、ロックを取り入れたことも、大きな要因となっているのでしょう。

曲調にしても、メンバーの風貌にしても、ダークでクール、そしてアグレッシブなプロディジーは、敷居が高そうでいて、聴きやすい、ハマれば癖になるグループです。
特に2015年にリリースされた『The Day Is My Enemy』は音が整然としており、それ以前の作品よりも格段に聴きやすくなっています。

とはいえ、1996年の「Smack My Bitch Up」、2009年の「Omen」などもやはり名曲として外せません。"