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neko_neko_ne1のレビュー・評価・感想

シン・ウルトラマン / Shin Ultraman
7

大いなるごっこ遊びに付き合える度量を持て

東宝のマークが流れたあと、円谷の流星ロゴが続き、そこでふと『ウルトラマンの映画配給は松竹』が続いていた事を思い出します。
最初期の劇場版ウルトラマンを除くと殆どの配給は松竹系の劇場で公開され、長年それが当たり前としてさしたる疑問を挟む事も無く続いていたので、今回の東宝と円谷の並びは知る者には懐かしく感じる所もあったかと思います。
さてそのノスタルジーを吹き飛ばすシン・ゴジラのロゴとそれに続くシン・ウルトラマンのタイトル。
そして繰り返し襲い来る巨大不明生物による脅威と人類側の必死の反撃が描かれ、終わりの見えない「禍威獣(かいじゅう)」への対抗措置として専門分析部隊、通称「禍特対(かとくたい)」が設立されるまでが映像と字幕で一息に説明される辺りはまるで過去にそういった番組があって、それをダイジェストにまとめたかのような省略っぷりが小気味良くこれだけで番組が出来そうに思える程。
禍特対が新たに表れた禍威獣・ネロンガへの対応中突如降り立った”銀色に輝く巨人”が現れ、腕から光の奔流をぶつけネロンガを消し去ると空中に飛びあがり消えてしまう。
シン・ゴジラの時は取り込んだ核物質の冷却を行なうといった「生物としての特性」の分析に重点を置くことでリアリティを高めていたように思います。
それが今回は禍威獣の行動パターンや過去のデータとの照合の結果として対抗方法を探るといった、より排除への明確な目的を持って動いている為展開が非常に速いです。
一部、ウルトラマンの仮の姿である神永の行動があからさまに奇妙だったりするのは、ご愛敬でしょうか。

燃えよドラゴン / Enter the Dragon
10

カンフー映画の最高の金字塔

1970年代初頭日本で巻き起こったカンフーブーム。
毎年のように様々な映画が公開される中、過去の話と忘れられがちですが、改めて映画を見直してもブルース・リーのアクションは超人的なアクションと感心します。
単に空手で暴れまわる映画ではなく、ストーリの出来もそれなりに出来ています。敵のアジトである島に依頼を受けて乗りこんだブルース・リーが島に行く途中知り合ったジョンサクソン演じるローパらと力を合わせて敵の野望を打ち砕くべく決死の戦いを繰り広げる映画でした。
従来のスパイものはヒーローが拳銃や武器を使い敵の企むを阻止する形式でしたが、燃えよドラゴンはリーの空手の技での決闘により全てを防いで見せる映画で新鮮味があると言えます。

映画の見どころはもちろん、ブルース・リーのアクション。
ブルース・リー演じるリーの妹を自殺にまで追い込んだオハラとの闘い。
素晴らしい戦いでした。
また敵のアジトに乗り込んだ際に振り回すヌンチャクを使うシーンも最高といえました。

特にぜひ見ていただきたいのがハンと呼ばれるボスとの闘い。
鏡の部屋に逃げ込みブルースリーを惑わせるシーン。
鏡が複雑に交差していてどこに本物の敵が潜んでいるかわかりません。

ブルース・リーもハンが手に付けた鉄製の武器で体は傷つき危機が迫ります。

見ていて極めて緊張したシーンでした。
どんな結末が待っているかはぜひ見ていただいたほうがいいと考えます。
カンフー映画やアクション映画が好きな人はもちろん、そうでない人でも楽しめる一本です。

プラダを着た悪魔 / The Devil Wears Prada
10

頑張る女性のバイブル

主人公のアンディは、ジャーナリスト志望の優秀で友達想いの女性です。お洒落になんて興味のないアンディは、ひょんなことから、超一流マガジンの編集長ミランダのアシスタントをすることになります。
鬼上司ミランダの元で、時々、大いにめげそうになるけれど、同僚、友達、家族に助けられて、めげても折れても諦めずに前に進みます。
キャリアウーマンの生き方と家族友達を大切に想う気持ち、女性を着飾る煌びやかなファッションと着飾らなくても上司を助け家族に感謝し友達に助けられ前向きに鬼上司に食らい付いていくスマートさや内面の美しさが描かれています。
そんなヒロインを見て勇気づけられ、「明日の力にしよう」と考える方が多いのではないでしょうか。

また、仕事風景を多く描く映画なので、英会話のレッスンにもなります。アポイントの取り方、部署の名称、電話対応、メールの書き方、パーティ、スピーチなど、この映画のスクリプトを丸暗記すれば、それだけでビジネス英語の初級レベルは超えられるのではないかと思います。鬼上司ミランダの毒舌な英語が格好良くて、「いつか使ってみたいな」なんて思ったりします。

とても有名な映画ですが、ぜひ、覚えるくらいに熱中して見てほしいと思います。