プロディジー

プロディジーのレビュー・評価・感想

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プロディジー
8

ダークでクール、アグレッシブなテクノユニット

"テクノ四天王と呼ばれたアーティストのうちのひとつ、プロディジー。
作曲を担当するリアム・ハウレットと、ボーカルの二人、キース・フリントとマキシムによるイギリスのユニットです。
初期には他にもメンバーがいましたが、最終的にはこの三人に落ち着いています。
しかし、2019年にはキース・フリントがこの世を去るという不幸な出来事があったため、残るはリアムとマキシムの二人になってしまいました。

作曲を担当するリアムが幼少期にピアノやドラムの英才教育を受けているためか、単なるクラブミュージックとは言い難い魅力があります。
プロディジーの音楽は、クラシックの音楽理論を基に構成されているという噂も。
確かに単調になりがちなテクノミュージックを煽動的に仕上げることに成功しているし、そこにはカタルシスとも言える芸術性があります。
HIP HOPからの影響や、ロックを取り入れたことも、大きな要因となっているのでしょう。

曲調にしても、メンバーの風貌にしても、ダークでクール、そしてアグレッシブなプロディジーは、敷居が高そうでいて、聴きやすい、ハマれば癖になるグループです。
特に2015年にリリースされた『The Day Is My Enemy』は音が整然としており、それ以前の作品よりも格段に聴きやすくなっています。

とはいえ、1996年の「Smack My Bitch Up」、2009年の「Omen」などもやはり名曲として外せません。"