燃えよドラゴン / Enter the Dragon

燃えよドラゴン / Enter the Dragon

『燃えよドラゴン』とは、1973年に香港とアメリカの合作により製作されたカンフーアクション映画。 世界各国で大ヒットとなり、カンフー映画ブームをまき起こした。主演は香港の俳優で、武術家でもあるブルース・リー。彼は本作の完成直後に急死し、今作が遺作となった。香港の沖に浮かぶ要塞島で、武術の達人を集めたトーナメントが開かれた。英国政府の要請で秘密諜報員として大会に参加した中国人青年リーは、島で行われている麻薬密売の証拠をつかみ、少林寺拳法を武器に強大な悪と対決する。

neko_neko_ne1のレビュー・評価・感想

燃えよドラゴン / Enter the Dragon
10

カンフー映画の最高の金字塔

1970年代初頭日本で巻き起こったカンフーブーム。
毎年のように様々な映画が公開される中、過去の話と忘れられがちですが、改めて映画を見直してもブルース・リーのアクションは超人的なアクションと感心します。
単に空手で暴れまわる映画ではなく、ストーリの出来もそれなりに出来ています。敵のアジトである島に依頼を受けて乗りこんだブルース・リーが島に行く途中知り合ったジョンサクソン演じるローパらと力を合わせて敵の野望を打ち砕くべく決死の戦いを繰り広げる映画でした。
従来のスパイものはヒーローが拳銃や武器を使い敵の企むを阻止する形式でしたが、燃えよドラゴンはリーの空手の技での決闘により全てを防いで見せる映画で新鮮味があると言えます。

映画の見どころはもちろん、ブルース・リーのアクション。
ブルース・リー演じるリーの妹を自殺にまで追い込んだオハラとの闘い。
素晴らしい戦いでした。
また敵のアジトに乗り込んだ際に振り回すヌンチャクを使うシーンも最高といえました。

特にぜひ見ていただきたいのがハンと呼ばれるボスとの闘い。
鏡の部屋に逃げ込みブルースリーを惑わせるシーン。
鏡が複雑に交差していてどこに本物の敵が潜んでいるかわかりません。

ブルース・リーもハンが手に付けた鉄製の武器で体は傷つき危機が迫ります。

見ていて極めて緊張したシーンでした。
どんな結末が待っているかはぜひ見ていただいたほうがいいと考えます。
カンフー映画やアクション映画が好きな人はもちろん、そうでない人でも楽しめる一本です。