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naoyablueのレビュー・評価・感想

ドリーム・シアター / Dream Theater
10

音楽性、演奏技術ともに最高レベルのプログレ・ヘビメタバンド

アメリカ出身で、活動期間は約30年の中堅バンドです。メンバーは途中交代はありますが、ボーカル、ギター、ベース、キーボード、ドラムの基本構成はかわりません。
最初にギター、ベース、ドラムがバークレー音楽院(日本でいえば東京芸術大学のような水準)で知り合い、それが母体となって結成されたと思われます。この経歴だけでも音楽レベルの高さが分かってもらえると思います。音楽性で言えばジャンルはプログレッシブ(先進的な)ヘビーメタルバンドで、ロック以外にもクラシック、ジャズの要素を含み、特徴的なのが一曲の演奏時間が長いことで、平均が7、8分ぐらいだと思われます。テクニシャンぞろいなので曲の中にもそれぞれの楽器のソロパートが多いです。だから必然的に一曲が長くなるのでしょう。私は特にギターのソロパートを聴きますが、めちゃくちゃカッコイイです。なのでコピーは最初から断念してしまうほど、高度なテクニックのオンパレードなんです。彼らの演奏技術の凄さを表しているのがライブです。ライブアルバムではスタジオアルバムと全く変わりのない演奏をしています。彼らは数回来日していますが、残念ながらまだ見ていません。実は今度初めてコンサートに行くことになりました。CDとほとんど変わらぬ演奏を見ることができます。今から来日が待ち遠しいです。

たとえ灰になっても
10

大金と命を懸けたデス・ゲーム

この作品は、所謂『デス・ゲーム』系の物語だ。 参加者達は何等かの理由により、大金を必要とする者達だ。 主人公で男子高校生の良真は、ある事件で両親を失い、生き残った妹は難病を患い、余命1年と宣告される。手術をすれば助かるが、その費用は10億円という高校生にはどうする事も出来ない金額だった。そんな良真の前にある美女が現れ、良真に「自ら望むモノの為に命を懸ける事はできるかい?」と訊ねる。良真が「出来る」と答えると、謎の美女は姿を消してしまった。妹の見舞いの帰り、良真は暴走したトラックに轢かれ死亡してしまう。その間際に見えたのは、背に翼を広げた先程の美女だった。死亡した筈の良真は、ある場所で目をさます。そこで自分の姿が美少女になっている事、他にも不安気な様子の美少女が4人いる事に気付く。そして5人の前には、「命を懸ける事が出来るか?」と訊ねた美女がいた。その美女は自らを『天使』と称し、『クロエル』と名乗った。クロエルによると、5人は不慮の事故で命を落としており、今いる場所は地獄の入口である『辺獄(リンボ)』だそうだ。この辺獄で『ゲェム』に勝利した者は、元の姿に蘇生し、賞金9999億円の中から、獲得した賞金をそっくり現世に持ち帰る事が出来る。参加者のうち1人は、「胡散臭い」と反論する。反論した1人に、クロエルは名を訊ねる。クロエルに訊ねられるまま名を答えると、その者の身体は崩れ、灰となり、身体の此処彼処が折れた男性の遺体となった。この状態をクロエルは、「この場所では本当の名を知られてはならない」と説明。残った4人は偽名を使う必要がある。其々偽名を決め、『ゲェム』がスタートする。『ゲェム』はいわば丁半賭博のような物で、基本ルールは以下になる。
・各プレイヤーが順に2つのサイコロを振って出た目の合計が奇数か偶数かを当て、的中すれば賭け金が2倍となるが、外れれば没収される。
・賭けはプレイヤーの手元にある2枚のメダルで行ない、「奇数」か「偶数」のどちらかを投入口へ投入し、サイコロを振り終わった後にどちらに賭けたかを宣言。
・初期資金としてプレイヤー全員に1000万円が貸し出されるが、命を懸けて『ゲェム』に参加してくれることに対する感謝なので返済する必要はないらしいが、資金が無くなったらゲェムオーバーとなる 。
・ゲェムの途中で1回だけ5000万円の資金の追加ができ、初期資金と同様返す必要はないが、代償としてクロエルを楽しませる為に利き手の指を全てもがれる恐怖と痛苦を捧げなければならない。生前の肉体には反映されないが、痛みは本物である。
・1度資金の追加をすると言ったら取り消す事は不可能
・『嘘から出た真』という言葉のとおり、どちらに賭けたかは他のプレイヤーには分からない為、『嘘の宣言』をする事も可能。その後何事もなければ掛け金は宣言通りの目に賭けたものとして処理される為、基本的には全員出た目を宣言する事となるが、逆の目を宣言しても構わず、そちらの方がいい場合もある。
・『嘘から出た真』に対応するルールで、『嘘の宣言』をしていると思ったプレイヤーに対して真偽を追及する事が出来る『アタック』だ。アタックを仕掛けられたら必ず真実を告白しなければならない。成功した場合は互いの賭け金の合計分を仕掛けられた側から貰う事が出来る。さらにその合計分と同額のボーナスをクロエルからもらえる。失敗した場合は、逆に仕掛けた側が仕掛けられた側に互いの賭け金の合計分を支払わなければならず、同額のボーナスも仕掛けられた側がもらう。基本的には相手が嘘をついてるかどうかは分からないのでアタックするのはリスクがあるが、自分が嘘をついている場合は正直に答え、相手に嘘をついていると思わせてアタックさせる方が確実である。なお、出た目と逆の目を宣言した者にアタックしてもかまわない。
・ゲェムの回数は全部で10回。10回戦終了までに必ずプレイヤーのうちの誰か1人の資金を0にして脱落させなければならない。資金が0になったプレイヤーはゲェムオーバーとなる。もし脱落者が出なかった場合は、プレイヤー全員がゲェムオーバーとなる為、生きて現世に帰る為には誰かを脱落させなくてはならない。これは、プレイヤー全員がリスクのあるアタックを避け、それを利用して毎回全員が賭けた目に関係なく出た目を宣言し続け全員がノーリスクで好きなだけ持ち金を増やし続けるのを防ぐためである。
・賭け金の上限は無く下限は1円からでも良い。
・『ゲェム』の途中から掲示板が現れ、何人がどの目に賭けたかを知る事が出来る。
正に地獄のような『ゲェム』の末、一人の脱落者を出し、残虐な処刑を終えた後に告げられたのは、この『ゲェム』は『予選』であると告げられる。本戦は『鬼ごっこ』。この『ゲェム』も過酷な騙し合いとなる。この『ゲェム』の結末は、残念ながら作者の急逝により、多くの読者の涙と共に未完となった。未完とはいえ、絵柄はとても可愛らしく、登場人物達の心理戦も見事だ。心理戦を主とした物語が好きな人は是非読んでみて欲しい。

キングダム ハーツIII / Kingdom Hearts III / KH3
9

キングダムハーツ3

過去の作品もプレイしていましたが、色々な面でバージョンアップしてました。グラフィックは勿論、グミシップを操作して宇宙を航行するのは今までに無かったストーリーだと思います。 細かく装備品を合成させグレードアップしていくのもやりこみ要素の一つだと思います。
キングダムハーツのコンセプトを踏まえてバトルは難しすぎず簡単過ぎずという感じです。強いていうなら、連打しとけば勝つという場面もあり、必殺技を出すときはタイミングなどを見計らって出さないと無意味の場合もあります。それでも爽快なバトルは楽しめます。
その点は以前からそのような調子だったので、特に気にはなりませんでした。
不満な点は、ミッションが多くて時間が無いとなかなかコンプリート出来ない事、グミシップの組み立てがかなりの細かさで面倒な事です。 まあ個人的にはこの2点のみでほかの所は問題なく楽しめます。
それと、以前の作品にも出てたキャラクターが多々居るので、キングダムハーツシリーズをやった事がない方は、初めからやった方がいいかと思います。 リマスター版などで復活してるので、そちらをおすすめします。
結論として、キングダムハーツシリーズは間違いなく面白いです!

少女革命ウテナ / Revolutionary Girl Utena
9

令和になって私達は世界を革命する力を手に入れられるのか?

幼くして両親を亡くした天上ウテナ。
悲しみに明け暮れて泣いている所を白馬に乗った王子様が現れ泣いている彼女の涙を拭い彼女に「薔薇の刻印」と呼ばれる指輪を渡す。それからウテナは「王子様の御姫様になりたい」ではなく「王子様になりたい」と思うようになり王子様に憧れ男装をして入学した鳳学園で「薔薇の花嫁」と呼ばれる姫宮アンシーと出会う。そしてアンシーを巡って決闘が行われているという事も知る…。そしてウテナもその決闘に巻き込まれていく。

ざっと話していくとこのような話ですが、このアニメは漫画、小説等様々な展開がされていて各々によって内容が若干違いますが其処も又このお話しの魅力の一つではないかと思います。ウテナは20年程前に放送されたアニメですが非常に独特的で個性的な絵とストーリー、抽象的な表現、宝塚歌劇団を観ているような感覚で普通のアニメとはちょっと違い今放送されても間違いなく古さを全く感じさせられないと私は思います。シリアスな回があったかと思いきや、とんでもなくシュールでギャグな回もあります。アニメは39話迄あり4部程あります。当然クライマックスに近づけば近づく程シリアスで重い展開になっていき、「そういうことだったのか!」と何となく納得する所もありますが大人になった今ですらこの話を全て理解する事は困難です。結局漫画版もアニメ版も最後にウテナは居なくなってしまったけれども姫宮アンシーの心を開く事を出来ました。それが「革命を起こした」事になるのだろうと思います。それでもやっぱり最後は切ない…!最後に「この薔薇が貴方に届きますように」と出ますが「少女革命ウテナ」を観終わった私達はその薔薇を手に入れられたでしょうか?それともまだなのでしょうか。既に届いたけれども気付いてない…なんて事もあるかもしれませんね。

氷菓 / 古典部シリーズ / Hyouka
10

高校生のシャーロック・ホームズ級の推理力

米澤穂信による小説をアニメ化したものです。 「やらなくていいことはやらない。やらなければいけないことは手短かに」。そんな言葉を座右の銘とする主人公「折木 奉太郎(おれき ほうたろう)」は省エネ型の高校生活を願う高校生です。言い換えるとめんどうくさがり屋なのです。その推理力の見事さはシャーロック・ホームズにも匹敵します。彼が推理力を使うのは労力と手間を省くためです。そのクラスメートの「千反田える(ちたんだ える)」が天然な性格の女子高生で、見た目もしぐさも見ていてとても癒されるのですが、彼女があるささいな事実に注目して「気になります!」と言い始めると、主人公はそれがさらにめんどうな手間にならないようにするためにその推理力を発揮するのです。その推理によってクラスメートたちの日常生活の中にある小さな諸事実から、そこに隠されている本音を明らかにしていきます。そこには高校生たちの思いもよらなかったさまざまな思いがあります。だれかに理解してもらいたかったのに理解されなかった心の叫びや願いを知るとき、とてもさわやかな感動があります。普段は軽く見過ごされてしまうような隠された人々の思いや願いが温かい目線で描かれています。

ドラゴンクエスト 少年ヤンガスと不思議のダンジョン
7

不思議のダンジョンシリーズとドラクエのコラボ作品

今作は、ローグライクRPGとして有名な『不思議のダンジョンシリーズ』のドラクエとのコラボ作品となります。過去作品のトルネコの大冒険もドラクエシリーズではありますが、それよりさらにドラクエ色が強い作品になっています。

この作品の特徴はモンスターを仲間にする事が出来ることと、それらのモンスターを配合して新たなモンスターを生み出す事が出来る点だと思います。沢山の種類のモンスターがいるので、コンプリートを目指してプレイすることも楽しいと思います。
飛行系のモンスターは浮遊エリアも通る事が出来る、水系モンスターは水の中を潜る事が出来るなど、モンスターごとの特徴を見事に表現しています。
またモンスターと主人公が合体して特殊能力を使う事が出来るのも面白い点です。小さなモンスターは自分の頭に乗せて連れて歩けるなど見ているだけでも微笑ましくて楽しいです。ただ合体し続けているとモンスターに疲れが溜まるなど、よく場面を見極めなければいけないので戦略性も高いゲームになっています。ドラクエシリーズファンはもちろん、風来のシレンなどの不思議のダンジョンシリーズのファンどちらにもおススメ出来る作品であると思います。

メゾン・ド・ヒミコ
10

美しい作品

家族、友人、ジェンダー、老い、そして有限である自分の人生をどう全うできるかということを考えてしまいました。素敵な住まいに、気の置けない仲間たち。でも、皆んなどこか孤独なのかも。それは、ストレートな人でも同じで、感じるか感じないかだけの差。

ゲイの老人ホームという設定でしたが、決してゲイだけの話ではなくて、私の未来を見ている様な作品でした。老後は三浦半島に住もうっと。オダギリジョーが、スタイル良くて妖麗でした。
パッケージ開けてないDVDの中から…満を持して観た
分かっていたつもりだったけど、ものすごーく美しい作品だった
ラブホテルを買い取って開設したゲイ専老人ホーム
美しいゲイ達、ラブホのなごりのインテリアも海辺の景色もすべてが美しい
衣装さん、美術さん、そして振り付けさん、照明さん、カメラさんの技術の結晶…
特にお盆の一日は本当に見たこともないほど幻想的に美しい
目当ての田中泯氏は末期ガン役のためほぼベットに横たわり
その立ち居振る舞いはあまり拝めなかったけど
チラ見せの肉体と存在感はいくつになっても素晴らしい
今、一晩で二度観ました~マ
あたしの好きなセンス、ジョゼ虎の犬童監督
挿入歌:『Songs My Mother Taught Me』母が教えてくれた歌(ドヴォルザーク・ジプシー歌曲)